プロローグ
どうもどうも、polarisです。オリエンテーリングで北海道に遠征に来た訳なんですが、森を何時間か走っただけで帰ってしまうのはちょびっと勿体無い。
ということで手頃な場所はないものかな〜と授業中にGoogle Mapで探索していたら非常に良さげな場所があったのでほならね、と行くことに。
今回登るのは室蘭の海岸付近にあるエニ山、と景勝地として有名な地球岬。ちょうどいい塩梅で鉄道も通っているところなのでパパパッと走って札幌OLC大会に向かいましょう。
活動概要
活動記録
室蘭〜チキウ岬
おはようございます。宿泊地である東室蘭駅から始発の普通列車に乗って室蘭駅にやってまいりました。
時計台を彷彿とさせる現代的な駅舎でなかなか素敵ですね。それはともかく時間たっぷりというわけではないので0606、海岸線へ向けて出発です。
海辺の方にこんもり広がる森の方へ向けて歩きますが、流石に土曜日の早朝ということもあって室蘭市街地は静まり返っています。
そもそも室蘭自体そこまで大きな都市とは言えない(東室蘭駅の方が中心部)ので当然と言えば当然かも。
太い道を外れ海岸沿いの崖に沿って作られた道を走ります。左右が藪いので熊が怖い。
室蘭の海岸部での目撃情報は近年ないみたいですが小生北海道の野外はこれが初なもので。
室蘭市街の海岸は写真のような感じで入り組んだ崖の広がる急峻な地形。
地形図を見ると一目瞭然で太平洋に向かって突き出す地球岬の近辺はほぼ全ての場所が崖の表記です。
何故だかわかりませんが母恋の市街地の裏手に入ると急に道幅が広がりました。
市境とかなら納得ですが唐突に2車線に歩道付きの道路になったので驚き桃の木。
途中チャラツナイ展望所というところから太平洋の方を見渡します。見えている尖った岩のあたりが蓬莱門とかいう景勝地だそう。
干潮の時に行けば渡っていけるとかなんとか聞いたので日と時間を選んでいくのが良いのかも?
地球岬と案内のある方へ道を曲がり進むと久方ぶりに生きた人間を見ました。死んだ人間も見てないですが()
景勝地としてかなり有名みたいで自販機・公衆トイレ・駐車場の3点セットのほかに売店とかもありました。開いてなかったですが。
居合わせた人がカメラを向けているので何事かと見てみると平然とシッカが草を食んでいました。
何平然とおんねん…野生動物ちゃうんか…と思いましたが六甲山のイノシシも似たような図太さなのでこんなもんか。
チキウ岬〜エニ山
0634、チキウ岬に到着です。チキウ岬なのか地球岬七日よくわかりませんが後者だと主語デカすぎな気がしなくもないのでチキウ岬にしておきましょう。
インスタに似て非なる「ムロスタ」の謎モニュメントがありました。景色撮るのに邪魔だから普通に撤去してほしい。
展望台から少し降りたところに灯台がありますが立ち入り禁止。それにしても広大な眺めですね。
晴れて視程の長い日には内浦湾を挟んだ対岸の駒ヶ岳も見えるようですが残念ながら曇りなので見えませんでした。
東室蘭の方を眺めるとこんな感じ。ちょっと不穏な感じの雲行きですが天気予報は曇りだったので大丈夫でしょう。
奥に見えているのは日本製鋼所の室蘭製作所。流石にデカい。
母恋から繋がる道路との合流点から見えるこの海食崖、金屏風とか言うらしい。どう見ても金色ではないけど黄土色だから金なのかな。
アイヌ語で「ポンチキウ」と言うらしく「ポン」は「子の」と言う接頭語らしい。同じ流れで行くとチキウ岬は本来「ポロチキウ」となるそう。
チキウ岬近辺は少し標高が高かったので雲の上だったが坂道を下って行くうちに霧の中へ吸い込まれていく。
室蘭が海霧で有名な街であることは周知の通りかと思うが室蘭港側ではなく太平洋に面した海岸側で見るものも不思議な光景で美しい。
トッカリショ岬はギリギリ見えるかどうかと言ったライン。霧の中に浮かぶシルエットもなかなか悪くない。
海岸まで降って行く道があるようだが今回は時間がないのでパス。ハートの形をした岩や周囲の断崖絶壁が大迫力らしい。
坂を少し登った先で振り返るとトッカリショ岬が先ほどよりは少し良く見えた。
ランシューで来てしまったので朝露に濡れた草をかき分けるとビシャビシャになってしまう(笑)
正面に見えているこんもりした鉄塔のある小高い丘が目指すエニ山。
木々が少なく背の低い草に山肌が覆われているのが北海道って感じを引き立てます。
中腹から振り返ると太平洋から母恋の方へ流れ込む海霧の様子がよく分かります。
海面からたかが100mとかそこらしかないのにまるで雲上にいるかのような気分に陥ります。
エニ山〜イタンキ浜
0702、エニ山の頂上へ到着。残念ながら山頂碑とかその類のものはありませんでした。
左右の藪の中をガサゴソと野生動物が動き回る音が聞こえてくるので割とビクビクしています。熊じゃないよね…?
さっきよりもっと臨場感のある景色。木々が生えていないと言うだけでまるで高原のような景色。
熊の恐怖は付き纏いますが気温が低い北海道ならではの景色をもっと見たい。
とか言っていたら踏み跡はあるけど割と進みたくなくなるくらい破くなってきました。
Suuntoのアプリだと一応道として登録されているらしいが…YAMAPの前例があるので下見しておくともちろん地理院地図には載っていませんでした。
渋々進んでいくと更に藪が濃くなって行き引き返すか迷います。半袖なのでマダニも怖いしどうしよっかなぁ。
ただ戻るのは戻るので億劫なのでなんとか草をかき分け枝を押し除け前に進みます。この時点で全身びしょびしょ。
海岸の崖沿いの踏み跡をなんとかたどりつつ進みます。霧がかかっているおかげであまり高度感ないのが幸いですが、足元がほぼ見えない状態なので踏み外さないか怖い。
海側に落ちたら草木が生えているとは言え100m近く落下するわけですからまずタダじゃ済まないでしょうね。
半ばヤケクソになりながら進んでいくとエニ山の山頂から見えていた太陽光発電施設まで辿り着きました。
ここまで太陽光パネルを見て安心したのは初めてな気がします。熊怖すぎ。
太陽光パネルが敷き詰められた平地に入ると背の高い藪はすっかり消え失せ下草だけになりました。
踏み跡はそこそこしっかりあるので藪から解放された喜びで小走りになりつつ進みます。
なだらかな斜面が綺麗だなぁ…霧ヶ峰とか言ったらこんな感じなんですかね?
心なしか濃く立ち込めていた海霧も少しずつ晴れていっている気がします。
クソ藪から解放された反動でペースを上げて進んでいるとなんかとんでもない場所に出ました。
草の生えたぬかるんだ崖沿いの道を慎重に慎重に歩きます。斜面に草がないので落ちたら割とガチ目に真っ逆さま案件です。
東室蘭の街外れにある潮見公園に到着。
チキウ岬以来かなり久しぶりに人間に出会いました。ここら辺まで来ると一般人のお散歩コースになるみたい。
イタンキ浜〜東室蘭
0728、イタンキ浜に到着。太平洋に面した荒々しい断崖絶壁が一望できます。
さっきまであの絶壁の上を歩いていたのかと思うとなかなか感慨深い。
このイタンキ浜の砂はどうも「鳴く」らしい。何を言っているのか俺もわからないがどうやら踏んだ時に音が鳴るそうな。
綺麗な砂浜でないとそう言った現象は見られないらしく保全を頑張っているらしい。自分的にはゴミが落ちてなきゃなんでもいいけど。
北海道らしく直線多めの海岸道路を市街地へ向かって歩きます。
もう8時近いので流石に車通りはあります。漁業関係者の車なのかな?
国道36号と37号の交差点にやってきました。流石に交通量が多い。
赤信号だけど左折したい軽トラお爺ちゃんがおってオモロかった。
国道37号に乗って陸橋でJR線を越えます。発着数は少ないけど駅はデカい東室蘭。日本製鉄の工場に直接つながる線路もあるみたいでさすがですね。
何台ものバスとすれ違いましたがどのバスも学生すし詰めでびっくりしました。案外人いるもんなんですね。
あとは宿泊しているホテルまで戻って朝ごはんを食べましたとさ。お疲れ様でした〜
エピローグ
熊に怯えながら踏み出した北海道での野外活動ですが鹿にしか遭遇せずなんとか安心。北海道の人は怖くないんだろうか?
それはともかく幻想的な海霧を見られた山行でとてもよかったです。今度は冬の晴れた日とかに来てみたいかも。
結構しっかりと車道が整備されているので観光に来るなら普通にレンタとか借りて回るのが良さそうです。今度来た時は白鳥大橋も見に行こう。
それではまた〜👋
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