【アナリシス】ICM2022 MUF1

2022アナリシス

はじめに

 いよいよ一年の終わりとなった3月。オリエンもワンシーズンが終わりその締めくくりとして春インカレがあります。

 浜松に沼津に東京といろいろほっつき歩いてたどり着いた矢板で久しぶりのインカレです。秋インカレの雪辱を果たす。もうあの辛酸は舐めない。

大会情報

  • 2023/3/11(土)
  • 大会:2022年度日本学生オリエンテーリング選手権大会 ミドル・ディスタンス競技部門
  • 出走クラス:MUF1
  • 成績:2/57 18’07(巡航104.3/ミス率13.6)

レッグ毎分析

△→1

  • ラップタイム:3’01
  • 積算タイム:3’01
  • 相対値:114
  • ミスタイム:0’16
  • レッグ順位:12
  • 積算順位:12

P:道に乗って辿り脇の岩。

D:フラッグまで真っ先に辿り着き尾根横の急斜面を降るがこの時点でほぼコンパスをノールック。落ちるように降って斜面の人をごぼう抜きし正面奥に見えていた高ランクの道まで藪の薄いところをつなぎ脱出し鋭角につながる道に入るが策がないことに気づきこの時点でようやく地図を見るも現ロス(雑魚)。これで今年の俺のインカレは終わりか…とも思ったがとにかく落ち着きコンパスを降ると90度程地図が回っていることが判明。ここでリロケし柵の開口部から造成道に入り見えたポストに向かった。

A:緊張も焦りもしていないつもりだったがスタート直後は慎重に行くの鉄則を意識できていなかった。コンパスも見ずにとにかく人の流れに合わせて降ったのは良くない。せめて見えている道がどの道なのか当たりがつけばミスタイムにはならなかった、コンパス大事(当たり前)。自分が感じたよりもロスタイムが少ないが皆ミスったのだろう。そう考えるとここで差をもっとつけられたかもしれない。

1→2

  • ラップタイム:1’07
  • 積算タイム:4’08
  • 相対値:108
  • ミスタイム:0’02
  • レッグ順位:8
  • 積算順位:6

P:コンパスでポストの方向を確かめつつ切り通しを走る。

D:脱出し地図読みを始めるも造成道が多くどの造成道のどの位置に着いているのが判別ができなかったためひとまず自分がいる造成道をコンパスの指し示す向きに寄りながら走る。自分がいるよりも少し高い位置にあることは読めたのでルックアップしつつ走るとポストが視認できたので斜面をゴリ押しで登り到達。

A:前日の毘沙門山で造成道の複雑さを体感しこれは走りながらでは読めないと感じたのでスッパリ読むことを諦めて造成道を除外したいつものナビゲーションを主として走ることにした。結果的にはそれが効果的に働き順調に到達できた。どうすればこの複雑な地図を正確に読み取れるのだろう。

2→3

  • ラップタイム:1’24
  • 積算タイム:5’32
  • 相対値:112
  • ミスタイム:0’06
  • レッグ順位:5
  • 積算順位:3

P:造成道を走る。

D:脱出して地図を読むと造成道が繋がっているのが読めたのでそれをそのまま走ることにした。しかし目的の造成道は自分がいた造成道とは結合しておらず隣の造成道に入ってしまった。少しずつ降っていく造成道を左手に見ながらミスを悟るも急斜面に突撃した方が早いと判断し落ちるように降った。降って道に乗ったら走るだけ。

A:相変わらず読みにくい造成道の広がるエリアでまんまと引っかかった。が、なんとかリカバリーできた。今度は造成道を読もうとした結果地形の把握が疎かになってすぐには異常に気づかなかった。複数の情報を一度のインプットして管理する技術がまだ未熟なよう。

3→4

  • ラップタイム:2’10
  • 積算タイム:7’42
  • 相対値:115
  • ミスタイム:0’12
  • レッグ順位:7
  • 積算順位:2

P:沢を渡った小径に乗り走る。

D:柵の開口部から向こう側に戻りそのままA藪と沢を突っ切り道に乗る。周囲の地形と道を照らし合わせて正しいことに確認し走る。途中土の脆くなった場所で穴に落下しロス発生。脱出して沢の分岐へ。

A:ナビゲーションとしては問題なかったが途中のハプニングでミスタイムを発生させてしまった。地図をきちんと見ていたので問題はなさそうだが道を乗り間違える可能性が見受けられるので傾斜変換まで突っ切るイメージがあればなお良かった。

4→5

  • ラップタイム:3’46
  • 積算タイム:11’28
  • 相対値:164
  • ミスタイム:1’22
  • レッグ順位:31
  • 積算順位:9

P:尾根を登り沢崖を見つつ尾根を乗り換える。

D:脱出後すぐに尾根に取り付き登る登る。ひたすら歩いて登り続けていると激励され何故か走り出しコンタを開始する(何故だ)。走り出して数十秒後D藪に突き当たり右手はるか上部に鉄塔が見えたことでやっべと気づく。あっ…察し、となったが諦めんぞと気合を入れえげつい濃さのD藪を千切っては投げ、千切っては投げして必死に鉄塔付近の石垣まで登り詰め尾根まで戻りパンチ。

A:プランは良かったが謎に走り出してしまった(何故だ)。以前からシン•フタマタを目撃し引き返すなど人間という不確定要素で飛んでいくことが少なからずあるので注意したい。原因は不明である。ちなみにここのミスでかなりデカいロスタイムを計上し優勝は逃すこととなった。悔しい。

5→6

  • ラップタイム:2’01
  • 積算タイム:13’29
  • 相対値:137
  • ミスタイム:0’29
  • レッグ順位:9
  • 積算順位:7

P:道を走り曲がりからまっすぐ進む。

D:D藪が非常に厚く突破が容易でないことを身をもって体験したので道まで少し降って迂回する。そこからはひたすら道を辿って目的の曲がりからコンタして沢に入りパンチ。

A:実際D藪はかなり酷かったが鉄塔からは小径が伸びていることを考えると多少無理してでも鉄塔まで向かい小径に乗った方がアップ損をするルートよりも早かったかもしれない。

6→7

  • ラップタイム:2’04
  • 積算タイム:15’33
  • 相対値:91
  • ミスタイム:-0’18
  • レッグ順位:1
  • 積算順位:3

P:道を走り尾根に乗ったところで道を外れる。

D:概ねプラン通り。道には戻らず分岐を目掛けて必死に登り不安定なコンタ道を走る。落ちそうでかなり怖かった。

A:前のレッグのミスをカバーすべく少し危な目の箇所でもかなり勢いをつけて走った。そのおかげかレッグ順位1位で積算順位も大きくミスる一歩手前くらいまで回復した。

7→8

  • ラップタイム:1’20
  • 積算タイム:16’53
  • 相対値:96
  • ミスタイム:-0’07
  • レッグ順位:1
  • 積算順位:3

P:沢底まで一気に降り水系沿いを探す。

D:つづら折りになった道も見えたが一気に斜面を切った方が早いと判断し突入。比較的降りやすい安定した斜面だったのでバランスを崩さないギリギリの所まで速度を出した。沢底に着いたらそのまま小径に乗り左手に見えたポストをパンチ。

A:僕的渾身の走りで連続赤ラップ。ミスを挽回することだけを考えて自分の出せる最大速度まで加速した気がする。かつて無いくらい本気で斜面を降った。

8→9

  • ラップタイム:0’59
  • 積算タイム:17’52
  • 相対値:105
  • ミスタイム:0’00
  • レッグ順位:3
  • 積算順位:2

P:道を走る。ふり絞れ。

D:今走れなきゃいつ走るんだ、という例の激励の言葉を思い出しここはちゃんと走った。

A:もうちょっとタイム縮めたいけどミスタイムは出てないからヨシ。

9→◎

  • ラップタイム:0’15
  • 積算タイム:18’07
  • 相対値:113
  • ミスタイム:0’01
  • レッグ順位:8
  • 積算順位:2

P:全力ダッシュ

D:全力ダッシュ

A:全力という割にはミスタイムが出ている。ラスポゴーラーとして情けないが順位は落としていないのでヨシ。

反省点

初動の迷走

 いつもいつも△→1は飛んでいくことがわかっているのに今回も同じミスを繰り返してしまった。ミスして時間をロスするよりもきっちり地図を読んで行ったほうがはるかに速い定期。

 スタートする時のルーチンに「慎重に行く」的な何かを組み込めば改善するのだろうか?とにかく意識して歯止めをかけるしか無い気がする。

人間との遭遇による迷走

 普段はマイペースにオリエンテーリングをやっているので地図に書いていない人間の動きに乗せられやすい。

 特に今回は十分にナビゲーションはできていたはずなのに声をかけられたことで「走る>正しく行く」に逆転しすっ飛んで逝きかけた。対策法は不明。

統計情報

順位変動グラフ

 初動の出遅れから順調に順位を上げて行ったが大きなミスにより一時後退。その後は順調にトップラップを叩いてなんとか元の順位まで引き上げることに成功。

 大きなミスで優勝を逃したがそこから立て直し挽回できたのは成長と言えるのかも?

感想

 秋インカレの雪辱を果たす、そう気合を入れて臨んだ春インカレ。なんとか無事に入賞することができました。優勝できなかったのが悔やまれる。

 要項にて距離と登高が発表され予想した優勝タイムが17分。18分を切れば入賞戦線で戦えるかなというような想定でした。結果的には優勝者のタイムは17分を切りましたが入賞戦線はイメージ通りかむしろ少し後ろにズレたような印象でした。

 MUF1とMUF2で初動の回しが違うらしく、MUF1の僕らが楽しく造成道を彷徨う反面MUF2は道沿いのポストがメインだったとかなんとか。全体的にタイムが1分ほどこちらのほうが遅いのはそのせいか?

 ともかく辛酸をもう一度舐めずに済んで安堵しているとともに今後のモチベーション向上に繋げられる結果だったと思います。

 次の大きな大会は年度初めの富士山麓大会になるのでJOA合宿とサマーチャレンジで富士のテレインに体を慣らしつつJWOC選考参加者に負けない走りを見せたいです。直進万歳🙌

神大OLK/OLP兵庫 横江明弘

諸情報

引用元

 地図:石尊山

 記録・分析:Lap Center

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