プロローグ
早いものであと数日かすれば2023年という時期になってしまいました。まあ、この記事を書いているのは新年明けてからなんですがね()
大学だとか登山だとかオリエンだとかであっという間に過ぎ去っていった2022年でしたが、年が変わるまであと何日間かはあります。そこで旅とオリエンの1年間の締めくくりとしてトータスが主管のジュニア合宿に行って参ります。
今回の合宿はなんと富士山麓ので行われるようで、9月に勢子辻にけちょんけちょんにされた僕にとって富士の微地形テレインは因縁の相手。今度はツボらないように頑張ります(笑)
そして、ただオリエンに行くだけでは些か勿体無いので毎度恒例の如く少し旅の要素も入れるために薩埵峠に行きます。薩埵峠のことを知っている人とは多分話が合いそうです(笑)
本編
夜バスは限界旅行
本日は12月27日、場所はポートライナーの中公園駅です。
なんでこんな辺鄙な場所にいるかというと、大学でドイツ語の小テストを受験した後にそのまま車校へ。技能と学科を1限ずつ受けてジュニア合宿へ向かうからです。
本当は1日早く静岡県に乗り込んで色々やろうと画策していたのですが、残念ながら成績の良くないドイツ語の小テストを切るわけにはいきませんでした。悲しいね。
今日の装備はいつも使っている通学用のリュックとmont-bellのグラナイトパック40。
容量的にもちょうど良くて背負い心地も申し分ないのでなんだかんだ僕のレギュラー装備と化しています。
それに明日は結構歩きますから背負いやすくて運びやすいのは大事です。流石にスーツケースで峠を越えるのは嫌ですから…
三宮駅でポートライナーから阪急まで全力ダッシュしギリギリ特急に乗車。
もちろん終点の梅田まで乗り通し振り返ると最近のダイヤ改正で誕生した「準特急」の幕になっていました。個人的には珍しい種別は好きなのでワクワクしますが慣れない人からしたら特急と同じ赤色で間違えそうな見た目してますね。
本当はそんなにダッシュして急ぐ必要はないのですが、ヨドバシカメラで注文した手袋を受け取る必要があったのでいつもの道を辿り駅前のヨドバシへ。
写真はありませんが想像以上に受け取りを待つ人が多くてバスに遅れないかヤキモキ。10分ほど待ってなんとか手に入れたらまたダッシュして阪急三番街へ。
発車15分前にはなんとか間に合いましたが結構ヒヤヒヤさせられました。やっぱりギリギリは精神的にも良くないですね。
今回乗車するのは静鉄ジャストラインの高速バス、行き先は清水駅前です。
発車の15分前にはお集まりくださいと言われていましたが改札は発車10分前だし遅れても特に何も言われなさそうだったのであんま急がんくてよかったんかな?
自由にリクライニングをしたかったのでトイレの前の席を予約したはずが逆にトイレの後ろの席でした。シートマップと番号は一緒ですが機材が違うっぽい…
まあ、前の人がリクライニングしてこないので足を伸ばしやすいですが…自由に伸ばせるほどのスペースはないですね。逆にリクライニングし辛いので少し残念かも。
リクライニングしたところでどうせ大して寝れないので変わらないといえばそうですが(笑)
静岡も寒い
明朝6時ごろにバスは静岡駅に到着。静岡も流石にこの時期・時間だとめっちゃ寒くてびっくりしました。
そして早朝ということで朝ごはんを食べる場所がありません。フラフラと駅中・駅前を彷徨って24時間営業のコンビニを発見。昨晩は何も食べていなかったのでおにぎりやら色々と買い込んで爆食い。
バイトし始めて痛感しておりますが、世の中誰かの労働によって成り立っているんですよね。いや、マジで。コンビニ店員さん朝から本当にありがとうございます。
さて、ここで待っていていも何もありませんからとっとと移動してしまいましょう。
東海道線の普通熱海行きに乗車。年の瀬の早朝ですが普通に車内は立ち客が出るくらい混雑しています。ちょっと予想外ですね。
とか言ってたら後ろから新たに3両を増結。こっちの編成はかなり人が少なかったのでもちろんこっちに乗車します。
駅間は広いけど線形はいいのでめちゃくちゃ速度を出す東海道線に揺られてしばらく。興津駅で下車します。
続々と送り迎えの自家用車が駅前のロータリーに入ってくる感じ、まるで田舎の駅のようですがここは東海道メガロポリスの一部なのです。
駅前の細い路地を通り抜け国道1号に出ます。国道1号のくせになんか細くね?まるで国道2号じゃないか。
と思ったらこの辺りはもっと海辺にバイパスが通っているようで大半の車はそっちの道を走ってるのでこれでも大丈夫みたいです。まあ、そりゃそうか。国道2号じゃないんだからね。
道中で「身延道入口之碑」と書かれた石碑を見つけました。僕の地理の知識では身延に向かうなら富士から富士川沿いにいくのが地形的に楽だと記憶していますが…
と思って調べたら身延道は興津と甲府(駿河国と甲斐国)を結ぶ道だそうで現在の身延線とは結構離れているようです。由比から北上していく道もあるんだとか。
いつか中山道歩きをやりたいな〜と思っていますが、身延道を歩いてみるのでもいいかもしれません。距離的に2日くらいで行けるかな?
さて話は東海道に戻りまして、しばらくは国道1号を道なりに進んでいくだけでいいみたいです。
ちょうどいい塩梅の時間。日の出でだんだんと空が明るくなってきました。あんまりモタモタしていると薩埵峠からいい景色を見れなくなってしまいます。急ぎましょう。
左に東海道本線が擦り寄ってきたところで興津川を渡ります。朝焼けの空が綺麗だ。
ここを過ぎるといよいよ山が海まで迫り出してくるので東海道本線・国道1号が並走するようになります。
僕は少し山を登って景色を堪能するので少し先の踏切を渡って山側へ入ります。
朝の薩埵峠
案内板の表示に従って細い農道を登っていきます。左右は柑橘類の果樹園になっているようで農作業用の道具や施設などが多数見られます。
周囲は普通の古民家が立ち並んでいるので静かにそそくさと通り抜けます。
しばらく農道を登っていくと終点で墓地に辿り着きます。まだ早朝で暗いので少し怖いかも…
細い道が墓の間を通って階段につながり階段は一気に山の中へと登っていきます。ここまでの緩やかな登りでも結構暑くなってしまったので上着を脱いで半袖に。やっぱ寒いけど暑いや。
木の階段で整備された歩道を登り終えるといよいよ薩埵峠の碑がある場所に到達です。
まだいい景色の写真を出すまいとしてますが、この写真の背景からでも間違いなく絶景が見られると予感させる。そんな場所です。
ということでいよいよお披露目。こちらが薩埵峠から望む冬の朝日でございます。
いやはや。ここまで結構な距離を歩いてきた甲斐があるというものです。絶景かな絶景かな。
現地の僕は「須磨浦公園みたいだな」と思ったのは内緒(笑)
そして薩埵峠といえば富士山と富士・沼津の市街地が一望できる「あの」景色ですが…
あれ?富士山は?どこ?ここ?
まさか雲が富士山を隠してしまっているなんてことがあるのか?あるのか?(そうです)
ちょっと移動してパノラマ写真を撮影したり、TwitterやInstagramを開いて時間を潰してみたりしますが、なかなか雲が取れてくれる気配はありません。
晴れた冬の日の朝ですからいい富士山を拝むことができると思っていたのですが…残念ながらそううまくはいかないようです。
全てが思い通りにうまくいかないのは旅の常です。あまり長居していると電車に遅れてしまいますし今回は諦めましょう。
そんな僕を慰めているのか道端には桜が咲いていました。え、流石に時期外れすぎません?まだ寒いよ?
どうやらこの辺りに植っている桜は「おきつ薄寒桜」という名前で、1月下旬から2月上旬にかけて見頃を迎える早咲きの桜だそうです。
それにしてもかなり早いですけどね(笑)
諦めがついたようなことを言っていますがそんなことは全くなく未練たらたらです(笑)
そりゃ富士山見たいじゃん!せっかくはるばる静岡まで来たんですしねぇ。でも宝永山だけちょっぴり見えているので許します(何をやねん)
由比駅までは来た時と逆に柑橘畑に挟まれた農道をひたすら降っていきます。そういえば景色の話ばかりで薩埵峠の話をしていませんでしたね。
薩埵峠は旧東海道の由比宿と興津宿の間に横たわる難所。今でこそ海岸線を道路や鉄道がぶち抜いて興津と由比を結んでいますが、江戸時代末期に地震で海岸が隆起するまでは危険な山道を超えていく必要がありました。
その様子を描いたのがかの有名な歌川広重の「東海道五十三次」で、先ほど僕が残念がっていた写真の構図も元はと言えばこの浮世絵に描かれていたものであります。
ただ綺麗な景色を眺めるだけの旅も良いですが、現地にまつわる歴史などに想いを馳せながら歩くのも案外悪くないんです。博識でない僕でも全然普通に楽しめます。
同期や先輩と話をしていても目的地までの移動が面倒という方は多いですが、その移動という過程にいかに肉付けをして楽しむことができるかが旅好きとそうでない人を分ける境界なのかもしれませんね。
何言ってんだか(笑)
あとはもうひたすら歩いて歩いて駅まで向かうだけ。
もう少し時間が遅ければご飯屋さんだったり博物館なんかも見て回ることができるのですが、生憎時間がないものでそれも今回は諦めなければなりません。残念無念。
本来の目的地へ
興津駅から6kmほど歩いてようやく由比駅に到着。ここから再び東海道本線に乗車します。
すでに朝の通勤ラッシュの時間帯は過ぎていたので席も結構空いている感じでした。朝から結構歩き疲れたので無事に座ることが出来て良かった。
それにしても普通だけじゃなくて快速とかの優等種別は作らないんですかね?需要?多分無い(笑)
富士川を超えて富士の市街地に入っていこうというところ…
薩埵峠を離れてから1時間以上が経過していますが全然雲は晴れていないですね。変に待って時間を無駄にしなくて良かった。流石に昼間になったら雲がどいてくれるとは思いますがね。
富士駅で東海道線を下車し身延線へ乗り換え。次に乗るのは特急ふじかわ…な訳あるか!
こんな10分かそこらに1500円突っ込んでたらいくら金があっても足りません(泣)
特急列車は物珍しくて撮影しただけです。乗ったのは西富士宮行きのワンマン普通です。
午前9時を回って太陽も高く昇って来た頃にようやく集合場所の富士宮駅に到着。
この辺りから名古屋とか関西に向かうときは皆さんどうやって移動するんでしょうね?富士駅から少し離れた新富士駅まで行くのか、それとも三島か静岡まで向かってひかり号でしょうか?
そんなことは全然どうでも良くて同じく夜バスと在来線を乗り継いでここまでやって来た阪大の同期と合流。2時間くらい待ちぼうけしてたらしい。ヤバすぎ。
昼飯をどうするか悩んで早めに食べておくことに。集合は10時過ぎなのでまだ1時間あります。運のいいことに富士宮駅前にはイオンモールがあるのでそこに行けば何かあるでしょう。
ということでやって来ましたスターバックス。普段は高くてこんなところ来ないからね。せっかくだし来ておかないと(他の店舗が開いてなかった)
昼飯の代わりにフラペチーノとは…不健康も良いところですな。でも、美味しかったのでセーフです(笑)
スタバでしばしのんびりして富士宮駅に戻ってみるとようやく雲が晴れて富士山がその姿を見せてくれていました。
いや〜写真ではなんとも説明し難いですが、普段富士山を見ない身からするとものすごい迫力です。特にこの時期はきっちり冠雪している姿をみることができるのでなおヨシ!
この後は集合場所が絶望的に分かりにくかったですがなんとか探し当ててジュニア合宿へ向かいましたとさ。
18切符で帰還(嘘)
こちらはジュニア合宿中に撮影した富士山のいろんな写真です。ご査収ください。
さて、3日間で45kmほど走ってへとへとに疲れたところ。しかし、ここでまだ旅は終わりません。無事にお家に帰るまでが合宿です(名言)
青春18きっぷで8時間かけて神戸まで向かいます。限界オリエンティアとはこのことかも知れません。
車内は割と空いていて座れるくらい。良かった…これで座れなかったら地獄…
と安堵したのは束の間、東海道線の浜松行きに乗り換えると車内は立ち客が出るくらい混雑しています。何でや…年の瀬やぞ…
おおかた想像はつきます。僕と同じような安く移動してやろうという客がたくさんいるのでしょう。こればっかりは仕方ありません…安く移動している以上座れないのは仕方ない…
んなわけあるか。俺は座るぞこのやろう(逆ギレ)
座席に座ってすやすや眠っている同期を置いて僕は静岡駅で新幹線に乗り換え。もちろん乗車券も特急券も買いました。金は…あるんや…!
EX予約で乗車しましたが結構こだま号でも混雑している印象。しかしもちろん指定席なので着席は保証されています。勝ったぞ…!乗客の動向としては浜松や豊橋でそれぞれ2割ほど下車していった感じでした。
終着の名古屋まで1時間ほど足を休めてだいぶ楽になりました。これを鈍行で立ちっぱなしだったと考えると…ヤバいですね。間違いない。
後日某同期にこの件について聞くと「起きた時に居なくなってて訳がわからなかった。だいたい察してLINEを見たらやっぱり…ってなった」と話してくれました。スマン…ユルシテ…
流石にお腹が空いていたので名古屋駅できしめんをぺろり。ワンコインでお財布に優しいです。
食べ終えたタイミングでやってきた新快速米原行きで終点まで。関西側から大垣まで直通する列車は随分前に廃止されてしまいましたが、米原まで足をのばす東海の新快速はまだまだ健在なので助かります。
大垣駅で車内はガラガラになるんじゃ無いかと予想していましたが全然そんなことはなく、米原到着時点でも結構車内は混雑していた印象でした。18きっぷ効果ですかね。
米原までくればもう家に着いたも同然。我らが新快速で神戸まで帰還するだけです。
神戸駅に着いた時点で時刻はもうすぐ21時と言ったところ。新幹線に乗らなければもう1〜2時間は遅くなっていたことを考えると6000円は無駄じゃなかった…と信じたい(笑)
お疲れ様でした〜
プロローグ
いや〜薩埵峠、とても良かったです。唯一富士山を拝むことができなかったのが残念ですが、それ以外は歩きごたえもちょうど良く景色も最高で大満足です。
旧街道は何かと景勝地だったり見どころたっぷりなところだらけなのでオリエンであちこち行くついでにぼちぼち巡っていきたいですね。
主目的であったジュニア合宿も3日間で45km走りまとめのレースもしっかり完走することができたので良かった。街道歩き6kmは準備運動にちょうどいいのかも知れません。
これで2022年の行事も終わり。2023年もよろしくお願い致します(もう年明けてます)
それではまた〜👋
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