【登山】活動記録 vol.83:一門登山で三原山へ 2023/12/16(土)

活動記録

プロローグ

polaris
polaris

 昨年伊豆大島に訪れた際は前日大会があったことと、天気が非常に悪かったため登ることができなかった三原山。1年経って再びやってきましたが今回も天気が良くないらしい…(主に風が)

 伊豆大島の見どころは別に三原山だけではないですがせっかく来ているんだし登りたいよね〜ということでとりあえず登りに行きましょう。なんとかなるやろ知らんけど。

 気が向いたら伊豆大島遠征の記事も読んで欲しいなー

活動概要

出典:YAMAP
出典:YAMAP

活動記録

御神火茶屋〜三原神社

 先ほどまでは雨が降っていたようで地面が濡れている御神火茶屋前の駐車場からスタート。時刻は1324です。天候はまあ良くもなく悪くもなくといった感じで青空こそ見えてはいますが風が強く吹きつけてくるような状態。火口付近の天候がどうなっているか読めないですね(Windyでは爆風の終わり状態らしい)。

 今回はサークルのみんなと一緒に伊豆大島に来ているので珍しくソロ登山はなくグループ登山です。オリエンテーリング界隈ではつよつよな皆さん(インカレ優勝、アジアユース優勝などなど)ばかりでやる気は十分。僕は走りませんがみんな走るみたいです。

 登山道の入り口から三原山の方を望みますが…完全に真っ白ですね。あれだけ濃い雲がかかっていると中からは何も見えないしそう簡単に取れることも無いでしょう。景色が見えないと登山の面白さは半減してしまいますが(持論)…三原山の面白さは登山道だけじゃ無い!

 写真に写った背の低い木々が生えているエリアは元々溶岩流が流れ出て固まった場所。見えている大半の部分が1951年〜の噴火により流れ出た溶岩流が埋め尽くしたところで地理院地図の表記でも溶岩流の形が確認できます。

 登山道として指定されている道はアスファルトで覆われ非常に歩きやすく木々も生えていませんが、周囲の溶岩流地帯は噴火から70年が経っていることもあって3m程度の木々が鬱蒼と生い茂った森となっています。

 普通70年もあれば大きな木が育ちきる頃ですが、まだこの辺りの木々が人間の背を少し越える程度にしかなっていないことを見ると噴火による破壊と土壌の変化の凄まじさを感じます。一方でそんな溶岩の上にもしっかりと芽吹いている植物の生命力にも感服するばかりです。

 非常に見晴らしが良いのではるか先の登山道を走って登るエリートの皆さんを応援しつつぶらぶらのんびり周囲を観察しながら歩いて行くと、周囲の景観が若干変わりゴツゴツとした真っ黒の岩がゴロゴロと転がるエリアが現れます。

 これは1986年〜の噴火で流出した溶岩流。Google Mapなんかでも「1986年噴火溶岩流先端部」と表記されている地点ですね。画像の中央付近に見える黒に茶色がまばらに混じった箇所がその溶岩流で内輪山を越えてここまで流れ下ったわけです。

 同じ溶岩でもまだ噴火から40年そこらなので大した植生は形成されていない上にやはり特筆すべきなのはその鋭さ。全く角が取れておらず手に持つとしっかり「痛い」と感じるくらい。展望所のようになっているところもありますがくれぐれも転ばないように足場に注意しましょう。

 そこからさらに登って行くといよいようっすら雲の中に。見渡す限りの荒野がうっすらと覗く様は美しいようで若干不気味でもあります。こんな景色はなかなか拝めませんからね。舗装路の登山道はつづら折りで内輪山の上へと登っていきます。

 もうまもなく内輪山上を周回する登山道に合流しようというところ。何グループかの観光客を追い抜いてきましたが後ろに姿は見えず。結局後から登ってくる人もほとんどいなかったみたいだけど引き返したのかな?

 それもそのはず、先ほどまでと比べてかなり風が強くなりあぎゃーって感じ。朝船に乗ってきた時も接岸するかどうか云々と言っていたのが納得できる強さです。それでもこれくらいならまだ行ける。冬山の風よりは全然マシです。

三原神社〜御神火茶屋

 1350三原神社に到着。人が住み始めた遥か昔から幾度となく噴火を繰り返し、その度に大地を焼き尽くす煮えたぎる溶岩や赫く染まる火映から「御神火」と呼び崇め畏れられてきた三原山を祀った神社です。

 元々社殿はなかったそうですが大正から昭和にかけて噴火によって流されては立て直しを繰り返し現在はこの鳥居を下ったすぐのところにあるようです。晴れていればこの奥に富士山や伊豆半島を望むことのできる絶景スポットのはずなのですが…ご覧の通り、完全に虚無です(笑)

 お鉢巡りをしようと内輪山を南へと進んでいくと先に到着していたつよつよな皆さんがたむろしていました。てっきり先に行ったものとばかり思っていましたが、どうやらこの先一段と風が強くなるらしいので引き返してきたそう。

 まあ、せやろなぁとは思いつつ火口展望台の方へ向かったと思われる二人がなかなか戻ってこないという話らしいのでとりあえず自分もそちらの道へ入って追いかけます。遮るものが全くと言っていいくらい無いので晴れてたらな…というのが心残りです。

 普通に無事合流してお鉢巡りの登山道を南に進むと何やら不思議な形の構造物が。どうやらこれが火口展望台らしい。火口が見えるかどうかはさておきコンクリート製のなかなか頑丈な構造物なので雨風は十分防げそうな感じがします。噴火は無理だろうけど。

 元々はここからお鉢巡りをして表砂漠コースを下山するというルートだったのですが全体的に士気がダダ下がりなのでお鉢巡りは諦めてそのまま下山路へ向かうつもりで進むことに。風上へ向かって進んでいるのでなかなかに強い向かい風です。

 表砂漠コースの分岐手前にこんな小高い塚状の地形があります。これはどうやら「ホルニト」というものらしい。表面から冷却された溶岩が内部から破裂、そこからガスやらなんやらが噴き出して形成されたのがこの小さな丘だそうです。

 この下には四方10mくらいの大きな空洞があり溶岩が通り抜けたトンネルまで形成されているらしい。この塚の北東を登山道が通っているおかげで強烈な風が遮られ一時的な弱風地帯を形成していました。

 その先に抜けると表砂漠コースとお鉢巡りの分岐に。風も一段と強く吹きつけてきており誰もついて来ておらず突出する形に。合流したところで結局風がヤバそうということで来た道を引き返すことになりました。

 表砂漠を一目見たかったなぁという気持ちはありましたが背に腹は変えられないってやつです。それよりだだっ広い砂漠の薄い踏み跡をこの視界不良で辿るのは迷いそうで危険ですからね。また晴れた日に来ましょう。来年でも、再来年でも。

 火口展望所の前で体を風に向けてマイケルジャクソン風のポーズを作ったりしながら来た道を戻ります。その途中でふと面白い岩を発見。まるでゴジラが蠢いているかのように見えるこのシルエット…似てますよね?

 調べたところやはり「ゴジラ岩」という名前が付いているらしく、ドンピシャで当てて一人でテンション上がっていました。背景が真っ白でめちゃくちゃクッキリと雲のキャンバスに浮かび上がっていたので見つけられた感じ。

 内輪山から外れると風は割と普通な感じに(それでも強風って感じですが)。みんな髪の毛が吹っ飛ばされて面白い髪型になっているのは内緒。たぶん俺もエグいことなってた気がする。それにしてもいっつも走ってんな。

 あとは来た道を戻って行くだけなので省略!明日入るテレインの森の感じはあーだのこーだの議論しつつ進むとあっという間に駐車場に到着してしまいました。あとで確認したら5kmも歩いていなかったのでそりゃ短く感じるよね…

 結局登り始めた時よりも断然視界は悪くなっており溶岩流地帯も完全に雲に覆われてしまっていました。外輪山の中全体が雲で満たされている感じですな。これはこれで良いけどやっぱり景色が良い伊豆大島が欲しいなぁ。

 駐車場でたむろしていたらちょうど入れ違いで京大の皆さんがやって来た模様。山頂のあたりが風えぐいよ〜生きて帰ってね〜と伝えつつ記念写真を撮ったり何なり。ちなみに到着したのは出発してから1時間後の1428でした。

エピローグ

 残念ながら今年も天気の良い三原山に出会うことはできませんでした。昨年も絶賛土砂降りの暴風雨だったので天気の神様には愛されていないのかもしれません。大会当日はちゃんと晴れたからその意味では愛されてるのかも?

 いつもソロであちこち飛び回っている自分にとっては久しぶりのグループ登山。一人だったら予報を見て「曇りで何も見えんからやーめた」とか言ってそもそも麓でのんびり温泉コース間違い無かったのでみんなで来て良かったかな。

 コース自体の難易度は全然高くなくアスファルトで完全に舗装されているので三原神社に行くだけなら普段着スニーカーでも問題なさそう。ただ遮るものが殆どなくて吹き曝しになるので天候変化だけは注意です。

 来年こそはと期待を込めてしばし待ちましょう。とは言っても早く登りたすぎてうずうずしているので暇な時を見つけてチャリ持って突撃してるかもしれませんね。

 それではまた〜👋

関連記事

伊豆大島紀行2023

伊豆大島へ行こうよ

コメント

タイトルとURLをコピーしました