【旅行】北海道が遠征先に良すぎた件(利尻島,花咲線,etc.)

旅行(日本国内)

プロローグ

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 夏休みのメイン遠征として企画した北海道遠征。7月に行った時は一瞬で帰ってしまいましたが今回は5泊6日であちこち満喫したい所存。

 本当はサークルの誰かと一緒に行きたいなーとか思っていたのですが誰も来ないみたいなので大人しく一人で行きます。

 今回は結構な長編なのでさっそく本編にいきましょう。

本編

いざ入道

 淡路島キャンプから帰ってきたその足でやってきましたのはいつも通りの伊丹空港です。

 友人に空港までカーシェアで送迎してもらったので今回はモノレールには乗らず。やっぱ車は便利やのぉ。

 いつも通り自動手荷物預け機でクソデカザックを預け保安検査を通過。なんら問題なく機内に乗り込みます。

 本日搭乗する期待は73H、787みたいな大型機材を投入するほどではないけどE190などの小型機材では足りない需要をうまく据える万能中型機材です。ウイングレットを添えて。

 出発から15分ほどで離陸。流石に夏といえどもうとっくに日没の時間なので大阪市街の夜景を一望する遊覧飛行です。

 どこを撮影したかすっかり忘れましたが多分左手に見えているのが生駒山地なので東大阪のあたりでしょうかね。

 夜なのでなかなかうまく写真が綺麗に撮れない…ですが月がなんかめっちゃ明るい。この日はスーパームーンだったらしい。

 夜の飛行なので窓の外にチラチラと下界の夜景が。富山や新潟の街並みをのんびり眺めていたらあっという間に新千歳に着陸です。

 定刻より少し早く着陸。機内は満員なので大方乗客が出払ったあと機体を後にします。急いでも良いことないですからね。

 いつも思うんですがJALも伊丹-新千歳線に787とか投入してくれたら嬉しいんだけどなぁ…実際ANAは787ですしおすし。

 混雑を避けるために適当に何本か逃して快速エアポートに乗車。案の定空いていたので余裕の着席でございます。

 快速エアポートも運行される車両によってはクロスシートではなくロングシート車が来ることもあるので40分の快適性は割と運という話。

 札幌まで割とねむねむしていたらあっという間に到着。ですが今日の寝床はもうちょっと先なので学園都市線に乗り換え。

 流石に北の大都市札幌といった感じで車内の座席は全部埋まるくらいには混雑していました。

 札幌から数駅先の新琴似駅で下車。そこから30分ほど歩きまして到着しましたのは快活北42条店。

 なんか色々入った昭和の商業施設の一角の快活です。当然ブースしかないので適当なフラットブースを選んでそそくさと就寝。明日朝の飛行機に遅れるとまずいですからね。

どんより利尻島

 午前5時に起床しまして身支度を済ませたらまた30分くらい歩いて札幌丘珠空港に到着です。ここから北の離島「利尻島」へ向かいます。

 実は札幌には国際線等々の飛ぶどデカい新千歳空港と小型機運行の国内線が飛ぶ丘珠空港と二つの空港があるんですよね。JALの道内便は多くが丘珠から飛ぶので今日使うのはこっちの空港です。

 丘珠-利尻線の機材はATR42-600、今回搭乗するのはその雪ミク仕様です。ただラッピングしてるだけで性能は特別なわけではないらしい。

 プロペラ機に搭乗するのは何気に初めてなのでどんな感じなのかワクワク。ボーディングブリッジがないのも久しぶりなのでいっそうワクワクです。

 空港に着いてから降り出した雨はいよいよ本降りに。搭乗時に野外に出る必要がある雨の日は傘を用意してくれるみたいです。ありがてぇ。

 どうも利尻空港は視界不良らしく着陸出来なさそうな場合引き返すかもとのこと。こんな状況初めてなので果たしてどうなるのか。

 と言いつつ、まあ普通に着陸できたんですけどね。空港上空にはかなり低く雲が垂れ込めていて確かに視界不良なのか…そうなのか?

 後日搭乗した丘珠-釧路便と比べるともはや晴天くらいの天気なので余程の悪天候でなければ飛びそうな感じでした。

 利尻空港から市街地までは歩いて1時間ほどの距離。バスは来ないしタクシーは高いしでのんびり歩くことにしました。

 本当は今日の昼間に利尻岳に登る予定だったのですがどうやら上空の風速は20m/sくらいあるらしいのでやめです。こんな日に登っても良いことないって。

 山には登らずのんびりキャンプするつもりで途中で見つけたセイコーマートで買い出し。屋久島より小さな島なのにこっちにはコンビニがあるのか…

 電子決済対応でホットスナックも多数あり食事には困らなさそうな品揃え。驚いたことにmont-bell製品を取り扱っている一角までありました。

 随分と印象的な形をしているアレはペシ岬と言うらしい。どうせ暇ですし後で登りに行きましょうか。

 流石に街中は人通りも少なく静かな感じ。人口5000人に満たない島なのでそれもそのはず。

 本日は利尻富士の麓にある「ファミリーキャンプ場 ゆ〜に」と言うところに宿泊。なんとテントひと張りたったの520円でした。

 全面芝生のキャンプ場で炊事棟やトイレ棟も清潔、焚き火禁止ですが山屋には関係ありませんね。安すぎて草としか。

ぶらぶら島内散策

 雨が降ってこないうちにテントの設営を済ませたら鴛泊港までお散歩です。せっかく来たのだから多少散策しないとね。

 フェリーターミナル向かいの「食堂さとう」で海鮮利尻ラーメン(1450円)を注文。びっくりするくらい昆布出汁が美味かった。昆布に齧り付きたくなるくらい。

 雨が降ったり止んだりしているので快適なフェリーターミナル内へ。今回は利用しませんでしたが利尻島に行く場合空路よりも海路の方がメジャーぽい。

 稚内までは2660円、礼文島の香深港までは980円と結構安く感じます。来年は空路で利尻にきて船で礼文に渡ってのんびり…妄想が広がります(笑)

 食後の休憩を終えてペシ岬に登ります。鴛泊港から見ると草が繁茂しててふわふわした見た目ですが、それ以外の方角から見ると海側の断崖が印象的。

 一応、道は頂上まで繋がっていますが割と普通に登山道となっていて岩とか露出してるのでスニーカーとかだと怖いかも。

 ペシ岬の展望台から鴛泊燈台を眺めた様子。眼前に広がるのは日本海の端の端、もう間も無くオホーツク海と呼ばれる冷たい海です。

 正面奥側に見えているのは稚内など北海道の北端。天気の良い日にはもう少し左手にロシア領のサハリンが見えるのかな(ロシア領とか言うとまた怒られそうだけど)。

 もちろん鴛泊の港と利尻富士も見渡せます。利尻富士はもう少し左手ですけどね。

 雨と一緒に強烈に西風が吹きつけてくるのでなかなか恐怖感を感じる天気。やっぱ登らんで良かったんやなって。

 キャンプ場までの帰路に雑貨屋さんがあったので入ってみました。離島の雑貨屋さんとかすごく気になりませんか?気になりますよね?

 店内は大きく食品エリアと雑貨エリアに分かれていて自分は食材を買い込みます。雑貨エリアで一番目を引いたのが某任天堂のゲーム機用ソフト。数十種類陳列されていて驚きでしたね。

 こちらはキャンプ場近くにある修景池という庭園です。作られてから日が浅いのかかなり小綺麗な感じでした。

 時期が良いと睡蓮の花が咲いているらしくさぞ綺麗なんだろうなと想像してみたり。実際は夥しい数のアメンボが浮いていましたが(笑)

 宿泊したキャンプ場の向かいには温泉施設がありなんと入浴料は500円。館内は非常に清潔で温泉も広々としていました。地元の方の利用が大半のようでした。

 風呂から上がった頃には雨も上がって夕焼け空に。昼間にこれくらい晴れてくれれば良かったんだけどな〜とか思いつつ天気予報を確認します。

 夕食はキャンプ場に来ていたキッチンカーでマグロのタルタル弁当を購入。お値段は600円でした。なんか利尻島の物価安くないか?

 マグロタルタルが想像以上に美味しく、また腹も膨れ良い感じに。まだ時刻は1800を回ったところですが早めに就寝します。

 というのも実は今晩日付が変わったあたりから弾丸利尻富士することにしたんですよね。普段早く出発しても0400発とかのところ今回は0100発の予定。

 すっかり見慣れてしまった天井を見上げつつ眠りにつきます。おやすみなさい💤

【登山】活動記録 vol.80:最北の秀峰、利尻富士(撤退)

北大大会へ

 お、おはようございます。清々しい天気の朝ですね。今日もいい日になりそうです(泣)

 え?利尻富士はどうなったんだって?それは活動記録を見てください。ちょっと悲しいことがあったので…

 今回の利尻島訪問は超弾丸なので今から北海道本島に帰ります。もちろん空港までの交通手段はないので徒歩で。

 朝方は雲が取れて太陽が姿を見せてくれましたが割と直射日光が暑い。気温は流石に利尻島なだけあって快適ですが日差しは夏のソレですね。

 結局下界からは利尻富士の全景を拝むことはできず。やっぱり海の上の離島だからか雲が出来やすいんですかね?

 登っている時も未明までは快晴でしたが日の出前になると雲で覆われてしまっていましたし。もっと晴れやすい季節に来るかぁ。

 帰りに乗る飛行機ももちろんATR42-600です。昨日は雪ミク塗装でしたが今日はまた別の塗装の機体ですね。こういうので良いんだよこういうので。

 個人的にはoneworldとデカデカと書かれた機体に乗りたいなーとか思ったり。合計3機しかないらしいのでそのうち会えそうですね。

 時刻的には昨日登場した便の折り返し。定刻通りに利尻空港を離陸しぐるっと右回りに旋回して南へ進路を取ります。

 最後に利尻富士が見えたりしないかな〜とか思いましたがそう簡単には拝ませてくれないらしい。結局登れなかったことですし来夏に再訪する理由ができましたね。

 この日のフライトは昨日と違ってよく晴れていて海上を行き交う船もちらほらと。

 北海道本島の羽幌から焼尻島で船を乗り換えないと辿り着けない天売島もご覧の通り。二次離島には行ったことがないのでいつか行きたいなぁ。

 1時間もしないで丘珠空港に着陸。預けていた荷物を受け取って空港の外に出ると札幌駅前行きの連絡バスが停まっていました。

 運賃は700円、所要時間は30分。乗り換えなしなことを考えるとちょっと高いのは妥当か。栄駅で地下鉄に乗り換えるのが無難な気がします。

 とは言いつつも乗り換えが面倒くさいのでそのまま札幌駅まで来ちゃいました(笑)

 本日はゆにガーデンで北大大会の1日目をやっているはずなのですが飛行機のダイヤの関係で不参加。2日目には参加するので札幌から少し離れた安平町へ向かいます。

 案外複雑な北海道の路線網。特に由仁町とか安平町へ向かおうとするとなかなかに謎なムーブをしないといけません。

 自分は早来駅に向かうのにまず岩見沢駅へやってきました。流石に北海道の鉄道要衝駅、以前訪れた苫小牧同様に駅の構内が無駄に広いです。

 ここから室蘭本線を南下するので次の列車を待っていると…やってきたのは一両編成の気動車。流石に一両でやって来るとは思わなんだ(笑)

 まあ、今でこそ18きっぷシーズンですけど逆に言えば普段はそれくらいの需要しかないってことなんでしょうね。

 乗り換えなしでゴトゴトガタガタと50分ほど揺られて早来駅に到着。暇なら由仁で下車しても良いかな〜と思いましたが駅からゆにガーデンが遠かったのでやめました。

 ど田舎の駅って感じで駅前には国道があるのみ。少し離れたところにセブンとかはあるみたいなのでまだマシな方ではあるのか。

 本日宿泊するのは安平町ときわ公園の外れにある「ときわキャンプ場」というところ。

 駅から徒歩20分くらい、コンビニまで徒歩10分と結構アクセスの良いキャンプ場です。徒歩圏内に風呂がないのだけが欠点かな。

 サイト内にはどこからこんなに人が、と思えるくらいたくさんの子供連れで賑わっていました。何処もかしこも大型テントばかりで山岳テントの肩身が狭い(笑)

 連日の酷暑ですが流石に9月に入った北海道の夜は涼しく快眠できました。ちびっこ達で少し騒がしい以外は設備も綺麗でなかなか良かったです。朝になったら張り綱のペグが全部抜かれてたのは不問にしてあげます、優しいので。

トリトンと小樽

 北大大会2日目でそこそこ値段のするコンパスを無くし悲しみに暮れつつ札幌へ帰ります。やってきたのはまた一両編成の気動車。

 今度は追分で乗り換えて南千歳へ。南千歳からは空港からやってくる大混雑の快速エアポートに鮨詰めになって札幌まで向かいました。北海道そんな人おったっけ。

 どうしても回転寿司「トリトン」に行きたいという友人に連れまわされ空いてるトリトンを探して三千里。札幌駅近くのトリトンは70組以上待っており断念。

 栄駅近くのトリトンは幸いなことに30組くらいで順番が来そうなので店前で全裸待機。1時間半くらいでしょうか、それくらい待ってようやく入店しました。

 自分も口に入れるまではそんな待つ必要あるんかいな?と疑問でしたが注文してやって来た寿司を見たらそんな感想は吹き飛びました。

 とにかくネタが分厚くてデカい。それだけじゃなくてめちゃくちゃ美味い。この美味しさをどうやって伝えれば良いのか。

 一番驚いたのがこのタコのデカさよ。何をどういうふうに切ったらこの大きさのタコになるのか。トリトンではクラーケンでも捕まえてきてるんですかね?

 一皿の値段は300円くらいしますがその値段を圧倒的に上回る満足感。2000円分も食ったらお口の中が幸せでいっぱいになります。幸せってこういうことだったんだね(小並感)

 例に漏れず快活に宿泊して翌朝。同期も来て旅行するんじゃないか読みで伊丹行きの飛行機は明日の夕方。それまで暇なのであちこちうろちょろします。

 コレは稚内行きの特急宗谷。約5時間をかけて札幌から函館本線・宗谷本線を走破するロングラン特級です。次々とビジネスマン風の人たちが乗り込んでいてちょっとびっくり。旭川に行くんですかね?

 自分は函館本線を西進し小樽へ向かいます。

 快速エアポートに乗りたかったですがこの時間はまだ走っていないようなので普通列車で。ちょうど朝の通勤時間帯なので普通に混雑してました。

 小樽といえば運河、自分はそんな認識ですが皆様如何でしょう。あーここが有名な運河かーくらいの感想。

 横浜もそうでしたけどいざ行ってみると全然普通だったってこと、割とありますよね。のんびりしてて良いところでしたよ。

 個人的にはこっちの方が気になりました。旧国鉄手宮線跡、ここも有名な小樽の観光地なはずですが朝だからか人通りはまばら。むしろありがたいですけどね。

 小樽駅前の大通りまで遊歩道として整備されています。まあ、アレです、ノスタルジーってやつです。

 小樽散策もそこそこに18きっぷの元を取るためにJRに乗りましょう。折り返しでやってきた快速エアポートの新千歳空港行きです。この編成は悲しいかな、ロングシート車両でした。

 小樽築港とか朝里とか銭函とか、色々行きたい所がありますが時間がないのでまた次回。どうせ何度も来ることになるでしょうから焦らない。

 札幌で学園都市線こと札沼線に乗り換えて北海道医療大学駅へ。特に意味はありません、ただ乗りに来ただけです。

 流石に大学の目の前の駅なだけあって大学生だらけ。こんな周囲に何もないだだっ広い平野に多数の学生が乗り降りする駅があるのはなんとも不思議な感じです。

 折り返し電車で札幌に戻ったら地下鉄で丘珠空港最寄駅の栄町へ。

 もちろん丘珠空港へ向かっているのですが交通費の節約なので駅から空港は当然徒歩です。バスに700円ポンポン出せませんから。

 滑走路向こうの原っぱでは何処かで見たことのあるような筒状の物体がゴロゴロ。アレは牧草ロールで良いんですかね?

 滑走路に近いところにあんなものを置いていて大丈夫なのかと心配になりますがまあ大丈夫なんでしょう知らんけど。

霧の街、釧路

 前回と同じくATR42-600に搭乗。今回は釧路空港まで向かう50分のフライトです。

 今日は割と良い感じの天気。下界の田畑を眺めながら一路東へ向かいます。

 皆さんは釧路と聞いてどんなイメージを抱きますか?自分は「霧の街」というイメージ。冷たい海に温かく湿った空気がぶつかると濃霧が湧き立ってくるわけですね。

 というわけで本日も着陸できるか怪しいらしい。当然強力な誘導設備があるので大丈夫だとは思いますがどうなることやら。

 着陸3分前の様子。ガチでなんも見えません。時々地表の輪郭がぼんやり浮かび上がるような気がしなくもないですが一面真っ白の中を飛んでいます。

 こんな中飛行機飛ばすんだからマジですげぇよ…

 んん〜今何処飛んでるんだろ〜とか思いながら窓の外を眺めていたら唐突に滑走路が!気付かぬうちにほぼほぼ着陸というところまで来ていたようです。

 滑走路からターミナルビルが見えないとんでもない濃霧でも着陸できる航空機の技術にただ驚くばかりです。

 手荷物を受け取って空港の外に出るとやっぱりバスが停まっています。釧路市街地へ直行のリムジンバスです。

 釧路空港は市街地から20kmくらい離れたところにあるので流石に歩くのは無理…かな。1000円くらいかかりますがありがたく乗せてもらいましょう。

 45分くらいで釧路駅前に到着。煉瓦造りの年季の入った駅舎、豪華な装飾などが何もない無骨さが良い良い。

 今日ももちろん快活泊なのでここからお隣の東釧路駅まで向かいます。

 普通列車の出発を待っていたら札幌からやってきた特急北斗が到着。なかなか大勢下車しており特急列車の需要の高さを感じます。

 普通列車も地元の高校生がたくさん乗り込んできて北海道の端なのに凄いなとか思ったり。

 快活へ向かうために釧路川を渡ります。まだ向こうのほうの空が明るい…街明かりではないですよね?

 今日泊まる快活は駅から40分くらい歩いたところにあるのでなかなかの距離。釧路なら割と安く泊まれる宿とかもあったのでは…知らんけど。

 快活から程近いところにある「釧ちゃん食堂」というお店へ。魚の仲介業者が運営しているお店らしくなかなか評判が良いみたい。

 注文したのはサーモンレアカツ定食。外側がサクサク、内側がプリプリのなかなかない食感で新鮮、もちろん美味しかったです。海鮮丼は明日食べようかな〜

 イオン釧路店で必要な買い物を済ませたら快活へ。こんな北海道の辺境の地でもイオンは品揃え豊富。たいていのものは揃いそうな感じで流石でした。

 鍵付き完全個室があればいいな〜とか思いましたがブースしかないみたい。まあ、利用する人は少ないみたいなので静かに快適に過ごせましたよ。

 実は釧路空港で荷物を回収した時点で気づいてはいたのですが、バックパックにこんなメッセージカードが付いていました。

 丘珠空港でJALの窓口の方と少しお話ししたのですが、まさかこんなサプライズがあるとは。これはもう一生JALに乗り続けるしかないですね(笑)

根室に行ったら…

 翌朝、生憎の雨ですが釧路駅の始発列車に乗らなければならないので仕方なく歩きます。釧路駅までは50分くらいといったところでしょうか。

 まだ時刻は0430といったところなのにかなり空が明るい。道東の街に来てるんだなぁという実感。

 釧路駅に着いたら駅の構内が開放されるのを待つ人だかりでかなり混雑していました。何処からこんな人が来たのやら。

 乗るのは一両編成の気動車で運行される「快速はなさき」です。日本最東端の都市である根室駅まで約2時間30分ほどで結んでいます。

 ふと気になって雨雲レーダーを見てみたらなかなか凄まじい雨雲がやってきているよう。幸いなことに花咲線にはやってこないみたいなので良かった。

 しかしあまりにも眠すぎるし帰りもこの路線で帰るので行きは寝てて良いよね…?というわけで根室に到着するまでザックにもたれかかって爆睡です。

 根室駅に着いた衝撃でなんとか起床。眠い目を擦りながら下車し温度計の表示を見てみると…この時期に20℃とは驚きの涼しさです。

 帰りの列車はそのまま折り返しになるはずなのでそのまま乗っていようかな〜とか思っていたらみんな改札の外に出ちゃいました。流石に自分も出た方がいいのかな。

 改札を通ると何やら人だかりができています。何だろうな〜と興味本位で覗いてみると…想像以上に衝撃的な事実が書いてありました。

 「【悲報】ワイ、根室から帰れないwww」ってやつです。んんん〜これは困りましたねぇ。果たしてどうしたものでしょうか。

 簡単に状況を説明すると、まず根室から釧路までの花咲線が昼まで運休。その先の釧路から札幌方面へ向かう根室本線の特急列車も昼まで運休。おまけに空港へ行くための千歳線も全線で運休。

 まあ要するに札幌から釧路にかけて道央から道東のすべての鉄道がオワタ状態だということです。ちなみに帰りの飛行機は今日の1730に新千歳を発つ便。釧路からでさえ空港までは3時間以上かかることを考えると非常にやばい(笑)

 一度決まった運休は余程のことがない限り復活とかないので諦めて代替の交通手段を探しましょう。花咲線は3時間に一本しか走らないローカル線なので何かしらバス路線があるはず…

 そう思って駅のお隣にあるバスターミナルに行くと平日は0910発の「特急ねむろ号」という都市間バスが走っているらしい。2300円くらいしますが背に腹は変えられません。

 定刻通りにやってきたバスに乗車、乗車率はちょうど半分くらい。窓側の座席は全部埋まるくらいですね。

 ここから釧路駅までは2時間と45分くらいかかります。旅行客と思しきスーツケースを持った人がたくさん乗って行ったので皆同じ境遇なのかなと想像したり。

 とりあえず根室を脱出することはできたのでモンエナでも飲んでお祝いしましょう。こういう時はカフェイン摂って落ち着かないとね()

 さて、問題はここから。もともと自分は釧路空港から丘珠空港までスカイメイトというJALの若者向け格安料金で飛ぶつもりだったのですが、朝の特急列車が軒並み運休となったことで経費で交通費を落とせるビジネスマンが飛行機を使うかもしれないのです。

 何があかんねんと思うかもしれませんがこれが大問題。実はスカイメイトというシステム、格安故に4時間前からでないと予約ができないという制限があります。

 今の時刻は0930を回ったところ、釧路空港を飛行機が出発する時刻は1410…お分かりですね。小型機ゆえに現時点での残席は4つと少ないので搭乗できない可能性が割とあるのです。鉄道と違って着席する必要がありますから席が埋まったらそれで終了です。

 もちろんスカイメイトで座席が取れなかった場合の代替手段は用意していました。それが特急おおぞら6号、これに乗ればギリギリ保安検査の締め切りまでに新千歳空港にたどり着けるはずなのですが…そうですね。本日は絶賛運休中でございます()

 つまるところ、あと4席が埋まってしまえば終わりという危機的な状況というわけです。モンエナ飲まなきゃやってられんわ。ちなみに写真は別寒辺牛湿原を写しています。湿原の中を気動車が駆け抜ける花咲線のハイライトの一つというべき場所です。

 バスはほぼ定刻に釧路駅前のバスターミナルに到着です。依然として雨は降り続いていますが幾分かまともな降り方です。

 結論から言いますと何とか残席3のところで予約購入をして座席を確保。札幌から新千歳に行く手段が今の所ありませんが札幌近郊までは何とか移動できるというわけです。

 本当は釧ちゃん食堂に行って海鮮丼を食べたかったのですが、残念ながら予定がずれ込んで時間がないので釧路和商食堂内にあるらーめん邦紀でホタテかき揚げ丼セットを注文。

 かき揚げにかかったタレが甘くて非常に美味しい。ただ、ご飯が出てくるまで結構時間がかかってしまったので釧路駅まで重い荷物を背負って全力ダッシュです。

ギリギリ帰神

 出発ギリギリでしたが空港までの連絡バスの切符を買って乗車。これに乗れなかったらいよいよ詰んでしまうところだったので間に合って良かった。

 空港行きのバスも所要時間は45分くらい。眠い目を擦りながら札幌近辺の交通情報に関していろいろ情報収集をします。

 搭乗する便はJALの2864便、もちろんATR42~600が使用機材です。雨の日なので今日も傘を置いていてくれていますね。

 今回も霧の影響で飛ぶか心配でしたが昨日の感じをみると今日はほぼ快晴なくらいの天気なので心配はいらないでしょう。

 40分のフライトを終えて丘珠空港に定刻通り着陸しました。手荷物を受け取って急いで札幌駅方面に向かいます。

 朝方は空港行きの鉄道路線が壊滅していたこともあって連絡バスなどは軒並み満員で大変だったらしい。兎にも角にも実際に見てみないことには仕方がないので札幌駅に行こうというわけです。

 流石に運転再開から時間が経っていたためか普通に快速エアポートに乗車できました。座れなかった時のために指定席を取っていましたが無駄足になってしまいました(笑)

 流石に追加料金を払っているだけはあって指定席は座席の質も良いし騒がしい人とかもいない場合が多いのでお金に余裕がある時は乗ってみるのオススメです。

 何とか保安検査場の通過締め切り30分前には制限エリア内に到着。根室で運休を知った時は一時どうなることかと思いましたが何とか帰れそうです。

 帰りの飛行機ももちろん737。特にいうことはないですが大阪まで僕を運んでくれる天使の翼です。正直かなりここまで疲れました(笑)

 夕暮れ時に近いフライトの醍醐味といえば地表で太陽が沈んだ後も夕焼け空を堪能できること。紅い夕日に照らされて支笏湖が輝いています。

 空に浮かんでいる雲も夏というよりは晩夏から初秋にかけての雲といった感じ。一年間もあっという間で季節はどんどん涼しくなっていくんですね(願望)

 流石にかなりの期間の遠征で体が疲れ切っていたためかしっかり寝てしまっていました。気づいた時にはもう大阪の上空までやってきていました。

 天気も視界も良好。いつも通り大阪都心の上空を通過して伊丹空港へ南から滑り込みました。あとは出てくる預け荷物を回収したら1週間にわたる遠征はこれで終了です。

 お疲れ様でした〜

エピローグ

 5泊6日の遠征で登山してオリエンして快活とテント泊のみのなかなかハードな遠征でしたが何とか無事に帰ってこれました(いろいろ無事ではないが)。

 7月に札幌OLC大会に行った時と比べて格段に涼しくなっていて気候はとにかく最高。関西がクソ暑くてげんなりな中半袖では少し肌寒いくらいだったので毎年避暑に来たいなと思いました。

 結局利尻富士には登れなかったし花咲線も寝てただけだったので不完全燃焼感はありますが、また来年来いよと北海道からのメッセージだと思って受け取っておきます(笑)

 北海道マジ良いので皆さん北海道に行きましょう。

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