はじめに
さて、今回も前回に引き続き全日本大会の「アナリシス」を書いていきます。前回はミドル、今回はロングのものでございます。
前日のミドルは無事準優勝という結果を残すことができました。さて、今回の結果は…?
来週はちゃんと登山の話です…オリエンテーリングばかりでごめんなさい…ユルシテ…
大会情報・成績
- 日時:2022/10/9(日)
- 大会:全日本ミドル&オリエンテーリング選手権大会 ロングディスタンス部門
- 出走クラス:M20A(70min/6.4km/275m↑)
- 成績:準優勝/51 1:11’38(巡航118.9/10.6)
目標
目標は前日のミドルと同じくM20Aの入賞!
ミドルではなかなか調子が良くて準優勝できましたので、この調子のまま走り切りたい!
しかもロングは某出走ミスした先輩がいらっしゃらない…こ、これは…?(フラグ)
レッグ毎分析
△→1
- ラップタイム:1’42
- 積算タイム:1’42
- 相対値:102
- ミスタイム:-0’16
- レッグ順位:4
- 積算順位:4
P:直進
D:直進
A:ナビゲーションは完璧。もう少し森の中を素早く動けると良い。
1→2
- ラップタイム:1’05
- 積算タイム:2’47
- 相対値:117
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:3
- 積算順位:1
P:直進
D:直進
A:ナビゲーションは完璧。もう少し森の中を素早く動けると良い。
2→3
- ラップタイム:5’10
- 積算タイム:7’57
- 相対値:123
- ミスタイム:0’11
- レッグ順位:13
- 積算順位:3
P:小径に脱出してA藪を切って道を乗り継ぎ給水から直進。
D:プラン通りの動き。A藪のところは若干小径のようになっていたので分かりやすかった。途中道で速度を上げた際にソフトフラスクを落としてしまい、ただの500gの錘になってしまった。おまけに給水で収納するのに時間がかかってミスタイム計上。
A:プランはバッチリで悪くないと思う。ただ、落としたフラスクを拾ったり給水したりで時間をかけてしまった。アタックは完璧だっただけに残念。固定方法を考えておいた方がいいかもしれない…
3→4
- ラップタイム:2’39
- 積算タイム:10’36
- 相対値:118
- ミスタイム:-0’01
- レッグ順位:8
- 積算順位:3
P:小径に脱出して給水から直進
D:3からそのままの勢いで道に脱出。降りはきちんと走って給水でコンパス振って直進!精度はヨシ!
A:悪くないけど序盤かなり走ったつもりだったけどレッグ順位はそこまで高くない。
4→5
- ラップタイム:1’21
- 積算タイム:11’57
- 相対値:115
- ミスタイム:-0’03
- レッグ順位:4
- 積算順位:3
P:直進
D:直進を開始したが礫地を突っ切るときに速度が低下し左に逸れ気味に。藪を見て右に振り戻してパンチ。
A:礫地なので走るのは難しい。降り戻った先で視認できたので良かったが逸れる可能性もあった。とはいえ短いレッグなので直進を決めたいところ。
5→6
- ラップタイム:1’51
- 積算タイム:13’48
- 相対値:245
- ミスタイム:0’57
- レッグ順位:31
- 積算順位:3
P:直進
D:自分が今乗っている尾根を道脇の北西に伸びている尾根と勘違いして左に逸れていってしまった。正面を横切る道を見て自分が行きすぎていることを理解し戻った。
A:散々昨日はコンパスを頼ったくせに信じきれなかった。道脇の小さな尾根との間の沢が道に見えてしまった。レース全体では相対的にもっともミスをしたレッグである。
6→7
- ラップタイム:6’24
- 積算タイム:20’12
- 相対値:187
- ミスタイム:2’19
- レッグ順位:23
- 積算順位:3
P:道に脱出して救護所手前の分岐をZ字に進み道の終わりから直進。
D:前のレッグのミスで少し動揺しながらも道に脱出して走る。うまく道を乗り替え道の終わりから直進…したが30度ほど左手に逸れており礫地に突入。流石におかしいと気づき走ってきた左手を捜索(7ポの北側にいると思っていた)。しばらく進むも見えないので現在地を特定すべく植生界へ。給水からの道を発見しコンパスを降り直して直進。
A:道を離れるところまでは良かったがアタックする際に道の終端という曖昧な手がかりで始めてしまったことで逸れたと思われる。正面に見える扇型のオープンに戸惑ったというのもある。礫地から引き返した後しばらく植生界と礫地の間を進んでいるが、これは7ポ付近の小径と勘違いしていたためである。ある程度以上無理に探さずリロケのために動けたのは良かった。
7→8
- ラップタイム:0’59
- 積算タイム:21’11
- 相対値:126
- ミスタイム:0’04
- レッグ順位:6
- 積算順位:3
P:直進
D:礫地の脇を直進
A:礫地の脇を直進したつもりだったがタイムを見た感じだと礫地の中を通っているように思える。窪地に降りてしまって飛び出した尾根めがけてアタックでも良かったかもしれない。
8→9
- ラップタイム:6’59
- 積算タイム:28’10
- 相対値:153
- ミスタイム:1’32
- レッグ順位:24
- 積算順位:3
P:給水のある道まで脱出。A藪を切って道を乗り替え道沿いにアタック。
D:給水に直進したつもりが途中からずれていてだいぶ南側に出てしまった。A藪を切って道に出た後はひたすら登りでかなり疲れた。
A:脱出がずれてしまった。窪地に入ってから右に逸れだしているので勿体無い。道を乗り替えた後の長い登りで前半での体力の消耗が出てしまい速度を出せず。体力がね…
9→10
- ラップタイム:2’58
- 積算タイム:31’08
- 相対値:110
- ミスタイム:-0’15
- レッグ順位:9
- 積算順位:3
P:直進
D:直進
A:直進して藪を見た後に右から回り込んだが左からの方が近かったようだ。直進が逸れ始めていたので実際は右からの方が良かったのだろう。
10→11
- ラップタイム:13’32
- 積算タイム:44’40
- 相対値:124
- ミスタイム:0’31
- レッグ順位:19
- 積算順位:4
P:コンタで山腹を迂回し登りを避け深い沢・オープンの角・溝を使って道に乗り、道を走る→登った先の道をオープンまで辿る。
D:明らかな上りに辟易していたので大きく山腹を通るルートを検討してコンタリングを開始。しかし途中でチキって登って道を辿るルートに変更。若干A藪を切りつつ巨大なオープンまで進み溝に入る。溝からは道をひたすら走った。
A:挑戦的に行くことを諦めた悲しいレッグ。上手くいけば道に乗れたはずなので速かっただろうな…ここで積算順位が4位に下落。マズイですよ!
11→12
- ラップタイム:3’24
- 積算タイム:48’04
- 相対値:137
- ミスタイム:0’26
- レッグ順位:17
- 積算順位:4
P:道を走って曲がりから藪の中にアタック
D:道を走って曲がりから藪の中にアタック
A:ひたすら走るレッグ。前半で気合い入れすぎたせいかこの辺りから体力の消耗が顕著に。もう走れない…
12→13
- ラップタイム:5’30
- 積算タイム:53’34
- 相対値:126
- ミスタイム:0’18
- レッグ順位:25
- 積算順位:3
P:給水まで走って直進
D:給水まで走って直進
A:さっきから走ってばかりでかなり辛い。走るの嫌いなんですよ。給水からは上手く直進できた感じ。ハッチを切っていくよりは道を登って尾根からの方が速い…?
13→14
- ラップタイム:4’53
- 積算タイム:58’27
- 相対値:124
- ミスタイム:0’11
- レッグ順位:12
- 積算順位:3
P:オープンに当てて道に入り主曲線のピークを見て2個目の鞍部へ。
D:脱出の方向をミスって北側へ進み始めるも沢手前で気付き遡上。オープンを見た後は先ほど降ってきたところを登って道の分岐まで進む。分岐からはピークを目印に回り込んで捜索し発見。
A:脱出するときにコンパスをきちんと振らなかったためかロス発生。すぐに気づけたから良かったが少し危なかった。
14→15
- ラップタイム:6’14
- 積算タイム:1:04’41
- 相対値:118
- ミスタイム:-0’04
- レッグ順位:4
- 積算順位:2
P:道に脱出してオープンへ。柵沿いに進んで角から直進。
D:おおむねプラン通り。一瞬一つ目のオープンの角から直進しかけていたので危なかった。
A:結構上手くいったレッグ。また登りかよ…とは思いながらもなんとか登って柵沿いに進み運命の直進。傾斜が緩かったこともあってか自分でもびっくりするくらい綺麗に直進できた。藪は…よく分かんなかったよね。ここで積算順位も巻き返して2位に浮上です。
15→16
- ラップタイム:2’21
- 積算タイム:1:07’02
- 相対値:117
- ミスタイム:-0’02
- レッグ順位:10
- 積算順位:2
P:道が見えるところまで脱出して沢ぞいにアタック
D:プラン通りには実行できた。ただプラン選択を間違えた感がある。
A:もう流石にピークにまでは登りたくなかったので巻くことを選択。競技中に右から巻くルートを見つけられず左から沢に出ることに。大きなミスではないがここでもう少しタイムを縮められただろう。
16→17
- ラップタイム:2’20
- 積算タイム:1:09’22
- 相対値:182
- ミスタイム:0’48
- レッグ順位:43
- 積算順位:2
P:舗装路に脱出して走る
D:舗装路に脱出して走る
A:プランも何もない会場まで帰ってくるレッグではあるが性根尽き果てたためここは徒歩です。もう流石に走る気力はなかった。ウィニングタイムに近くて安堵していたのもある。結果レッグ順位はボロボロでここで抜かれていたら相当後悔していたと思う。体力つけなきゃ…
17→◎
- ラップタイム:2’16
- 積算タイム:1:11’38
- 相対値:140
- ミスタイム:0’20
- レッグ順位:30
- 積算順位:2
P:走る
D:走る
A:先のレッグは登りだったため歩いたがここは少なからず平地だったので頑張って走った…がもうヘトヘトでレッグ順位は30位。体力つけなきゃな…
反省点
コンパスをしっかり振ろう
大きなミスを生じてしまった6→7に関して特に強く言えることですが、「近づけばなんだかんだあるだろう」と慢心しないできちんとコンパスを振って自身が進んで行こうとする方向を確かめる必要があるなと感じました。
特にこれからは直進できるところは直進を多用していこうと思っているので、なおさら正確な直進のためには正確なコンパスワークが要求されますから意識していかないといけません。
また、8→9での脱出も先に道があることから横着してコンパスをきちんと振らなかったがために右寄りに逸れていったようです。しっかり地形を見ることもそうですがコンパスも併用して正確な直進を目指します。
走れる体力をつけよう
前回のミドルでも同じことを書きましたがやはり体力が足りていません。
特に今回はロングディスタンスということもあり中盤以降の体力の消耗が顕著で、降りですら走れなかった部分がちょくちょくあります。
そのため特に最終レッグ付近で大きくレッグ順位を落とすこととなっていたので、抜かれることこそなかったものの追い上げを許す一因となりました。
また、自分と優勝者との間に15分程度の差が開いてしまっていることからも、さらに上位を目指していく上では基礎的な体力面での差を埋めていかなければいけないと感じました。
統計情報
総合ラップ分析
さて、今回もラップを見ていくわけですが…昨日と同じくレッグ順位の高いところは少なくのんびり行っているのがわかりますね。体力的に無理です…
今日の巡航速度は118.9…まだこれだけの距離を安定して走るのは難しいようですね…120を超えなかっただけ良かったというべきでしょうか。
ミス率に関しては10.6と昨日よりも落ちていますがおそらくこれは巡航が遅いことによる相対的なものなのであまり誇れないかも…6→7とか昨日以上にツボっていますからね。
レッグ分析
飛び抜けて難易度の高かった14→15で上位に食い込めたのは喜ばしいことですが他のところはどうもパッとしない順位ばかり…
特に中盤や終盤の短い走りレッグでは完全に沈んでしまっているのでやはり体力面での課題が…
チャート分析
レッグ上位平均相対
トップの選手の安定具合がやばいのは置いておいて、大ミスしないでなんとか競り勝ったというのが今回のチャートを見た感想でしょうか。
特に中盤の8→12の区間で一度二人に抜かれていることからも2位以下が競っていたことがわかります。
比較的テクニカルな序盤より純粋な道走や登攀で体力を要求される中盤・終盤にかけての失速が見て取れます。
巡航速度・ミス率
ミス率は1位、巡航速度は15位です。
昨日と同様にミス率は1位でしたが巡航はかなり下がってますね。僕ミドルの方が得意かもしれない…
感想
前日のミドルで準優勝し上手くいけばロングでも優勝を狙えるだろうという確信を得て臨んだロングディスタンス。ミドルと違ってつよつよな先輩もいらっしゃいませんしね。
ウィニングタイムよりも1分ほど遅れてゴールした時はコレは優勝もあるのでは…?と勝手に思っていましたが優勝者と15分以上差がつくというなんとも不甲斐ない結果になってしまいました。ハズカシイ
結果としてはまた準優勝することができ少なからず自信につながりましたが前日のミドルほど爽快に走れたという感じはありません。ロングで全力を出せない体力面での課題をひしひしと感じます。
しかし、どのレッグも大きくミスらずに終始安定していたのとミスをした時にも焦って探し続けずに一度引き返すという選択をできたのは評価できるんじゃないかなと思います。
それにしても天気が崩れるのが競技後で本当に良かった…CC7前日のあの雨はもう勘弁です(笑)
このアナリシスを書いているときはちょうどインカレ前、そちらでも結果を残すことができるよう精一杯トレ頑張ります!目指すは新人クラス優勝!
それでは今回はここらへんで。
神大OLK 横江明弘
諸情報
引用元
使用地図:富士天神山
記録・分析:Lap Center
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