はじめに
今年もやってきた全日本ミドルロング。今年は関西からかなり遠くにある外房のずっと南の街、勝浦での開催です。
昨年はオリエンを本格的に始めた直後ということで特段全日本大会に目標意識とかはなかったのですが、今年はジュニア選手権に出場できる最後の機会(大学新人は2回きりですが)なので頑張りたいところ。
つよつよな同期達と真っ向勝負ですが少ないながらこの一年間さまざまなテレインを走り培ってきたオリエン力を精一杯ぶつけていきたいところです。
大会情報・成績
- 2023/11/5(日)
- 大会:全日本オリエンテーリング選手権大会ロング・ディスタンス部門
- 出走クラス:M20E
- 成績:10/53(巡航125.0/ミス率7.9)
目標
- 入賞(6位以内)
- 目標タイム80分
レッグ毎分析
△→1(84)
- ラップタイム:4’43
- 積算タイム:4’43
- 相対値:132
- ミスタイム:0’15
- レッグ順位:22
- 積算順位:22
Plan
道の分岐から森に入り鞍部とピークを通って沢に落ちる。
Do
初手なので落ち着いて進む。スタートフラッグが思っていたより数倍手前だったが走りつつ地図を読んで分岐をきっちり見る。コンパスを振って森に入り斜面を登っていくとちょっと窪んだ謎の地形が出て来て戸惑ったが右手の岩崖を見てそのままピークまで登り沢に滑り落ちた。
Analysis
正直地形が複雑であまりはっきりとは読めていなかったのと尾根沢が逆転しまくっていたのもあってがっつりピークまで登ってしまったが左手に見えた沢に入ればアップ損を少なくできたなと思う。
1→2(463)
- ラップタイム:15’29
- 積算タイム:20’12
- 相対値:144
- ミスタイム:2’04
- レッグ順位:22
- 積算順位:17
Plan
ひたすら尾根沿いの道を辿っていく。
Do
沢に伸びてきてる細い尾根を登って道に出る。道を北西に向かって走り始めるが左右の道の分岐をもっと手前と勘違いして左側の道に入ってしまう。明らかに人の数が減ったなと違和感を抱きつつ走っていると300mくらい進んだところで給水が出現。本来のルート上にも給水があったが道の分岐ではなかったので地図を見渡すとそれっぽさそうな給水を発見した。
内心泣き叫びつつMMさんがいつも言ってる「ロングは諦めたやつから死んでいく(意訳)」の言葉を思い出し先ほど間違えた分岐まで引き返し今度は正しく分岐を2回こなしひたすら道を辿る。途中給水や左手に見えた大きな土崖、深い藪の沢を頼りにしつつ進み補助コンを左右に分かれる分岐もきちんとこなし尾根辿りを続けるとまた給水が現れた。水分補給しつつ地図を読むと尾根上についていたので道を外れ高いところをコンタして尾根に乗ってパンチしに行った。
Analysis
難易度がバグってるレッグ。東端のオープンまで行った人もいるらしい。スタ1は初手のレッグだったので落ち着いていき、さあロングレッグ道走りだと速度を上げたことできちんとサムリをこなせていなかった。道の分岐が左右というよりは上下?右手の道が少し降っていくように見えたので尾根から外れてしまうじゃないかと勘違いしたこともミスの要因か(実際地図上では少し降っているように見えるのでただの勘違い)。
2→3(68)
- ラップタイム:4’26
- 積算タイム:24’38
- 相対値:227
- ミスタイム:2’00
- レッグ順位:46
- 積算順位:22
Plan
尾根辿りする。
Do
脱出して道に乗ったつもりだった。尾根伝いに走り始めたがなんかおかしい。尾根が降っていく一方で沢まで落ち込んでいるではないか。と思って地図をよーく見てみるとそういえばさっきのアタックは道から外れたっけということを思い出し脱出の際尾根の向こう側へいかないとダメじゃないかと気付く。同時にコンパスで正置出来ていないことにも気づき登り返して道に出る。あとは目標のピークまで辿りつつ尾根を乗り換えてピークをコンタして越えたところのコブにポストがあった。
Analysis
脱出の時にきちんとコンパスを振っておらず道に乗ればいいやと安易に行ってしまった。道がすぐそばにあれば良かったが尾根向こうだったので当然乗れず見えていたそれっぽい尾根の乗ってしまった。適当な脱出、ダメ絶対。
3→4(101)
- ラップタイム:4’12
- 積算タイム:28’50
- 相対値:135
- ミスタイム:0’19
- レッグ順位:15
- 積算順位:18
Plan
沢に降って大きな沢を横切り植生界の尾根を登り尾根を乗り換え沢に落ちる。
Do
結構ミスって来たので落ち着いていくこと優先。尾根をするするっと降って沢の中に入りずっと進むと視界が開けて道が現れる。道から対岸を眺めると植生界が見えたので尾根に取り付いて一番上まで登るとまた道が。コンパス振って尾根を乗り換えて進むと補助コンピークに乗ったのでそのまま沢の中に入っていくとポストがあった。
Analysis
きちんと脱出した。尾根を登っている時左手に植生界が見えるのが違和感だったが地図を見るときちんと植生界は尾根から外れて描写されているので合ってた(マッパーすごい)。
4→5(189)
- ラップタイム:6’40
- 積算タイム:35’30
- 相対値:128
- ミスタイム:0’10
- レッグ順位:16
- 積算順位:15
Plan
尾根に登り返して尾根辿り。右手に激藪の沢が見えたら尾根を乗り換え。尾根が大きく分岐するピークを目指す。
Do
降った沢を登り返して道に脱出したら尾根の道をひたすら辿る。右手に沢ぁが見えたらコブを乗り越えて細い尾根に。結構明るくてオープン表記があるかもと思ったが無く戸惑うがコンパスと自分を信じて進む。進んでいくと大きめのピークが見えて来てあってると確信したので少し歩調を早めて進んでいくと目的の尾根と思われしブツが見えた。尾根上にあった。
Analysis
概ねプラン通り。尾根を乗り換えてから確定的なポイントがしばらく無くて心配だったが信じて進めて良かった。
5→6(20)
- ラップタイム:0’58
- 積算タイム:36’28
- 相対値:128
- ミスタイム:0’01
- レッグ順位:17
- 積算順位:13
Plan
短く尾根辿り。
Do
間違えないようにコンパス振って脱出。すぐ先のピークで尾根を乗り換えて降るとポストがあった。
Analysis
特に問題なし。概ねプラン通り。みんな速くない?
6→7(180)
- ラップタイム:13’39
- 積算タイム:50’07
- 相対値:138
- ミスタイム:1’16
- レッグ順位:22
- 積算順位:16
Plan
沢を詰めて尾根に登り尾根を辿る。給水を取ったらそのまま進んで大きな沢に張り出した尾根に乗り換え沢を跨ぎ川の左岸を走って救護所を通り沢を詰めて炭焼き窯へ。
Do
大きな開けた沢が全体的に湿地のように記されていたのでルートを結構悩んだ。結局一番渡りやすいであろうところを通るルートにした。尾根を降って沢に入り右手に見える尾根に取り付き登る。尾根上を走って道に出るとめちゃくちゃたくさん人が居た。ずっと人とすれ違いつつ給水で水を飲みまたたくさんの人とすれ違いながら走ると目的の尾根に着いたので乗り換え沢に落ちた。左岸に張り付いて少し進むと案の定踏み跡があったので辿ると不明瞭だが道に変わりずーっと走って給水も見て走って進んでいくと救護所。水を飲んで道を乗り換え沢を詰めていくと右手にポストが見えた。
Analysis
このテレインの湿地がどんな感じなのか未知数だったのでリスク回避的なルートチョイスをした。実際全然普通に通れたみたいだし道を走ってる時も草が生えているだけで湿り気は少なくそんな気がした。脱出して尾根に取り付いている段階では給水の手前で北に伸びる尾根に乗り換えるのが有力候補だったがオープン湿地を渡りに行く勇気がなかった。尾根先のオープン湿地は公式掲示板で修正が入っていたことを考えると行けたんかなぁ…理想ルートとしては脱出後の尾根を登り切ったらすぐ沢に入りずーっと降って給水に接続する道に乗りに行くのが一番早いかなと今考えて思う。
7→8(81)
- ラップタイム:3’10
- 積算タイム:53’17
- 相対値:119
- ミスタイム:-0’10
- レッグ順位:14
- 積算順位:15
Plan
尾根まで登って尾根辿り。沢の上部についてる。
Do
ロングレッグで比較的余裕があるうちに読んでおいたのですぐ脱出できた。尾根が想像以上にキツくて掴んだ竹が悉く引っこ抜けて困ったがなんとか登る。あとは嫌というほどやった尾根辿りをしたら左手の沢にポストがあった。
Analysis
概ねプラン通り。尾根を登るときにかなりデカい竹をへし折って落としてしまったが誰も下にいなかったので大丈夫だと思いたい。そういえばこの辺りは昨日の回しのエリアか。
8→9(82)
- ラップタイム:4’51
- 積算タイム:58’08
- 相対値:126
- ミスタイム:0’02
- レッグ順位:20
- 積算順位:13
Plan
頑張って走る。
Do
尾根を辿るとすぐに道に出るので舗装路まで脱出して道をずっと走っていく。つづら折りを降ってトンネルを越えたら忘れずにパンチ。
Analysis
特に問題なし。みんな速くない?
9→10(45)
- ラップタイム:2’27
- 積算タイム:1:00’35
- 相対値:144
- ミスタイム:0’19
- レッグ順位:28
- 積算順位:14
Plan
ビジュアル走って昨日の横穴へ。
Do
ビジュアル区間に入ったら放送かかって嬉しかった。最初に通過したとか聞こえた気がするけど実際は2番目だったみたい。給水と補給して昨日の横穴まで行った。やっぱり沢に見える。
Analysis
特に問題なし。ミスタイムはゼリーとかむしゃむしゃしてたからだと思う。
10→11(150)
- ラップタイム:6’34
- 積算タイム:1:07’09
- 相対値:119
- ミスタイム:-0’18
- レッグ順位:7
- 積算順位:13
Plan
池が見える低いエリアまで行って登り返し尾根辿りする。
Do
もう疲れたよーとか思いながら緩い尾根を越えて急な斜面を降る。めっちゃ急な斜面を頑張って登り返して尾根に乗ったらもうへとへとなので歩く。右手にずっと傾斜変換が見えるはずなので意識しつつコンパス振って直進気味に進むと特徴的な高いところが見えて来たのでそこまで登り辿っていくとピークにポストがあった。
Analysis
いい感じに行けた。走れなかった以外は十分。
11→12(16)
- ラップタイム:0’51
- 積算タイム:1:08’00
- 相対値:142
- ミスタイム:0’06
- レッグ順位:26
- 積算順位:13
Plan
直進する。
Do
コンパス振ったらそのまま直進。進んで行ったら尾根の上の方にポストがあった。
Analysis
特に何もない。みんな速くない?
12→13(87)
- ラップタイム:4’18
- 積算タイム:1:12’18
- 相対値:126
- ミスタイム:0’03
- レッグ順位:16
- 積算順位:11
Plan
尾根を辿って池の脇を通り正面に見えるであろう尾根に登り返す。
Do
昨日と同じところなのでデジャブ感満載の尾根を辿って端まで行ったら池の端目掛けて斜面を降る。ここもかなり急斜面で怖かった。反対の尾根に取り付いて登ったらテラス状のところにポストがあった。
Analysis
来た道を引き返す感じ。これ池を巻くように尾根を辿っても良かったのでは?
13→14(61)
- ラップタイム:3’38
- 積算タイム:1:15’56
- 相対値:130
- ミスタイム:0’08
- レッグ順位:19
- 積算順位:11
Plan
尾根辿り。
Do
乗り間違えないように尾根を辿るだけ。細い尾根で緩い分岐がないので迷わなかった。
Analysis
特に無し。尾根辿りしすぎてまた尾根辿りかーって感じ。
14→15(48)
- ラップタイム:1’42
- 積算タイム:1:17’38
- 相対値:130
- ミスタイム:0’04
- レッグ順位:21
- 積算順位:11
Plan
尾根を降る。
Do
細い尾根を降る。道が近くを通っていたのでそっちもアリかなと途中で思ったが既に降り始めていたのでそのまま進んだ。尾根を降り終えて道にぴょんと乗ってもコブにポストが見えなかったので回り込んだら案の定あった。
Analysis
道を走るのとどっちが速いのだろうか。結構遠回りしちゃうから尾根の方が早そう?
15→16(67)
- ラップタイム:4’15
- 積算タイム:1:21’53
- 相対値:120
- ミスタイム:-0’09
- レッグ順位:15
- 積算順位:11
Plan
誘導辿って尾根まで登り一本隣の尾根に乗り換え。
Do
どうやって岩崖のやばい沢を渡らせるのかなと思ったが誘導だった。誘導を辿って細い溝を進むと誘導終了。はぁと思いつつ上を見上げるとデデーんと斜面が聳え立ってて泣きそうになった。気合いで尾根まで登ったらもうへとへと。尾根を少したどり道から外れて左にエイミングオフして登り切ったし穴も見えたけどポストがなく。よく見ると少し外れたところの尾根にあったので向かうとすぐにあった。
Analysis
ぱっと地図を読んだときはピークに近い穴にあると思っていたのでそこ目掛けて進んでいた。左手に見えた沢に結構藪があったので巻くために登る感じになったがコンタして巻く方が速い?
16→17(110)
- ラップタイム:2’26
- 積算タイム:1:24’19
- 相対値:130
- ミスタイム:0’06
- レッグ順位:15
- 積算順位:10
Plan
尾根辿りして最後沢へ。
Do
嫌というほど見た尾根辿りもこれで最後。ぴょぴょいと尾根を乗り換えピークを越えたら降りで走ってまた登る。乗り越えた先に舗装路が見えてすぐ下にポストがあった。
Analysis
特に無し。尾根辿りしかしてない。
17→18(40)
- ラップタイム:2’48
- 積算タイム:1:27’07
- 相対値:128
- ミスタイム:0’04
- レッグ順位:25
- 積算順位:10
Plan
道に出て走る。
Do
道走るだけ。最後のトンネルがしんどい。
Analysis
みんな速くない?
18→◎
- ラップタイム:0’34
- 積算タイム:1:27’41
- 相対値:123
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:18
- 積算順位:10
Plan
頑張る走る。
Do
流石に早い時間に戻って来たので誰もいなかった。
Analysis
今日は攣らんかった。
良かった点
きっちり「ロング」できた
早い段階でのミスがあり順位もふるわなかったがそのあとはミスをしない(巡行が遅いのでミスとして計上されないという点には目を瞑る)ロングらしいオリエンテーリングができた。結果としてロングレッグを終えてから終盤にかけては30秒以上のミスタイムは一切出さずに走り切れた。
先のロングセレの時もそうだったがロングで早い巡航を維持する段階には辿り着いていないのでミスをしないことでタイムを縮める自分なりにできるロングのこなし方はきっちりできた。初手のミスで諦めないの大事。
悪かった点
ギアの切り替え時のミス
初手落ち着いていくのはちゃんと出来ていたが、1ポを取って道に脱出したあとスピードを上げようとしたところでミスってしまった。原因は自分の現在地を正確にサムリで把握できていなかったこと。
すぐに細かい分岐が2回あるのだからそこだけでも速度を落としてきっちり地図を読んでから道を辿っても良かった。走りながら読もうとしたせいで1/15000を読み切れずなあなあで行こうとしてダメだった。
漫然とした脱出
2ポを脱出する時にかなーり適当に地図だけ見て脱出してしまった。90度向きの違う尾根に乗ったにも関わらずコンパス振るまで気づいていなかった(コンパス振れ)。
コンパスを振る、正置する、プランを立てる、脱出する。基本を忠実にこなしてくれ…頼むよ。これ以降はだいたい出来てた。えらい。
感想
昨日のミドルが8位と振るわず、どちらかというとフィジカル的に不利になるだろうなと思っていたロング。序盤のロングレッグで500mくらい余分に走る事になりいきなり気が滅入る事になったがMMさんの教えを思い出し最後まで集中できていた。
全体的に尾根辿り基調の関西風なテレインでオリエンテーリングというよりトレランな感じが否めなかったがそこそこ喰らいつけたと思う。走るべきところ(舗装路とか)はちゃんと頑張って走れた。えらい。
今年目標にしていた(正直インカレよりこっちがターゲットレースだった)ミドルロングが終わって20Eでの戦いも終わりかーと思いつつももっと速くなれる気がするのでこれからはインカレで上位取ること目指して頑張ろうと思います。
とりあえず伊豆大島が近づいているので嬉しくて踊り出しそう。
諸情報
地図:勝浦大楠
記録・分析:Lap Center
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