【アナリシス】東大OLK大会 M21A1

2023アナリシス

はじめに

 インカレ以来の久しぶりの遠征です。新歓も上手くいったかはさておきひと段落ついたので6月は夏前のオリエンの月。栃木に出かけるのもこれで3回目です。

 東京から幹事会の配車にひっついて東京から日光まで運転の弾丸遠征です。これはぁ、過酷ぅですねぇ。ま、配車で行けるだけありがたいと思いましょう。

 さて、テレインは足尾山地の方斜面だらけのところらしいので自分とは相性の悪いエリア。直進すると降りすぎちゃうしかといってコンタも得意ではないのでどれくらい進めるか。あと予報が雨なのもヤバみー辛みー。

 出ないのも勿体無いのでたかやまミドルを思い出しつつなんとか頑張っていきましょう。

大会情報・成績

  • 2023/6/11(日)
  • 大会:第45回東大OLK大会
  • 出走クラス:M21A1(65min/6.2km/↑410m)
  • 成績:34/71(巡航133.3/ミス率17.0)

目標

  • 80分で帰ってくる

レッグ毎分析

△→1

  • ラップタイム:6’56
  • 積算タイム:6’56
  • 相対値:122
  • ミスタイム:-0’39
  • レッグ順位:18
  • 積算順位:18
Plan

 直進気味にコンタ。礫地と地形を現地照合で行く。

Do

 スタート地区からドロドロの斜面を駆け降りてスタートフラッグへ。鞍部から大きな沢へと降りコンタリングを開始。一つ目の大きな尾根を越えると早速礫地まみれの沢が出現。雨で岩は濡れているので滑らないように慎重に渡る。比較的平らになったところを直進しまた大きな礫地へ。ここは岩が大きく離れ気味だったので一つ一つ乗り越える必要があって大変だった。鋭い尾根を越えると比較的深めの礫地沢に入ったのでここと確信し沢を詰めていくとあった。

Analysis

 明確にルートプランを作るのが難しかったので現地を一つ一つ拾いつつ直進気味にコンタリングしていったら案外うまくいった。自分としては高度を変えないでコンタリングできているつもりだったが流石にドロドロの地面と片斜を切ることもあってコンタ2、3本分くらいは降ってしまっていた。大きミスタイムは出ていないどころか巻く始末。純粋にナビして一番うまくいったレッグだと思う。

1→2

  • ラップタイム:1’35
  • 積算タイム:8’31
  • 相対値:149
  • ミスタイム:0’10
  • レッグ順位:40
  • 積算順位:17
Plan

 沢を降って右手に見えてきたピークの向こうへ。

Do

 登ってきた道をコンパス合わせて駆け下っていく。必要以上に行き過ぎないように尾根と沢の境ギリギリを走って最後にピークに乗るイメージで走った。ピークの向こう側にあると思っていたが実際は向こう側にある小さな沢についてたので見つけられてよかった。

Analysis

 デフをちゃんと見ていなかった(デフケースも忘れた)ためアタックがガバかったが見つけられたのでヨシ。

2→3

  • ラップタイム:13’28
  • 積算タイム:21’59
  • 相対値:185
  • ミスタイム:3’47
  • レッグ順位:53
  • 積算順位:34
Plan

 真っ直ぐ気味に沢に行って尾根直登。沢を詰める。

Do

 脱出する時にコンパスを合わせたつもりだったが普通にコンタを始めてしまってそのままずっと進んでいく(皮肉にもここのコンタは上手くいってしまった)。クソデカ崖が出現して降ろうと思ったが斜面がやばかったので上から巻いて沢へ降りることに。結局先もなかなかヤバかったがなんとか降って道には乗れた。かなり太い水系を渡る必要があってなんとか濡れたくなかったがそう上手くいかず靴は浸水したので諦めてじゃぶじゃぶ行って尾根上まで登る。大きめの沢が正面に見えていたのでピークをまきつつ詰めていって越えた先の尾根を降っていったところにポストはあった。

Analysis

 ミドルレッグだからさっきみたいに行けるだろうと油断して真っ直ぐ行こうとして全然地図を見ていなくてゴツさに面食らった。真っ直ぐ切っていくにしても初動できちんと降り気味に進んでいくことを意識するべきだったと後悔する点は多い。確実さだけで言ったら給水所まで降ってしまうのもいいけど流石にロスしすぎな気はする。ちゃんと地図を読もう。

3→4

  • ラップタイム:2’47
  • 積算タイム:24’46
  • 相対値:126
  • ミスタイム:-0’10
  • レッグ順位:19
  • 積算順位:33
Plan

 尾根上を進んでさらに一本向こうの尾根を越えた沢にある。

Do

 途中までさっき通ったのでとにかく登っていった。傾斜が緩くなったところで沢と尾根を切って礫地のある沢に入ってパンチ。

Analysis

 一回通ったところなので迷いはなかった。

4→5

  • ラップタイム:6’31
  • 積算タイム:31’17
  • 相対値:136
  • ミスタイム:0’09
  • レッグ順位:34
  • 積算順位:32
Plan

 沢を切って道を登り頑張ってピークを越えていく。

Do

 コンパス合わせて尾根切ってまた水量の多い沢へと降っていく。先の沢渡りで濡れたので躊躇せずじゃぶじゃぶ進む。道に乗ったらあとは頑張って登って頂上の補助コンピークを見つつ降っていったら崖下にあった。落ちそうで怖かった。

Analysis

 概ね想定通りに動けたので良かった。

5→6

  • ラップタイム:4’43
  • 積算タイム:36’00
  • 相対値:140
  • ミスタイム:0’13
  • レッグ順位:21
  • 積算順位:30
Plan

 脳死で沢をガンガン降っていく。行ってみたらあるやろの精神。

Do

 沢は多分走りにくいので水系を渡ってコンパス合わせつつひたすら左手に沢を見ながら降っていく。いい塩梅のところで尾根が沢に変わるのでそのまま乗り足元がハッチになったのを感じつつ沢を降りて行くと結構遠くからでも視認できた。

Analysis

 ひたすら降りだったので気持ちよく走れてた。

6→7

  • ラップタイム:18’43
  • 積算タイム:54’43
  • 相対値:137
  • ミスタイム:0’28
  • レッグ順位:28
  • 積算順位:28
Plan

 とりま東西のデカい沢まで出て道の曲がりから急なピークまで尾根をゴリゴリ登る。道を辿って鞍部から直進気味に降って行く。

Do

 脱出の時にロングレッグで悪態ついたら隣の人も同じ感想だったみたいで同意された。それはともかく、右手の斜面についた道を繋いで曲がりから16ポを経由して東西の主要道へ。かなりデカい水系を膝まで浸かりながらなんとか突破し給水。道を少し登った曲がりから尾根沿いをひたすら直登し続ける。大きなテラスに乗っかったら傾斜変換まで進み道を発見。しばらく辿って道の終わりからコンパスを振って真っ直ぐ目に進んで行ったらあった。

Analysis

 コース最長のロングレッグ。レッグ線沿いに地形を繋いで行くか早急に道に出てひたすらそこを走っていくか迷ったが道走りほど面白くないものはないので繋いで行くことを選択。非合理的だけど楽しむためにオリエンしてるからね、しょうがないね。もっと早い段階で東西に伸びる沢に降りてしまって自分がひたすら登った尾根の隣の沢を詰めて行く方が給水できないけどルートとしては楽だったかもしれない。

7→8

  • ラップタイム:1’14
  • 積算タイム:55’57
  • 相対値:123
  • ミスタイム:-0’06
  • レッグ順位:22
  • 積算順位:27
Plan

 沢を走って右手の斜面下部。

Do

 概ねプラン通り、つなぎは上手く行った。

Analysis

 良い感じに脱出して沢を進むだけのレッグだったのでミスなし。

8→9

  • ラップタイム:17’40
  • 積算タイム:1:13’37
  • 相対値:189
  • ミスタイム:5’10
  • レッグ順位:44
  • 積算順位:30
Plan

 給水を経由して斜面をコンタしつつ南西側に降りていく。あとは適宜特徴物を拾いながらコンタしていく。植生界は見えるでしょ、知らんけど。

Do

 沢から脱出して給水のある大きな鞍部に向かってゴリゴリ登る。給水してコンパスを合わせながら斜面をコンタリングして斜面の角度が変わったところで一気に沢に向かって降りる。そこからも斜面をコンタリングしているつもりだったが落ちて行くことを意識しすぎて少し登りすぎてしまっていたよう。9ポの手前にある二つの倒木の根を取り違えてリロケしたものと思い込んでアタックするがなんか違う…植生界には辿り着いていたがだいぶ上部でそこを道と勘違いし行き過ぎたと感じて北西へと引き返すと何やらポストが。そこが10ポで絶望しつつも直進気味に降っていったらあった。

Analysis

 プランとしてはこれがベストかなと思うが中盤以降があまり上手くいかなかった。自分としてはコンタ気味ではあるけど直進をするイメージで進みたかったがずっと緩い片斜であることと滑る足元に気を取られてあまり高頻度でコンパスをみることができず結果的にそれて行ってしまった。また、木の根でリロケしたと思った時に自分が正しく進めていると勘違いしてしまったのがデカい。もっとそれから先に進んだ時の水系の様子などできっちり判断しておくべきだった。木の根は希少なCPにできたのに活かせなかったのは勿体無い。植生界も全然植生界とは思えなくてむしろ溝から道のように見えてしまいコンパスを無理やり合わせて納得させてしまった。ちょっと課題が山積したレッグになってしまった。

9→10

  • ラップタイム:2’34
  • 積算タイム:1:16’11
  • 相対値:130
  • ミスタイム:-0’04
  • レッグ順位:15
  • 積算順位:30
Plan

 来た道を引き返して登っていく。

Do

 概ねプラン通り。来た通りだから当然か。

Analysis

 9から10へと向かう時はコンパスを用いて登っていけば良いだけな上、この進み方だと藪エリアを明確に認識できると思うのでそれに沿っていけば迷うことはないのかなと想像する。

10→11

  • ラップタイム:5’12
  • 積算タイム:1:21’23
  • 相対値:181
  • ミスタイム:1’22
  • レッグ順位:41
  • 積算順位:31
Plan

 コンタしてテラスから直進。

Do

 コンパスを合わせて正面に見えてきた尾根に向かって駆け上る。テラスを確認したので素直に直進していけば良かったのだが、同じようなレッグ(おそらくMEの人かな?)を進んでいる人がいたので横着してついて行ってしまった。辿り着いたら全然違う番号のポストで絶望したが進入して行くときの藪で礫地の藪にあるとリロケし尾根から一直線に降ってオープン湿地に到達できた。

Analysis

 途中から横着してしまって自分のナビゲーションを放棄してしまったのが良くなかった。テラスまでは上手く進めていたのだからそこから一直線に向かえば全て丸く収まった話。リロケを即座に行えたのは良かったかな。

11→12

  • ラップタイム:7’25
  • 積算タイム:1:28’48
  • 相対値:151
  • ミスタイム:0’53
  • レッグ順位:31
  • 積算順位:31
Plan

 傾斜変換をコンタしつつ沢を渡って正面の大きな尾根に。それを越えた先の沢の東側の斜面。

Do

 脱出してプラン通りにコンタを続けてオープンを見つつ目的の大きな尾根に乗る。見上げた時の地形がロングレッグで登った斜面にものすごく似ていて一瞬戸惑ってしまったが流石に間違えてることはないと思ってナビを続け伸びている尾根をしばらく辿る。尾根の中盤から沢に降っていっていくつか水系を乗り越えていくと沢の見上げた位置にポストがあった。

Analysis

 途中の沢を切って尾根に登るところまでは良かったが尾根に登り切った後にそのままコンタなり直進なりで沢まで降りて行けばもうちょっと早かったと思う。

12→13

  • ラップタイム:4’43
  • 積算タイム:1:33’31
  • 相対値:140
  • ミスタイム:0’14
  • レッグ順位:29
  • 積算順位:30
Plan

 コンタしてオープンと沢を拾いつつ行く。

Do

 尾根までゴリゴリ登って向こう側へコンタしつつ進んでいく。沢とオープンをしっかり数えて進んで行ったら普通にあった。

Analysis

 ちょっとアタックが甘かった気もしなくはないがそこまでミスタイムは出ていないようなのでまあヨシだろう。正直地形を拾う以外の方法が全然思いつかない。

13→14 

  • ラップタイム:4’45
  • 積算タイム:1:38’16
  • 相対値:382
  • ミスタイム:3’05
  • レッグ順位:53
  • 積算順位:33
Plan

 直進する。

Do

 直進をし始めたのは良かったが沢に気を取られたのと思っていたよりもオープンがあるところが台地のようになっていて困惑し乗り越えるのを躊躇してしまった(尾根なので本来乗り越えるべき)。そこから少し降ったところ(実際はオープンの南端)に廃墟があったのだが地図に表記がなくもっと先の人工特徴物と誤認してしまい行き過ぎたと引き返す。が、すぐに給水が見えてきてさらに困惑するが給水の方が流石に正しいだろうと思い改めて進んでいくと普通にあった。

Analysis

 もっと自分を信じて直進し続けていけば良かった。そこまで難しくもないレッグでかなりのミスタイムを叩き出してしまっている。地形に関する情報をきっちり確認しておくべきだった。

14→15

  • ラップタイム:5’41
  • 積算タイム:1:43’57
  • 相対値:242
  • ミスタイム:2’33
  • レッグ順位:53
  • 積算順位:35
Plan

 道を走って曲がりからコンパス振って直進。

Do

 道まで手早く脱出して曲がりまで走るところまでは良かったのだが短い距離なのに直進が上手くいかず緩い沢を登って彷徨ってしまった。一度道が見えるところから同じようにしてみたが上手くいかず、沢が見えるくらいの端のところを歩いて降っていくとポストがあった。

Analysis

 思っていたよりも沢に近くオープンを少し外れたところに炭焼き窯があったのでオープンに入った時点で視認できると思っていたこともあって沢まで進んで行くという考えに至らなかった。直進が全然決まらなかった理由はわからない。

15→16

  • ラップタイム:2’35
  • 積算タイム:1:46’32
  • 相対値:130
  • ミスタイム:-0’05
  • レッグ順位:23
  • 積算順位:34
Plan

 道まで脱出してロングレッグを着た時と逆向きに進む。

Do

 道までの脱出から沢を渡るところまではなんら問題なかったが増水した沢を渡る時に足を滑らせてしまい膝や腰どころか全身がずぶ濡れになってしまった。寒かった。

Analysis

 一度通った道だったのでナビは全然問題なかったがずぶ濡れになってしまいクソ寒かった。水に顔まで使った時は縮み上がるくらい寒くて泣きたくなった。

16→17

  • ラップタイム:3’51
  • 積算タイム:1:50’23
  • 相対値:146
  • ミスタイム:0’20
  • レッグ順位:21
  • 積算順位:33
Plan

 傾斜変換に沿って行き沢と傾斜変換が交わるところで沢を乗り換え詰めていく。

Do

 概ねプラン通り。自分は藪のエリアを突っ切っていると思っていたが普通に外縁だったみたい。

Analysis

 プランはいい感じだったが疲れて全然速度は出せなかった。

17→18

  • ラップタイム:1’49
  • 積算タイム:1:52’12
  • 相対値:152
  • ミスタイム:0’13
  • レッグ順位:38
  • 積算順位:33
Plan

 直進気味に真っ直ぐ。

Do

 概ねプラン通り。

Analysis

 地面が相も変わらずべちゃべちゃだったので大変だった。

18→◎

  • ラップタイム:0’25
  • 積算タイム:1:52’37
  • 相対値:150
  • ミスタイム:0’03
  • レッグ順位:34
  • 積算順位:33
Plan

 道を走る。

Do

 ヘトヘトでべちゃべちゃで怖すぎて走れんわこんなん。

Analysis

 ゴール後のアップがヤバかった。鬼畜か。

反省点

ルートプランが甘かった

 今回のレースは全体的にルートを組み立てる時の地図読みが甘くて結果的に必要以上に負荷の高い箇所を経由してしまいロスタイムを発生させてしまいました。

 自分は現地先行型で地形を拾いつつナビしていくタイプで終わりまでの詳細のルートを決めることはそうないのですが、今回みたいな長めのミドルレッグやロングレッグではしっかり止まってきっちり地図を読んでから進まないとミスが生まれるままかも。

 朝霧根原や伊豆大島のような直進して拾っていくしかプランがないようなところではないので、そこらへんきっちりテレインごとに使い分けていきたい所存。

コンタが下手

 雨が降り続いてテレイン内の土が今まで体験したことがないくらいにドロドロのぐしょぐしょになってしまいコンタしようものならどんどん落ちてしまって行く状況でしたが、やっぱり自分はコンタリングが苦手です。

 霊山は何度も入ったのでもうわかりますがインカレロングにしろ今回にしろ大きな片斜を斜めに切っていくレッグが特に下手っぴです。コンタで行くのか直進で行くのかどっちを優先すべきかどっちつかずの状態で進んで行ってしまうのも原因ですが片斜のテレインに入って練習した味があります。

感想

 生憎の天気で川も増水し熊の目撃情報があるなど波乱の大会、コースもタフでナビゲーションも難しかったですが楽しかったです。次は絶対晴れの時に入ります。

 とにかく全般的に自分の強みを活かしづらいテレインで実走8.9km、770mとかいうとんでもない無茶苦茶やってるので楽しめたか…というと苦しい面もありましたが東大大会の雰囲気はつかめました。来年はきっちり走れるように。

 運営側も色々あって大変だったようで熊に始まり遭難未遂があったりとなかなかとんでもないことになっていたようですが、スタート付近西端のコンタ40本分の長さの遭難防止テープに後から気づいてすげぇ…ってなってました。実際に見る機会はなかったですが精一杯対策していたんだなとわかりました。

 学生大会でこの規模が出来ることに驚きつつ来年も同じように大会を開催してくれるのかなーと既に期待を膨らませてます。絶対行きますよ。

 このアナリシスを書いている週末が関西はロングセレのある週なので、今回の大会で見つけた詰めの甘さを意識しつつセレ通過できるよう頑張って走ります。

神大OLK/OLP兵庫 横江明弘

諸情報

 使用地図:古峰ヶ原

 記録・分析:Lap Center

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