はじめに
年の瀬に神戸から遥か離れた富士の麓で行われた冬のジュニア合宿。定員を超える応募が殺到しギリギリで滑り込んだ感じでした(笑)
3日間の開催だったのですが、3日目は1日目と2日目の総まとめ的なレース。コーチやつよつよ選手と同じコースを同じ条件で走ることができました!
1日目に14km、2日目に20km走り続けた体でどこまで頑張れるかな?
大会情報・成績
- 2022/12/30(金)
- 大会:冬のジュニア合宿3日目
- 出走クラス:長めミドル(6.5km)
- 成績:17/26 1:14’28(巡行143.3/ミス率9.6)
レッグ毎分析
△→1
- ラップタイム:5’38
- 積算タイム:5’38
- 相対値:195
- ミスタイム:1’30
- レッグ順位:21
- 積算順位:21
P:1日目も2日目も最初の方から直進を開始するとツボりやすいということを学んだので道をある程度引っ張ることに。藪とオープンに挟まれた小径の終わりからは大きな凹地を見ながら直進。
D:スタートフラッグから直進を開始。しかし途中で思い直して小径を走ることに。D藪エリアまでは道が比較的明瞭だったがそれを過ぎると道そのものが藪のようになり速度が低下。藪を抜けたところで現ロスしかけるも植生界でリロケ。あとは凹地を見ながら直進したかったが凹地が想像以上に広くてあんまりわからなかった。斜面を乗り越えたところで左右を見渡したら右手に発見。
A:多分直進した方が早い。切り通しと岩がけを見て補助コンピークを見ることができればそんなに大きく逸れることはないとおもう。行き過ぎても大きな沢でストップできるので直進しても良かったと思う。
1→2
- ラップタイム:2’10
- 積算タイム:7’48
- 相対値:139
- ミスタイム:-0’04
- レッグ順位:15
- 積算順位:20
P:脳死で直進。
D:コンパスを振って直進。薮の下側まで回ることも考えたが流石に遅いと考えてD藪を切ることに。イバラが濃くて苦労したけど突破。ピークの左手に出ていたようで回り込んでパンチ。
A:イバラが痛かったのでどうしようもないが藪切りをもっと素早くできるようにしたい。あと途中から直進がズレてる。よくない。
2→3
- ラップタイム:10’08
- 積算タイム:17’56
- 相対値:148
- ミスタイム:0’19
- レッグ順位:19
- 積算順位:17
P:直進基調で車道に当てる。当てたら正面の大きな尾根に登り小径に入る。いい感じのタイミングで離脱しコンタ。
D:左手の突き出した大きい尾根と岩崖の沢を見つつひたすら直進。平らな尾根を抜けたところで道が視認できたので左にズレる。道の曲がりをコンパスではなく目視で確認したので一つ下の曲がりと勘違いし直進。尾根を複数切っている段階で気づくがそのまま突破。激斜をよじ登り小径に乗ったらあとはプラン通りスムーズに。
A:全体で2番目に長いレッグ。岩崖に囲まれた沢や激斜を登るところで止まり気味だったもののミスタイム位はそこまで大きくない。道を過ぎて以降はレッグ線上の方が走りやすいのでどこの曲がりに出たのかはきちんと確認したかった。
3→4
- ラップタイム:7’13
- 積算タイム:25’09
- 相対値:152
- ミスタイム:0’24
- レッグ順位:17
- 積算順位:17
P:小径を繋いでレッグ線中盤の南北の道に出る。そこから補助コンピークを目指して切り通しに乗る。
D:小径を順調に繋ぎ何もないところを小径から切り通しに繋ごうとして…失敗。切り通しの少し北側に出てしまう。南北に続く小径まで突破し補助コンピークへ。そこから切り通しに乗って順調にアタック。
A:小径と切り通しと地形がごちゃごちゃして見にくいエリア。レッグ線の南側に大きな広い沢が広がっているのでここをうまく使うことができれば変にコンタする必要がないのでもう少し早く行けたかもしれない。安定で行くなら小径を繋いで行くのが無難かな?
4→5
- ラップタイム:2’13
- 積算タイム:27’22
- 相対値:142
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:13
- 積算順位:17
P:直進すれば多分着く。
D:あんまりどんな感じで行ったかはあまり覚えていない。多分左右の藪を見つつ直進した感じだと思う。
A:あまり地形的な特徴物が見えないので直進する以外の方法はないと思う。仮に行き過ぎたとしても南にすぐに国道があるのでリロケできる。
5→6
- ラップタイム:2’16
- 積算タイム:29’38
- 相対値:153
- ミスタイム:0’09
- レッグ順位:17
- 積算順位:18
P:コンタ気味に直進する。
D:大きくて緩やかな尾根が正面に見えていたのでそれを乗り越え高さを見つつコンタリング。斜面が左に湾曲し始めたらポストに到着。
A:ここも直進基調でコンタするレッグ。半円状に大きな岩崖があったりその先に礫地帯があるのでもっとスピードを出して直進したい。
6→7
- ラップタイム:4’18
- 積算タイム:33’56
- 相対値:152
- ミスタイム:0’15
- レッグ順位:18
- 積算順位:17
P:道に出たポイントから大きく伸びてきている尾根を辿る。
D:ほぼプラン通り。実際に現地に行ってみると植生界がかなりはっきりしていたのでそれも参照してナビ。しかもかなり遠くからフラッグが見えたので辿りつきやすかった。
7→8
- ラップタイム:3’48
- 積算タイム:37’44
- 相対値:154
- ミスタイム:0’16
- レッグ順位:16
- 積算順位:17
P:直進して山塊に当てて登り平らな山頂をひたすら直進する。
D:ほぼプラン通り。尾根に登るかコンタリングして鞍部を通過するか迷ったがコンタ先の斜面に横たわっているとても大きな倒木が見えたのでとにかく登ることに。開けた広い尾根城を直進するリスクはあったが二つの補助コンピークを確認できたので問題はなかった。
A:下から行くか上から行くか迷うレッグ。倒木を避けるとハッチ部分を大きく避ける必要があるので登りが早ければ登った方がいいかも。マップの描画範囲ギリギリなのでマップアウトが怖い。
8→9
- ラップタイム:1’25
- 積算タイム:39’09
- 相対値:121
- ミスタイム:-0’15
- レッグ順位:10
- 積算順位:17
P:ラフに直進。
D:左手に補助コンピークを見つつラフにスピードを出して直進。行き過ぎたとしても明瞭な道があるので安心できた。結構大きめな溝の中についていたので接近するまで分からず円内に入ってからスピードが落ちた。
A:6ポから続いていた長い登りがようやく終わったので比較的スピードを出して走れた。
9→10
- ラップタイム:3’32
- 積算タイム:42’41
- 相対値:131
- ミスタイム:-0’19
- レッグ順位:13
- 積算順位:17
P:ひとまず道の曲がりまで脱出して直進。溝や藪・登りなど周囲の地形を拾いながら。
D:溝に沿って道に脱出。コンパスを正確に振って直進を開始。左手の溝、正面に横たわって見える大きな沢と壁、右手のC藪と左手の補助コンピークを繋いでひたすら根気強く直進した。
A:目立った特徴物が少なかったのでかなりヤバみを感じたがなんとかなった。行き過ぎると飛ぶだけにルックアップを徹底したがそのおかげか遠くからあらかじめ発見できていた気がする。
10→11
- ラップタイム:1’36
- 積算タイム:44’17
- 相対値:188
- ミスタイム:0’23
- レッグ順位:20
- 積算順位:17
P:正確に直進する。
D:直進基調で切り通しに乗った。外すと怖いけど傾斜変換のすぐ後に付いているので直進だけ考えていて良かったと思う。
A:特にいうことないけど綺麗な森は楽しい。
11→12
- ラップタイム:12’03
- 積算タイム:56’20
- 相対値:175
- ミスタイム:2’11
- レッグ順位:21
- 積算順位:17
P:ひたすら気合を入れて直進。ひとまず中間の大きな道まで行って曲がりを確認したら情報を拾いつつ直進。行き過ぎたらD藪帯があるので引き返せる。
D:脱出後から手掛かりが少なくコンパスをかなり頼った。振ってルックアップ直進を繰り返す。左手のD藪がよく見えたので大体の位置は把握して進み大きな道へ。ここではしっかり曲がりを認識して直進を再開。正面の尾根に乗って直進したつもりが少し右手に寄っていた。そのため小径のT字路を発見するため2本目の推計を横切るところでしばらく右往左往。ズレているので発見は叶わずそのまま直進することに。正面に大きく迫り出す斜面が見えてきたのでリロケして斜面との距離感を把握しつつ直進し直すと小径に乗れた。そこからまた直進すると遠くから視認できた。
A:今回のレースで一番長いレッグ。本番のレースだったらあえて直進せずに南を走る林道に乗ってそこを道走りするのが安定だと思う。が、練習の成果を把握するためにあえて直進を選択した。中盤の道に乗るまではかなり順調に行けているのでヨシ!そこから正面の尾根に乗ったところで恐らく自分の位置を少し南西にいると勘違いして直進したためにズレたと推測。わざわざわかりにくい小径の分岐を手がかりにしなくてもそこからさらに正面には特徴的な補助コンピークを二つ抱く尾根が見えるはずなのでそこまでラフに直進して良かったと思う。反省も多いレッグではあるがこの距離の直進を手掛かりを拾いつつ決めきれたのは自信になった。
12→13
- ラップタイム:3’10
- 積算タイム:59’30
- 相対値:183
- ミスタイム:0’41
- レッグ順位:23
- 積算順位:17
P:道まで登って直進する。
D:ロングレッグを終えた直後だったこともあってか脳死で藪を切って行った。痛かったけど無理やり突破して行ったら普通に道に脱出できたのでそれを少し辿ると道からポストを視認しアタック。
A:正直頭悪いムーブだったと思う。せめて右から藪の帯を巻くことができれば良かった。そっちの方が断然白いし走りやすそう。ルックアップは徹底できていたので良かった。
13→14
- ラップタイム:2’18
- 積算タイム:1:01’48
- 相対値:160
- ミスタイム:0’14
- レッグ順位:21
- 積算順位:17
P:コンパス振って直進。あとは頑張れ。
D:脱出した後に補助コンピークを見る以外は手掛かりにできるものが少ないのでここもコンパス基調で直進。大きく外すことはなく順調に行くとちょうど溝と同じ方向からアプローチできた。
A:最悪行き過ぎても車道があるのでリロケできる。これで良かった。
14→15
- ラップタイム:2’46
- 積算タイム:1:04’34
- 相対値:175
- ミスタイム:0’30
- レッグ順位:19
- 積算順位:16
P:ここも直進を基調にまっすぐ行こう。
D:コンパス以外にあまり見るものがないのでやっぱり直進。途中の小径でリロケしてハッチを切っていると正面にすでに見えていた。
A:小径に沿って大きく沢地形になっており15ポを越えると道があるのでまっすぐ行って良かった。小径から少し直進がズレていたのは何故だろう。何かとポストを勘違い?
15→16
- ラップタイム:3’54
- 積算タイム:1:08’28
- 相対値:153
- ミスタイム:0’15
- レッグ順位:18
- 積算順位:17
P:ここも直進。11→12の時に通った尾根上の小径に乗れればアタックは楽。
D:車道・D藪・溝・尾根を中心に情報を拾いつつラフに直進。予定通り尾根上の小径に乗れたのでコンパスを振って順調にアタック。
A:ここも結構うまく行った。前のレッグで横切っていた尾根をかなり遠くから視認できたのでナビがとても楽だった。
16→17
- ラップタイム:2’29
- 積算タイム:1:10’57
- 相対値:141
- ミスタイム:-0’02
- レッグ順位:15
- 積算順位:16
P:レッグ線右手の補助コンを目指してあとは尾根を伝って走る。
D:ほぼプラン通り。コンパスを振った時に見えた補助コンピークまで行ってあとは尾根をするすると辿るだけだった。
A:レースも終盤でかなり疲れてはいたがとても快適な森だったので思わず走ってしまった。
17→18
- ラップタイム:2’21
- 積算タイム:1:13’18
- 相対値:144
- ミスタイム:0’01
- レッグ順位:15
- 積算順位:16
P:尾根を切って沢に入ったら大きな沢の曲がりを見つつ直進。
D:ここも概ねプラン通り。登りがきつかった。
A:短いレッグなのでそこまで戸惑わず行けた。広い尾根上まで登り切ったらポストを見つけられたのも良かった。
18→◎
- ラップタイム:1’10
- 積算タイム:1:14’28
- 相対値:114
- ミスタイム:-0’18
- レッグ順位:7
- 積算順位:16
P:走れ、気合だ。
D:何が何でも一位を取るぞくらいの気持ちで不整地を車道まで走った。
A:車道にさえ出れればナビはいらないしそこまでも途中まで道があったので走るだけだった。
反省点
フィジカル面での弱さ
今回のレースではどのレッグも大きなミスを発生させずにうまく行けていたのでどちらかというと身体的な面での弱さが気になった。
1日目と2日目にかなり走った(合計34km)ので疲弊していたということもあるがジュニアのトップ選手たちは僕より10分も20分も早く帰ってきている。
各レッグでのアタックや脱出をスムーズにすることである程度短縮できる差もあるとは思うがやっぱり純粋な総力を登りをゴリ押せる脚力は必要だなと感じた。
1月はランニング頑張ります。
プランニングの見直し
例えば12→13などがいい例だろう。ちょっと立ち止まって考えれば直進して道に出るにしても少し右巻きに行ったりとか藪やハッチなど巡航を押し下げる障害物を回避することができるはずなのに、それをうまくしない脳死のムーブ。良くない。
元々僕のナビゲーションは行けるルートが見えたらそれをすぐに辿り出したがる癖があるので、セオリーである(らしい)3つのプランニングをしていきたい。
とは言ってもプランが発生するレッグと直進するしかない(どう考えても他が遅過ぎる)場合もあるので時と場合によりけりだろう。
感想
1日目の初動の計時レースでツボって(あれは僕のせいじゃない)迷走してからメニュー、2日目のウォーミングアップでツボってからのメニュー、という流れで来ていた2日間だったので初動は慎重に進んでいましたが後半に行くにつれて直進技術を確かめるレッグが多くなり存分に学んだことを出し切ることができたように思います。
全国の強いジュニアの選手と自分の走りがタイム的にどれくらい差があるのか確認するということも含めてとても有意義なレースにできました。身体的な面ではやはり上位の選手たちに遠く及ばないですがナビゲーションの技術とか地形を拾っていく感覚とかは今回のレースやジュニア合宿全体で少し近づけたんじゃないかな?
ジュニア合宿自体も素晴らしいコーチの方々やジュニアのトップ選手とお話しできて、実際に森を走る時に見ているものだったりルーチンにしている動作だとか、オリエンに対する考え方だとかを聴くことができました。
何より11月、12月と続いた不調の2ヶ月間(10月の調子が良過ぎたのかもしれない)を払拭することができたので大満足です。
神大OLK/兵庫OLP 横江明弘
諸情報
引用元
使用地図:鳥追窪(東)
記録・分析:Lap Center
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