はじめに
冷たい雨が降る12月17日。電車テレイン(ネタ枠)である箕面で第2回関西学連定例戦は行われました。ちょうど寒波が来るタイミングだったのでめちゃくちゃ寒かったです。
2週間前のミドルセレと同じく関西らしいゴリラテレイン。体力で優位を取れない状況で果たして入賞することはできるのか。
ネタバレするとできませんでした。
大会情報・成績
- 2022/12/17(土)
- 大会:2022年度第2回関西学連定例戦兼新人戦
- 出走クラス:MF(35min/3.2km/200m)
- 成績:5/23 53’44(巡航104.4/ミス率22.5)
目標
- なんとか入賞する
- ゆっくりでいいからツボらない
- 1レッグでいいから1位になる
レッグ毎分析
△→1
- ラップタイム:2’50
- 積算タイム:2’50
- 相対値:109
- ミスタイム:0:06
- レッグ順位:3
- 積算順位:3
P:スタートから道を辿って北向きの尾根に乗り傾斜変換(テラス)から道に乗り換え道を降り左手の沢へと落ちる
D:今回はスタート誘導がないので地図をその場で見てスタートの位置を確認。道を走る間に地図を読む。道が切れており探すのが難しそうだったので傾斜変換を感じて斜面に寄せて進むと道の終端にポストを発見。あとは道を下って沢に入った。
A:道が絶妙に切れており探す必要があった。仮に行き過ぎたとしても尾根が降り始めたら最悪斜面のD藪を東に突っ込む選択肢があったのでツボることはなさそう。1位の人は細かい沢と尾根の切り替わりからB藪を突っ切って降りていく選択をしたよう。そんなん見えんて普通。この時点では良い滑り出し。
1→2
- ラップタイム:1’21
- 積算タイム:4’11
- 相対値:87
- ミスタイム:-0’16
- レッグ順位:1
- 積算順位:2
P:道を大きな沢まで下って沢底からコンパス直進。
D:沢から脱出して道へ。道が切れたタイミングで斜面上部を見てもポストを発見できず。コンパス直進に切り替え斜面をゴリゴリ登ったら少し落ち込んだ場所にあった。
A:レッグ順位1位のいい感じのレッグ。下から見上げても見えない位置に設置してあったようなので他の選手が戸惑ったというのもあるかもしれない。完膚なきまでの敗北は避けられた。
2→3
- ラップタイム:8’16
- 積算タイム:12’27
- 相対値:112
- ミスタイム:0’35
- レッグ順位:4
- 積算順位:3
P:大きな尾根まで登りあとは乗り換えに気をつけつつ尾根たどり。広い鞍部からはピークをコンタして反対側の斜面まで行く。行けばあるやろの精神。
D:特に大きなミスなく行けた。沢底の道を行くかコンタするかで迷ったが道が遠く見えたのでコンタすることに。
A:序盤のキツイ登りがなかなか応えた。歩いた区間も多かったことでその分ミスタイムも多くなっている。
3→4
- ラップタイム:8’28
- 積算タイム:20’55
- 相対値:108
- ミスタイム:0’16
- レッグ順位:2
- 積算順位:3
P:大きな沢を降って沢の合流点から小さい沢に入り込み溝を見つつ尾根まで上がった先の沢へ落ちる。
D:入ってきた時と同じようにコンタで脱出して一気にゆるい大きな沢へ。倒木やら諸々を避けつつ進み沢の合流点が視認できたところからコンパス降って直進。地形をぶった斬りつつ溝を確認し4ポへ。
A:3位と1分差、4位以降とは3分差をつけられた個人的に一番上手くいったレッグ。直進する予定はなかったが沢を大きく降って4ポの沢に下からアプローチするルートは遠すぎるし、小さな沢に入ると北に吸い込まれそうな予感がしたのでいつもの最終手段を行使。最適なルートではないがとても楽しくオリエンができていた。変に地形を見てツボるくらいなら多少無理して直進したほうが自分は速くなるのかもしれない。1位の人は尾根を辿るルートを選択したそうだがB藪が続いていることから最初に切った。3分差付けられているのでちょっと勿体無かったかも。
4→5
- ラップタイム:14’22
- 積算タイム:35’17
- 相対値:325
- ミスタイム:9’45
- レッグ順位:17
- 積算順位:5
P:正面の山塊をレッグ線少し左の鞍部で乗り越え道に乗り降ったら5ポがある。
D:4ポがある沢を脱出するときに正面の斜面を先輩が転がり落ちてくるの発見し正面の壁を登るサブプランは破棄し地形を見て沢を詰めることに。目的に沢に入ったところまでは良かったが土崖を避けるため沢の右岸を辿って行ったところそのまま沢を登り続けてしまい完全に別に尾根に辿り着く。あるはずの道がないことから見えづらいのだろうと予想し大きな沢に降りる。ヤバい激斜を降って沢に着いたはいいが自分がどこにいるか分からず。登るか降るかの二択で降ってしまいサヨナラ。なんとか沢が大きく右に曲がるところで気づき。登り返して復帰。
A:コースプランナーにも「ここでツボらせる意図はなかった」と言われるようなレッグでツボった問題児です。どうも。その証拠にここのレッグは僕がぶっちぎって最下位です。これは草やね。沢に入った後何も考えずに沢をゴリゴリ登ってしまったのが最大の原因。自分がどっち方向に登っているのかコンパスとルックアップで特定しないと吸い込まれてしまいますね。尾根上が異様に広く平らな上に木々が生い茂っており尾根の向きなどから居場所を特定できなかった。どうすればいい。山塊のどこかにいることはわかるので諦めて沢に降ったのはいいが降った先で地図を読み切れなかった。5ポの上にいると考えたが左右の斜面の大きさや支流の有無を見ず道の曲がる様子で判断し位置を誤認してしまった。ここで完全に勝負がつきました。対戦ありがとうございました。
5→6
- ラップタイム:6’02
- 積算タイム:41’19
- 相対値:127
- ミスタイム:1’04
- レッグ順位:9
- 積算順位:5
P:道を走ってビジュアルを抜けて右手に見える広い沢の数を数えつつ池が見えたら尾根を超えた先の沢に入って6ポ
D:斜度もゆるくて走れるレッグだったが前レッグの失敗で意気消沈していたのでほぼ歩き。特に問題はなく行けた。
A:簡単なレッグだったが歩いたために後ろから来た人に追いつかれてしまった。以後ゴールするまで十数秒先行する形となる。
6→7
- ラップタイム:3’46
- 積算タイム:45’05
- 相対値:113
- ミスタイム:0’18
- レッグ順位:7
- 積算順位:5
P:池の左側を通って道を登りピークを左手に見たら沢に落ちる。
D:ここも特に難しくないレッグ。逃げを意識したが一気に走ることはできず後ろに視認できたまま。
A:特にいうことはないがもう少し走りたい。
7→8
- ラップタイム:3’23
- 積算タイム:48’28
- 相対値:104
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:3
- 積算順位:5
P:大きな沢へと降り沢を詰め続け右手に見える大きな沢の二つ目で正面右手から伸びてくる小さな尾根に向かう。
D:ここも特に問題なく行けた。
A:沢を一気に降って撒くつもりだったが想像以上に沢の状況が悪く泥地や倒木を避ける必要がありスピードを出せなかった。
8→9
- ラップタイム:3’10
- 積算タイム:51’38
- 相対値:100
- ミスタイム:-0’08
- レッグ順位:2
- 積算順位:5
P:沢を挟んだ反対の尾根に上がって道に乗り曲がりからコンパス合わせて直進。
D:特に問題なく行けた。沢を渡る時に藪や湿地を避けたので少し遅くなっている。
A:少し戸惑うレッグだったらしくレッグ順位は2位だった。ここも引き続き追われている状況だったので尾根に登った時点でポスト位置の視認はできていたが後続を待ちあわよくば先に行かせ迷わせようと画策。しかし思ったよりも時間がかかりそうだったので諦めてポストへ向かう。ミスタイム出てないのでまあヨシ。
9→10
- ラップタイム:1’43
- 積算タイム:53’21
- 相対値:108
- ミスタイム:0’03
- レッグ順位:6
- 積算順位:5
P:道に出るまでまっすぐ走る
D:概ね良かったが会場(ゴール付近)へと分岐する地図にない道がありしばし逡巡。しかしどう考えてもおかしいので方角を変えずまっすぐ行ったら10ポ。
A:変に迷ってしまい時間を無駄にしたので迷わず突っ切ったほうが良かった。
10→◎
- ラップタイム:0’23
- 積算タイム:53’44
- 相対値:101
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:2
- 積算順位:5
P:走れ
D:走った
A:もっと走れ
反省点
現在地の把握
小さな沢の中にさらに小さく分岐がある+目標地点が鞍部にあるという組み合わせのためしっかりルックアップして周りの状況を視認しておかないと登ることに気を取られて別の沢に吸い込まれてしまう。
今回はさほど難しい沢の乗り換えではなかったのに登ることを意識し過ぎて登り過ぎた挙句に現ロスするという悲惨な状況に。
対策としてはやはりルックアップして地形を捉えるということに加えコンパスをより高頻度で合わせる(今回は登ってから合わせた)、迷わないだろうという状況でもしっかりサムリで現在地を追い続けないといけないなと。
ツボった後の復帰
というのもツボった後の習性としてしばらく意気消沈してエンジン5割しか動いてないみたいなことが僕には多いです。
今回も5ポから6ポの間は激斜もなく安定して走れるような道だったのにフラフラと歩いてしまっておりこういうところでミスタイムが積み重なっていくのかなと。
対策の仕方が難しいですがとにかくツボった後でもなんとか気持ちを切り替えないといけないと意識しておく必要があります。
体力(いつもの)
いつもはタイムを見て体力ないな〜と嘆いていますが今回は6ポ以降で追走を振り切れなかったというところに体力のなさをひしひしと感じました。
特に同じコースを走っている人にこちらのナビを見られると大きなアドバンテージを与えることになりますからどこかしらで一気に加速して振り切るためにも体力がないとダメですね。
でも寒いし課題多いしバイトもあるしであんまり走れない(甘えるな)
統計情報
総合ラップ分析
さて、今回はLap Centerをもう少し見ていきますが、いや〜尚更これを見ると後悔しかありませんね。
4ポまでは安定して3位をキープ。2位まであと15秒というところで爆発四散してしまいましたからね。赤ラップも6つといい感じのレース運びに見えましたが…肝心なところでダメですね。
チャート分析
レッグ上位平均相対
1位選手の流石の安定感には目を見張りますね。これが世界レベルの選手が魅せる走りですか。追いつきたいけど追いつけなさそう(笑)
さて、驚くべくは衝撃の4→5ですね。どうなっとるんやボケェ。改めてチャートで視覚的に把握するとどれだけあのツボりがえげつなかったかが分かる気がします。
チャートは分析するものじゃなくて見て楽しむものかもしれません(笑)
巡航速度・ミス率
巡航は遅いけどミス率が低いという「僕らしい」オリエンはどこへ行ったのやら。
今回は巡航では3位でしたがミス率で8位という惨憺たる結果に。
ああいう何でもないレッグで激ツボりするのやめたい。
感想
1位は無理だし2位につけるにも勝てるか分からないからなんとか3位に入れれば…とは思っていましたが残念ながら5位でした。悲しいね。
ただ今回は4→5以外でナビゲーションでミスはほぼなく確実に踏めていたのと後は体力面での差があるというだけな感じなので改善すべき点ははっきり見えました。
道が主体になるレースだとどうしても体力面(あと気力)で劣っている部分が曝け出されるのでハズカシイ。
うまく行かないレッグもありましたが他の部分は何とか纏められて技術で決めるところはバッチリ決められたので楽しかったです。
年末には富士山麓のいくつかのテレインを走ることになるのでそこでキッチリ結果を出したいですね。
神大OLK/兵庫OLP 横江明弘
諸情報
引用元
使用地図:箕面
記録・分析:Lap Center
コメント
こんばんは。
3-4の直進上手すぎでは?この斜面で真っ直ぐキメられるの凄いです。
4-5のミスは、沢の右側に鞍部があるって意識が抜け落ちてた感じでしょうか。コンパス確認もミスに気づくためには必要だけど、最初のナビの段階では右側!!で行ける気がします。(後から振り返ると不思議なほど思考できてない瞬間があるのはめっちゃ分かる。)
尾根上が異様に広く平らな上に木々が生い茂っており⟵逆にこの特徴でリロケできそう。降りてからの現在地特定は明らかに難しい(地形的な要素が少ない。道の向き、曲がりくらい?)ので、山塊のどこにいるかは山塊の上で確定させたかった。
すみません、偉そうに添削してしまいました。
私のルート
スタ1
“細かい沢と尾根の切り替わり”はなんにも見てないです。距離感で割とテキトーに入りました。最初から綺麗に小径に乗るよりは遅いと思ってましたが、入りが分かりずらくて通り過ぎるリスクと天秤にかけて、確実に乗れるこのルートにしました。尾根上の傾斜変換は見えてなかったです(クソザコ)
3-4
尾根辿りむずすぎて普通にミスりました。分からんけど、B藪はそこまで障害物として認識してないかも。ルート比較する前の段階で除外しちゃうのは勿体ない気がしました。
以上です。メリークリスマス
コメントありがとうございます。ブログ管理人のpolaris_outdoor、もとい横江明弘です。まさか本当に上級者から返信が届くと思っていなくてびっくりしています。偉そうにだなんてとんでもない。自分より速い人に添削してもらえるのがどれだけありがたいことか。感謝です。
後から見返してみたら「どうしてこんな所で…」という感じですね。飛んだ時のリロケがあまりうまく行かないことが多いのでまず現ロスしないのと、現ロスしてからきちんとリロケできるようにしたいです(迷った時にもっと必死に地図を読み込むとか?)
割と適当に行ってもめっちゃ速いのは本当に流石と言う感じです。尾根上で道の端を探していると確かに時間かかったので思い切って少々の藪なら突っ込む勇気も必要ですね。
直進は楽しいので自分の強みにしていきたい(活かせる場面は多くないけど)
メリークリスマス(終わったけど)笑