【旅行】とりあえず沖縄行っとこか(沖縄遠征Day1)

旅行(日本国内)

プロローグ

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 阪神奈大会が無事に終わったみたいで運営者の端くれとしてほっとしている(ほぼ仕事していませんが)のも束の間、今度は毎休みの遠征が始まります。お金貯めなきゃいけないけどこれは元々計画してたものですから別腹です(笑)

 今回の遠征の行き先は…「「「沖縄」」」。昨夏は屋久島まで行きましたがさらに南下して沖縄本島へと向かいます。ありがたいことにJALのセールで片道8000円で伊丹〜那覇便が取れてしまったので行かなくちゃ。

 この前アワイチをやったので今度は沖縄本島をロードバイクで一周しようかなとか考えつつも先日の蔵王スキーのおかげで足は限界。予定を短縮していざ沖縄へ!

本編

とりあえず沖縄行っとこか

虹とA350-900

 旅の始まりは〜というこのフレーズもそろそろ聞き飽きてきた頃合いでしょうか。それでも出発はやはり大阪国際空港から。ここから那覇まで2時間と少々でひとっ飛びでございます。

 僕を沖縄まで運んでくれる機体はJALの最新鋭機であるエアバスのA350-900(ニューヨーク線に-1000が充当されたので厳密に最新ではない)。日本航空のフラッグシップであるこの機体は羽田と伊丹・福岡・千歳・那覇を結ぶ便と、伊丹と那覇を結ぶ便に充当されます。

 もちろん各座席に個人用モニターを搭載しているほか、可動式のヘッドレストや機外カメラなど快適性やエンターテインメントの面からもまさしくフラッグシップといった様相。外観も個人的にはE170の方が好みですがA350もなかなか悪く無いよね。

 修学旅行生を収容するのに手間取り離陸は約10分ほど遅れましたが問題なく離陸。北向きに飛び立ったら左にぐるっと旋回して九州方面へと向かう四国上空を通過する航路へ。天気は少し良くなり右手眼下には神戸や芦屋・西宮の市街地が一望できました。

 今回はギリギリのところで窓側に座席を変更することができましたが生憎翼の真上という写真を撮影するには少し微妙な位置に。まあ、元々予約していた座席はそもそも写真もクソもない通路側の座席だったので変更できただけでもヨシとしましょうか。

 伊丹から那覇まではご存知の通り距離がありますので航空機が最も得意とする高速巡航が存分にできます。四国上空を通り越して海上に出てからは対地速度800km/hで太平洋を渡っていきます。

 しばらくすると右手に見える島は四国から九州へと変わり宮崎の沖合を掠めるように南西へ飛んでいきます。今日は結構天気が良さげなので鹿児島沖を通過するあたりではるか先のところに鹿児島湾と指宿の街並みが微かに。翼付近に見える円錐形の山はみんな大好き開聞岳ですね。いつか登りに行きたいな。

 鹿児島を過ぎると屋久島の上空を通過。宮之浦岳が見えたりしないかなと機外カメラをチェックしてみましたが案の定山頂付近だけしっかり雲に隠れていました。マジであの島どうなってんだよ雨しか降らんのか。

 トカラ列島あたりから段々と分厚く雲が広がるようになり眼科の景色は真っ白に。そういえば那覇の天気予報は曇りだったかなとか考えていると機長からあちらの天気は小雨だと伝えられました。そんなぁ…雨は嫌だよぉ…

 そんなこんなで沖縄本島に近づいたので降下し着陸態勢へ。分厚い雲に向かって降下していくと島の南を旋回した辺りで雲を抜けようやく初めて目にする沖縄が姿を現しました。写真に写っているのは糸満から南城辺りにかけての風景ですね。

 ぐるっと旋回したら沖縄本島の南西端にある那覇空港第二滑走路に無事着陸。今日は北風だったのかな?北向きの着陸/離陸だったようです。航空自衛隊の基地も併設されていて並んでいる機体はなかなか斬新なものばかり。そこら辺に駐機している民間旅客機も色とりどりでした。

 降機してこれが沖縄の景色か〜トロピカルなお花が飾られているぞ〜とか思いながらぶらぶらして荷物を回収しに行くと想定外の大混雑。羽田や伊丹やらからの便が集中していたせいか随分と長いこと待ってようやく回収となりました。

 ロビーから外に出ると雰囲気は南国そのもの。なんて言ったら良いんでしょうかね、日本国内ではあるんだけど風景の雑多さというか…表現が難しいところではありますが台湾の雰囲気に近いものを感じました。実は向こうに住んでいたこともあるんですよ、ボク。

 空港から市街地へ向かうには沖縄本島唯一の鉄道である「ゆいレール」を使うのが非常に便利。空港からてだこ浦西という駅まで観光地や重要施設の多くを通り結んでいます。個人的にはポートライナーよりデザイン好きかな。

 そしてこのゆいレールですが残念なところが一つあり…それは「めちゃくちゃ混雑する」ということ。大半の編成が2両編成で運行されているためになかなかの混雑率です。旅行客がスーツケースを大量に持ち込む事に加えて空港アクセス特化では無いことも相まって満員電車状態でした。

 10分ほど大混雑する列車に揺られて下車したのは「県庁前駅」。文字通り沖縄県庁や那覇市役所といった重要な施設が集積する付近の駅ですね。通勤ラッシュの時間帯にはこの駅が一番混雑するという話らしく積み残したりもするんだとか。編成の3両化が急がれますね。

 下車してそこら辺の川を覗いてみたんですが…やっぱり雰囲気が台湾なんですよね。日本本土の川ってもっと流れがあって水が澄んでいる感じがするものですがあちらの川は濁っていて淀んだ感じがしています。まさにその感じが溢れ出ていて…なんだか懐かしさを感じるくらいです(笑)

福州園

 ホテルにチェックインするまでしばらく時間があるのでそこら辺にある良さげな観光地でもぶらぶらしていきましょうか。その前に近くのコンビニで水分を買います。沖縄バヤリースのグァバです。開けてみたらまさしくグァバジュースといった味(当たり前)。

 喉越しが良くて水分補給するにも良い感じのジュースです。マンゴージュースとかだと喉に引っかかる感じしますからね。家にもグァバジュースがほぼ常備されているのですが流石に味は落ちますがサラッとしていて飲みやすいのが違いかな。

 まず訪れたのは県庁前駅から徒歩10分くらいのところにある「福州園」。福州というのは沖縄から地図で西の方にある中国の福建省福州市のこと。福州と那覇は古くから関係のある都市同士ということで友好都市である証として中国式の庭園が建設されているというわけです。

 沖縄に来たのに中国式の庭園に行くとはこれ如何に…?と言われれば確かにそんな気はしなくもなくもなくも無いですがそんな細かいことはどうだって良いんですよ。面白けりゃなんでも良いんです。入園料は200円と格安なので手軽に入れますね。

 こちらは「東冶堂とうやどう」という建物。柱に龍の彫刻が用いられているのが何よりの特徴です。遠目からの写真なので少し分かりにくいのですが手や足といった細かいところまで丹念に掘り込まれた龍は非常に迫力があります。

 この建物の左右には白塔・烏塔という双塔があり福州市のシンボルとなっているようです。オリジナルの双塔は唐の時代に建設されてから何度もアクシデントなどで破壊されては建て直されてを繰り返してきたよう。御影石でできているらしい。

 写真には撮りませんでしたがこの塔の内部には入ることができ、そこから上を見上げるとなんだか吸い込まれていきそうな感じが。仏教由来の建物だそうですからそういった価値観を表した何かかもしれない(小並感)。

 南国といえばの花、沖縄ではブッソウゲと呼ばれる「ハイビスカス」ですね。南国を中心に生息する低木の常緑樹で沖縄では一年中咲いている姿を見ることができます。屋久島で咲いているのを昨年9月に見たので約半年ぶりの再会です。

 ハイビスカスは南国の花ではありますが実は暑さに弱いという特徴があり猛暑の日なんかには弱ってしまうらしい。加えて花は開花してから1日でしぼんでしまうのだとか。ずっと咲いているイメージからすると少し意外ですね。

 福州園の園内にはいくつかの水系があり、その一つがこの「閩江」と名付けられた池。実際の閩江は福建省を流れる全長2500kmの大河で東シナ海へと注いでいます。それと比べるとこちらは少しこぢんまりとしていますがなかなか綺麗ですよ。

 右手に見えているのは万寿橋、文字通り寿命が非常に長いことを指します。実は日本の元号になったこともあったり。その奥に見えるのは知春亭という東屋。円形の屋根には「全て円満に」という思いが込められているんだとか。このエリアは福州の春の景色を表しているらしい。

 皆さんは中国の池というとどんなイメージを膨らませますか?僕の個人的な感想を述べると「無駄に鯉が多い」という印象。それに違わず福州園の池のそれぞれにはたくさんの鯉が解き放たれています。

 色は赤に黄色にオレンジに白…模様もさまざまでまさに宝石箱のようという表現がぴったりな様子ですね。台湾で見た池の鯉はここまで色鮮やかではなくむしろ真っ黒な個体ばっかりだったので相違があるといえばそうですがとりあえず綺麗ならなんでもヨシ!

 庭園の端にある「屏山びんざん」から庭園の中央にある池「欧冶池おうやいけ」を見渡します。こうしてみるとなかなか雰囲気のあって良い庭園であることがわかりますね。那覇の街中にこんな憩いの場があるなんて正直想像してませんでした。

 手前を左右に架けている橋は「仙橋」というらしい。右手奥の方に見えているのは「冶山やざん」とその頂上に建っている「冶亭やてい」という東屋です。あちらの山からはどうやら滝が流れているらしく素晴らしくダイナミックな景観が楽しめます。

 それがこちら。奥に見えているのが「冶山やざん」、手前に架かっている橋のことを「飛虹橋」といいます。橋と滝で虹を演出するというものらしい…確かに?見えなくもないかもしれなくもないかも。近くで滝を見るとかなりデカくて迫力がありますよ。

 そしてこの「冶山やざん」ですが、下は洞窟のように一部入り組んだ空洞になっておりなかなか良い雰囲気となっています。迷路を抜けてするすると進んでいくと…こんな感じで滝を裏側から覗くことができます。天然ではありませんが水飛沫がかかってくるので迫力倍増です。

 全体の雰囲気としては小中国と言った感じ。向こうの指導を受けて建設されているので当然と言えば当然ではありますがなかなか雰囲気の良いところですごくのんびりした時間が流れていました。

 人の数もそこまで多くなかったので穴場スポットなのかな?特に昼間は空いていそうなので那覇で時間潰したいな〜という場合にはおすすめかも知れません。あとは夜ライトアップしているらしいので綺麗だそうです。

那覇の街並みと歴史博物館

 さて、福州園を見終わったところですが時刻はまだ12時半を回ったところ。ホテルのチェックイン時刻が15時からとなっているのでもうしばらくそこらへんで時間を潰していかないといけません。

 福州園の道路を挟んだ向かい側には「松山公園」という公園があり、ここの正面入ってすぐにとんでもなくデカいガジュマルの木が植っています。周囲の石垣も相まってなんだか古代の遺跡のような雰囲気を醸し出しています。

 少しずつ海側へとぶらぶら移動しながら散策。福州園を離れてすぐのところに「クニンダテラス歴史展示室」という展示施設があるのですがそこでかつてこの久米村だったこのエリアについての歴史を紹介しています。

 展示室を出たところの広場には満開のパンジーに彩られたジンベエザメが。青色がないからなのか紫と白と緑で構成されていますね。非常に美しく整えられていて良き。お花を使ったアートもよく見ますが完成度が高くてびっくりしました(どこから目線)。

 クニンダテラスから海側に向かって歩くことおよそ10分、波の上うみそら公園の「波の上ビーチ」があります。結構こぢんまりしていてすぐそこに道路の橋脚が鎮座する「都会のビーチ」と言った感じですが砂浜と青い海が広がっていてなかなか良い雰囲気の場所です。

 夏には監視員もついて海水浴場として賑わうようですが流石に2月の冬場に海に入ろうとする猛者もそれを見張る監視員もおらず遊泳禁止となっておりました。観光客はたくさんいて防波堤の上に座り込んでのんびりしていましたよ。

 波の上ビーチからすぐのところには「波上宮」があります。主祭神をイザナミとする神社で琉球八社と呼ばれる神社群のなかで最も格が高いのがこの波上宮だそう。先ほど見えていた道路橋から波上宮を見ると崖の上に建っているのが良く分かるのだとか。

 すぐお隣には護国寺がありどちらも太平洋戦争でのアメリカ軍による艦砲射撃で跡形も無く粉砕されたそうですが50年代には再建されたのだとかなんとか。結構観光客で混雑しておりこちらは人気の観光スポットという感じでした。

 そろそろお昼も回ってお腹が空いてきた頃だな〜と思いながら那覇の中心街に向けて引き返しているとなんだか良い匂いが漂ってくるではありませんか。匂いにつられてふらふらと迷い込んでいくと…美味しそうなお店があるではないですか。

 一番スタンダードっぽい「亀そば」を注文。まず上に乗っているお肉に齧り付きますが…めちゃくちゃ美味い!沖縄料理には詳しくないですがどうやら「あぐー」と呼ばれる豚肉らしい。脂身が多いのですが全然重くなくパクパクいけます。マジで美味いよこの肉。

 そしてあぐーからとった出汁がこれまた美味しいこと。スルッと飲めるのがまた良い。麺はコシが強めですがパクパクいけます。あっという間に完食してしまいました。いや〜あぐーがこんなにも美味しいとは思わなかったです。県外にはほとんど出回らないんですって。

 久米村だったエリアに点在するスポットをぶらぶらと見て回りつつ那覇県庁の方へと向かいます。一時期米国に接収された学校があったり航海の神を祀った石門があったりと近世から近代にかけての歴史的建造物があちこちにあるのが面白い。

 沖縄県庁向かいの「リウボウ」というデパートの4階に「那覇市歴史博物館」があります。文字通り那覇市を中心とした琉球の歴史についての展示物がたくさん。大学生は無料とのことですので学生証を提示して行ってみましょう。

 内容としては…実際に行ってみて欲しいのであまり詳しいことは書きませんが琉球の歴史を主体として紹介するエリアと琉球の文化の変遷を紹介するエリア、そしてある一家の戦期における史物についての紹介がメインでした。

 特に士族階級だった一家の遺した美術工芸資料がいかに貴重で稀有なものであるかについての紹介には目を惹かれました。衣料品からみる琉球と日本の文化が融合されていく様や、写真をめぐって本土と琉球との人物の関わりが戦争の災禍を越えて伝えられています。常設展示だったか覚えてませんが凄く見て欲しい。

 特別展示室には月替わりで様々な文化財が紹介されているようで国宝の指定を受けているものも多数ありました。そのうちの一つが「黒漆雲龍螺鈿東道盆くろうるしうんりゅうらでんトゥンダーブン」という漆器。東道盆は神仏へお供え物をする際や客人をもてなすものらしく、龍の紋様が施されたこの漆器は中国皇帝に献上されるものでもあったそうな。

 他にも「空色地梅紅葉松鳥菱繋紋様紅型木綿袷衣装そらいろじうめもみじまつとりひしつなぎもんようびんがたもめんあわせいしょう」という女性用で冬物の袷衣装も。下着の上から羽織るもので表地には菱繋ぎや梅、紅葉、松、鳥などが、裏地には紅葉や小花が配されています。こちらも国宝でございます。

 これ以外にもお盆の形をした漆器(県指定文化財)や男性用で冬物の袷衣装(国宝)、焼き物の燭台(国宝)など貴重な文化財がたくさん展示してあり見応えは抜群でした。月替わりらしいので同じものを見るのは難しいかもしれませんが是非足を運んでみてください。

 すぐそこには沖縄県庁や県議会、那覇市役所なんかがあり沖縄の行政の中心地といった感じ。写真の特徴的な形をした建物は那覇市役所ですね。段々になった白色のビルに緑化がされていて福岡かどこかのビルに似たような感じ。もちろん玄関前にはシーサー付きです。

 すぐそばには那覇バスターミナルがあり周囲の市街地へと向かうバスの他に名護など遠方へと向かう高速バスが発着しているらしい。ゆいレールこそあれど大半の場所に鉄道でアクセスすることはできないのでバスの路線網は非常に発達しているようです。

首里城をめぐる

 今回泊まるホテルは県庁前駅と旭橋駅の間にあり非常にアクセスが良い。チェックインを済ませてロッカーにデカくて邪魔で重いザックをぶち込んだらゆいレールに乗って首里城の最寄りである首里駅まで向かいます。今は途中駅ですがかつては終着駅、今でも首里止まりの列車があるらしい。

 ちょうど学生の帰宅ラッシュの時間帯にぶつかってしまったようで電車内はなかなかの混雑。やってくる編成の大半が2両なのが混雑に拍車をかけているようです。ホーム自体は3両分に対応してあるみたいなので早く増結してクレメンス。

 首里駅までは15分くらいで到着。直線距離ではそこまで遠くありませんが地形や道路に合わせてモノレールの軌道が作られているのでちょっと時間がかかります。まあそれがメリットでもあるのですが。駅からはだいたい10分ぐらいで首里城公園の入り口です。

 入ってすぐのところにあるのがお堂と天女橋。お堂は朝鮮王から送られた高麗版大蔵経(久しぶりに聞いたぞこの名前…)を納めるために作られたらしく、それに至るためにこの天女橋が作られたのだとか。元は観蓮橋という名前でしたが薩摩の皆さんが大蔵経ごとぶっ壊した後、お堂に弁財天像が祀られたことで天女橋と名前を変えたそう。

 首里城へと登っていく道を挟んで反対側には「円覚寺」というお寺の遺跡があります。こちらもやっぱり沖縄戦で跡形もなく消し飛んでしまったので総門周辺を一部復興させた状態らしい。どうやら完全なる復興計画もあるそうなので再建が楽しみですね。

 首里城は名前の通り城なだけあって少し周囲から高くなったところに建設されています。ゆる〜い上り坂を登っていくと左手にうねうねと続く城壁が。右手にはガジュマルなどが生い茂る林が広がっておりまさに沖縄という感じの景色です。

 それでは首里城観光ツアーといきましょうか!首里城跡の大部分は無料で観覧できるようになっているのでとりあえず順路に沿って進んでいきます。まず初っ端城壁を越えるというところにあるのが「歓会門」です。

 「歓会」というのは沖縄の古い言葉で「あまへ」というものを漢語訳した結果。冊封使などを歓迎するという意味でこの名がつけられたそう。門の両側には一対のシーサーが配置されておりこれは魔除けのためのものですね。

 歓会門を抜けると少し広くなったところで登っていく階段と城壁に沿った道との分岐があるので階段を登っていきます。その先の門は「瑞泉門」といい、階段のそばにある泉がとても美しいという評判に由来します。

 噂の泉は階段の途中から右手に分岐して下ったところすぐにあります。1500年ごろに作られた当時からそのまま使われている石彫刻でここから水が湧き出す形になっています。どうもこの水が非常に清らかで美味しいらしく王宮の飲み水に使われていたそう。

 瑞泉門を通り抜けると階段のすぐ先にまた次の門が現れます。こちらは「漏刻門」と言います。漏刻というのは中国語で水時計のことを指し、門の上にある櫓に設置されていた水時計がその名の由来です。それにしてもよくそんなところに水時計を設置したな…

 漏刻門を抜けると大きめの広場がありここには日時計が設置されていたとか何とか。先の水時計を合わせて首里城に時間を伝えていたらしい。振り返って城壁の向こうを見るとなかなか眺めが良いことに気づきます。

 漏刻門を抜けて右手に見える大きな門は「広福門」。文字通り福を広く行き渡らせるという意味。現在は首里城の有料エリアへと入るための券売所として機能しており門を抜けて左手のところで入場料金を支払う形になっています。

 門を抜けたところは「下之御庭しちゃぬうなー」という広場で正殿の御庭にて行われる儀式の控えの場として活用されていたそうです。小さなプレハブ小屋では首里城本殿にあった「大龍柱」の修復が行われています。大火災に見舞われたなかで傷つきながらも形を残した数少ない遺物となり、全力で保全されているようです。

 さて、それでは首里城の核深部へと入っていきましょうか。「奉神門」に改札が設置されているのでお姉さんに切符を見せて改札を通過。この入り口は本来国王や身分の高い人だけが通れたところ、遺跡となった今では僕のような俗物でも正面突破できちゃいます。

 奉神門を抜けるといよいよ首里城の本殿が目前に…と数年前までならなったのでしょうが残念ながら先の大火災で多くの建物が燃えてしまったのでその姿を直接目にすることができません。そのニュースを聞いた時は歴史的な建物がどうして…と考えましたが思えば戦争でこの辺りは文字通り何もなくなっているので破壊と再生のサイクルを含めて評価するのが良いんでしょうかね?

 首里城御庭からの景色はなかなか良好。那覇から浦添へかけて続く(たぶん)街並みの先に東シナ海を望みます。右手に見えるこんもりした緑の塊は何だろう、公園か何かでしょうか。どんよりした南の海らしい景色も沖縄っぽさに感じます(笑)

 画角的に見えないのが残念ですがもう少し右手に視線を飛ばすと首里の古い街並みが見えます。もちろん建物は戦後に建てられたものが多いのですが道はそのままで、首里城を訪れた後に行ってみましたが細い道がグネグネと続く様はまさに旧市街といった様子で面白かった。

 大火災で再び焼失してしまった首里城は令和の修復工事の真っ最中。平城宮と同様に完全に雨風を凌げる大きなプレハブの建物の中で職人さんたちが着々と首里城の正殿となるであろう木々を一つ一つ組み上げていました。

 見学ブースには首里城正殿にまつわる技術から材木のことまで様々な内容が解説されており見応えはたっぷりです。特に材木の重さ比べなんかは木々の手触りも確かめられるので良かった。いくらか階段を登りますがその価値はあります。

 修復工事が行われているエリアを抜けると正殿の背後に当たるエリアにいくつか小さな建物がありその一つが「世誇殿」です。平屋のこぢんまりとした建物ではありますが、国王が亡くなった時に次期国王の即位の礼が行われた大変重要な建物です。

 その脇を通り抜け首里城の一番高いところへと階段を登っていきます。段々畑のようになった階段を登り切ると最後の門「白銀門」です。この奥にあるのは寝殿だったそうなので国王とその女官たちだけが通った門のようです。

 最後に城壁の上へと登っていくと首里城の中で一番高い「東のアザナ」へと到着です。「あがりのあざな」と読むらしく物見台として作られたそう。正殿を含めた首里城跡を望めるだけでなく那覇の街並みも一望できる展望スポットです。

 東というと日が昇る方角なわけですがそれを沖縄の方言で「あがり」と言うらしい。だから「東のアザナ」何ですね。ちなみに日本語では「あざな」と言うと別名や通称のことを指しますが、沖縄の言葉では普通に「物見台」と言う意味です。「日が昇る物見台」ですな。

 あまり長居してもアレですし時間も押しているので見物は程々に順路を進みます。女官が住んでいたとされる建物の裏手には湯屋の跡があります。建物などは現存していませんが薪を燃やした炭や石積みなどがその存在を示唆しています。

 映える写真を撮ってるキャワイイ系女子の邪魔をしないよう通り抜け「淑順門」から脱出です。先ほどまでいたところが国王が暮らす「御内原」というそうですがどうやらそこに入るための表門として使われていたらしい。まあ、毎回奉神門から出入りしたりしませよねそりゃ。

 淑順門を通ると整備された綺麗な広場があります。ここは「寄内ノ御嶽」といい聖地や拝所といった扱いの場所とされています。大切に育てられていた松の木や城内で使うための様々な種類の竹を植えていたりと用途は様々だったみたい。

 城壁の下のところには人工的に作られた洞窟「ガマ」があります。15世紀から既に使用されていた痕跡があるらしく女官たちの息抜きの場だったらしい(マジで?)。大戦中には留魂壕が周囲に作られていたという話もあり沖縄らしさを感じました。

 寄内ノ御嶽から緩やかな坂道を下り銭蔵のわきを通り過ぎるともうすぐ首里城の出口。そのすぐそばに「寒水川樋川すんびーひーじゃー」という水源があります。龍樋と同じくして首里城の貴重な水源でありここから溢れ出た水は久慶門の両脇を通って円鑑池へと流れ込んでいたようです。

 そしてその「久慶門」を通ると首里城からは脱出となります(ここまでが有料エリア)。この門は首里城における通用門的な位置付けのもので、出口として使われる現代と違って行き来が頻繁な日常使いの門だったそう。

 もう日暮れが近くなってくる頃合いなので手早く見てまわりましょう。こちらは「守礼門」といって文字通り礼節を守るという意味。他の門と違って石垣で構成された門ではないのでまさしく門という感じがして立派な雰囲気です。

 すぐそばの首里杜館すいむかんでは首里城にまつわる歴史についての紹介があったり自分が訪れた時は第32軍司令部壕についての特集をやっていました。地元団体による開催だそう。壕の詳細な見取り模型やその実情など非常に興味そそられる展示物たちでした。

 そろそろ閉城の時刻が迫ってきているので急いで「西のアザナ」へと移動します。ここは「いりのあざな」と呼ぶのはもうお分かりですよね?日が沈むから「いり」、物見台だから「あざな」です。なんか数式みたい。

 ここからは那覇国際空港をはじめ沖縄那覇の中心部の景色が一望できます。夜景だったらきっとさらに綺麗なんだろうなぁ。奥の方にはうっすらとですが慶良間諸島も。次来るときは慶良間の方に行ってみようかな?

 首里城から脱出しさあ宿へ戻ろう…というところですが駅のある北側ではなく南側に脱出です。何があるのかというと日本の道百選にも選ばれた「金城石畳道」があります。こちらも首里城の下町として形成された市街です。

 なかなか傾斜の厳しいところですが周囲には伝統的な住宅が建ち並んでおりその中に石畳道はうまく調和しています。石灰岩の岩なので雨の日はすごく滑りやすそう。国の天然記念物である「大アカギ」もこの道からすぐのところにあるのでオススメです。ただの道ですがとても雰囲気が良かった。

 駅とは完全に逆方向に脱出してしまっていたのでバス停まで出てバスに乗って帰るかゆいレールの駅まで坂を登り返すか結構迷った挙句待つのが嫌だったので大人しく引き返すことにしました。勝手がわからない土地なので分かる範囲で行動するに限ります。

 首里城前を通ると夕暮れ時のライトアップが始まりオレンジ色の光で照らされた城壁がかなりロマンチック。首里城からの夜景とか絶対綺麗なのに勿体無いな〜と思いますが安全上の問題でダメなんでしょうね。普通に落ちたら死にますし柵つけたらなんか違うし。

 先ほど言及した首里の古い街並みを通り抜けます。曲がりくねっていたり細長い道があちこち枝分かれしていたりと作られた当時の面影を色濃く残すエリアでした。車が一台通れる幅しかないのにみんな飛ばしてきて怖かった。

 首里駅のお隣である儀保駅に到着。せっかくなら違う駅にも行ってみたほうが良いよな〜ということで気分できました。ちょうど那覇空港方面のモノレールがやってきたところだったのですごくちょうど良い写真が撮れました。

 儀保駅のプラットホームから那覇の中心部を眺めます。首里城ほどではありませんがこの辺りも比較的標高は高いエリアですしモノレールの特性上かなり高いところにホームがあるので眺めるには抜群の場所といって良いわけです。

 だんだんと明かりがつき始める時間帯できらきら光って美しい。空は曇天ですが空気がまさしく南国といった感じで遠方に来てるんだな〜とまざまざ実感しました。ロードバイクには乗ってませんがまあ良いでしょう。

 そういえばロードバイクの話どこ行ったの?とお思いの方、お待たせいたしました。アレはですね、輪行袋の大きさが足りなかったのでそもそも持ってきていません。完全に収納できないと空輸できないのではなから諦めていたというわけです。

 急遽立てて実行した本日の予定でしたがなかなか良かった。労いの意味も込めて「琉家」というラーメン屋さんで晩御飯です。オススメらしい琉こがしラーメンを注文。とりあえずお腹が減ってて一瞬で食べ終わったことだけ覚えています(笑)

 国際通りを歩いて通り抜けてデパ地下にて食料を調達し3日間お世話になる「The Kitchen Hostel AO」さんへ。一泊2500円程度と非常にリーズナブルながらもトイレやシャワーが清潔でなかなか良い宿でした。

 一階はバーになっており宿泊者は24時までなら自由に使えるみたい。二階には男女別れてのカプセルタイプのベッドが並んでおり指定されたブースに入る感じでした。とりあえずかなり歩いて消耗したので明日のためにゆっくり休みましょう…おやすみなさい…

エピローグ

 いきなりアクシデントから始まった沖縄遠征、1日目は沖縄へ飛び那覇の街を散策して首里城を観光しました。まあ、移動が少なくて済む無難なところって感じです。

 空気感といえば良いのでしょうか、空港の雰囲気とか街並みとかが全般的に台湾に似ていてなんだか温かみを感じるというか初日から非常に楽しい1日でした。

 あと3日ほど滞在する予定ですが…はたしてどうなることやら。とりあえず宿で予定を立てようと…したら普通に疲れて寝落ちしていました(笑)

 それではまた〜👋

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