プロローグ
昨年、伊豆大島を初めて訪れその素晴らしさに魅了されてから1年と少し。ようやく待望の伊豆大島大会がやってきました。全日本の会場でずっと騒いでいたくらい伊豆大島熱を迸らせていたので鬱陶しかった人もいるかもしれません(スミマセン)
でも、それくらい伊豆大島は素晴らしいところなので誰もが行きたくなるはず。行ってみたら間違いなく「来て良かったわ」と思えます。指くらいは賭けていいかな。やっぱり怖いから爪くらいにしておくか…
前置きは短く早速本編に入りましょう。今回は伊豆大島を含めた3泊4日の遠征です。もちろん金曜日と月曜日の授業は切りました!必修?知らんがな。
本編
竹芝スプリントとオリエンティアナイト
こんにちは。本日は12月15日、金曜日の真昼間でございます。場所は阪急梅田駅の2階改札内にあるつけ麺屋さん「たけ井」でございます。どこか遠征とかで遠くに行く時はテンション上げてくためによくここに来るんですよね。ちょっとお高いけどその分美味しいし遠征だから贅沢してもいいでしょの理論。
もちもちの麺をパパッと平らげたらそのまま阪急宝塚線に乗ります。自宅の最寄駅から梅田までだいたい1時間、加えてここから大阪空港までは30分くらいかかるので何気に遠いのがね…でも飛行機を使いたいお年頃なのでそれくらいは許容しましょう。
いつも通りの阪急→モノレールの乗り換えを済ませ大阪空港へ。今回で今年飛行機に乗るのは28回目になるのでも大阪駅に来る回数より多いんじゃないかってくらい(実際そうだと思う)。自動チェックイン機でチェックインからの保安検査場通過のいつもの流れで制限エリア内に入ります。
今日はどうやら到着便がちょい遅れているようで出発時刻も5分遅延とのこと。那覇行きの便は30分以上遅延していたりと飛行機利用は遅延が怖いポイントですね。今回は余裕たっぷりで何の心配もいらないのでのんびり。搭乗するのはやはり見慣れたボーイングの787。美しい真っ白な機体に赤い鶴のマークがJALの証です。
やっぱりいつも通り誘導路上で離陸待ちをしてから飛び立ちます。今回は1530発の便に搭乗したこともあって東京湾上空に着く頃にはちょうどいい感じの夕焼け空に。この日は伊豆大島から房総半島の南を掠めて北に旋回したので結構夕日が眩しかった。でも、綺麗な翼が見られたのでオッケーです(笑)
一面に広がる雲を突き抜けて羽田にアプローチ。かなり海面に近いところまで雲が立ち込めていてギリギリまで視界がないのに安全に着陸できる期待とパイロットには毎度脱帽です。結局着陸したのは定刻から10分ほど遅れた1650ごろ。夏ならまだまだ明るい時間帯なのにすっかり暗くなって冬の訪れを感じます。
手荷物を受け取るのに少々時間がかかり空港を脱出できたのは20分ほど後。ここからがいよいよいつもと違う伊豆大島遠征の始まりです!まず向かったのは伊豆諸島へ向かう船が発着する東京港竹芝桟橋。船のマストがシンボルの竹芝ですがここからさっそく乗船…というわけではありません。今日はオリエンテーリングをしに来ましたので。
は…?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんがご心配なく。僕は正常です。JOYを見てもらえれば分かりますが「竹芝チャレンジ2023」というイベントが24年の5月まで開催されています。野良でO-Map持ってスプリントするだけなのですが今回はこれをやりに来たんですね。ちなみに昨年の伊豆大島大会前は汐留でスプリントをやってました。
モノレールの竹芝駅に移動してコインロッカー探し。今回もいつも通りのダブルザック方式なので入れられると良いのですが…当然のように小さいコインロッカーしかありません。そこら辺の隅の方に放置していこうかなとも思いましたが金曜の夕方ということもあって人通りは多く気が引ける。と思ったらペデストリアンデッキの行き止まりにいい感じのベンチと草むらがあったのでそこに置いておく事にしました。誰も盗らんやろ知らんけど。
コースは3.0kmのLongと2.6kmのMiddleで2本立て。とりあえずLongから走りますが…やっぱりいきなりスプリントは心臓に良くない。タイムは15’50とまあまあな数値。心拍数が平均で167と上がりきっていませんでしたがなかなかしんどく感じました。階段でアップが多いせいか?時間がないのでサクッとMiddleは14’42とこっちもまあまあ。特にビル群の中にあるポストを取りに行く時のナビゲーション負荷と階段ダッシュがしんどかったです。面白いので気が向いたら是非。
荷物を回収して急いで浜松町駅へ戻ります。というのもこれからオリエンティアナイトに参加するために横浜に向かわないといけません。その前にmont-bellで買い出しもしないと…とりあえず時間がないので京浜東北線で品川に出て東海道線に乗り換え。当たり前ですが金曜の夕方、下りの東海道線が混雑しないはずもなく。満員電車にクソデカザックを持ち込む罪悪感に耐えつつ横浜まで30分。
横浜でみなとみらい線に乗り換えたら…なんとekiさんに遭遇。まさかこんなところで、しかも偶然乗った車両が同じというかなりの奇跡。一緒にみなとみらいのmont-bell行きませんかと誘ったのですが残念ながら断られてしまったので一人で買い出し。手早く挨拶もしてオリエンティアナイトの会場へ向かいました。
15分くらい遅刻してしまったので最初の方の話は聞きそびれてしまいましたが多分セーフ(アウトです)。ようやく飲めるようになったお酒を片手にイカれた(褒め言葉)トレーニング方法を聞きーの、OKアウォードの結果をみーのおしゃべりしーので気がついたらISOMゲームのお時間になっておりました。
ISOMゲームとはって感じですがマンションゲームと地図記号のISOMを組み合わせたイカれた(褒め言葉)ゲームのこと。これがびっくり、想像していた以上にとんでもない速さで進むんですよね。東大生が考えたらしいですがやっぱりおかしいよあの人たち…でも、「アイソムゲーム」の語呂が気に入って今でも脳みそにこびりついています。勘弁してください(笑)
最後にオリエンティア格付けチェック(クイズ)を楽しんでお開き、解散!いっぱいお菓子とか飾りとか貰っちゃったんですがよかったのか…晩御飯をまだ食べていなかったのでそこら辺のラーメン屋でむしゃむしゃ。「拉麺 弁ten」というところなのですが醤油ラーメンが無難に美味しかった。厚切りのメンマが柔らかくてメンマ好きにはオススメ?
ekiさんはスーツ姿だったので一旦家に帰るのかなと思っていたのですがどうやらこのまま大桟橋から船に乗り込み伊豆大島へと向かうらしい。マジで…と思いましたがマジらしいので大桟橋付近まで歩いていたらラーメン屋に手提げカバンを忘れたとか何とか…出航まであと30分とかでしたがとりあえず荷物とコートだけ受け取って自分は発券しに行きました。
夜行汽船「さるびあ丸」で伊豆大島へ
大桟橋に来るのは初だったのですがなかなか独創的なフォルムの建物だこと。中は思っていたよりも広くて開放感がある感じ、今まで感じたことのない雰囲気だったのでまた旅が始まると思うとワクワクしますね。京大の面々がいるのを確認してここで合ってるんだとホッとしつつ窓口で発券。オンラインで購入は済ませているのですが窓口での発券が必須な謎システムです。客層調査とかのためなんですかね?
無事荷物も回収できたようでekiさんとも合流。もう…忘れっぽいんだからしっかりしてくださいよね。それはともかく、伊豆大島行きの船は東京の竹芝を出発してからここを経由し一路大島へ向かう感じ。なので到着するまで待たなきゃいけないんですね。さっきまで竹芝に居たはずなんだけどなと思っているとどうやら船が入港してきたみたいなので乗り込みに行きましょう!
一年ぶりにお世話になるのは東海汽船の「さるびあ丸」です。その気になれば1000km近く離れた小笠原諸島まで向かうことのできる高性能な船です。船室は特等から2等までありますが今回使用するのはもちろんみんな大好き2等和室です。そんな高いお金払えないからねしょうがないね。とりあえず荷物だけ自分のブースに残置して甲板へ向かいます。
昨年はオリエンティアの大群で埋め尽くされていた6Fの甲板でしたが今年はちょっとばかし控えめな様子。大学名が入ったウインドブレーカーに親近感を感じながらそこら辺を散策。とは言え翌日の三原山に備えて睡眠を取らなければいけませんからほどほどにして早めに就寝。同じ部屋になったカップルの彼氏の方がいびきエグくてちょっと同情したとかいう小話があります。
横浜港から離れるときはデッキから後方を見ると有名な横浜の港の景色とベイブリッジがいい感じ。夜に出発する夜行汽船だからこそ見える海からの夜景。あまり周囲にその魅力を話しても理解してもらえないのですが乗ってみたら分かるよ、めっちゃ綺麗だから。もっと船の魅力に気づいて欲しいな〜と思いつつタイピングしています(笑)
それはともかくこの日は非常に風が強く揺れもとても激しい航海。船というのは構造上底部に行くほど揺れにくい筈。自分が宿泊した2Fの和室がそれなのですがこの日はかなり揺れが激しく寝転んでいても三半規管がガッツリ上下移動を感じるくらいの具合。結局揺れが酷くて3時ごろに一度起床してしまいました。何とかもう一度寝つきましたが流石にエグい揺れ方でしたね…帰りはもっと風が強いらしいけど果たして大丈夫なのだろうか…
5時半の船内放送で起床し身支度を整えます。普段着だったので三原山に登れるような運動着に早着替え。実は2Fの客室通路の奥まったところに狭いながらも施錠できる更衣室が用意されているので安心して着替えができます。船はほぼ定刻通りに伊豆大島の岡田港に接岸。特段急ぐ理由もないので下船する人たちの行列を眺めつつゆっくり下船しました。
冬至が近いこともあって6時過ぎのこの時間ではまだまだ真っ暗。逆に船の光が煌びやかに見えるのでこれはこれで良いよね。岡田港には残念ながら文字通り「何もない」のでとりあえず元町港の方へ向かいます。ゆっくり下船したおかげでバスは2台目に乗車。1台目はとんでもない混雑率だったので結果オーライってやつですね。
岡田港が伊豆大島の北部にあるのに対し大島で最大の市街地である元町港は西側にあります。今日の風向きは非常に強い南西の風なので元町に面する海は大きくしけた状態。堤防にも高波がぶつかり水浸しになっているのでこちらには接岸できなかったんですね。というか夜行汽船はほとんどの場合岡田港の方に到着するみたいです。
元町港に移動すれば何かあるかと言われればそういうわけでもなく、とりあえず去年もお世話になった土産屋さんでカレーパンを食べます。ジェット船で後からやってくるいつメンを待たないと何もできないのでやはり去年と同じく元町港の待合所で待機。もちろんまだ終わってない課題をやりますよ(やってる最中に追加課題出て発狂してた)。
気合いとパウアーで課題をやっつけ仮眠したらそろそろジェット船がやってくる時刻。どうもレンタカーは先に借りてて良いらしいのでトヨレンさんでルーミーを入手。案外悪くないなーとか思いつつ運転して岡田港へ舞い戻ります。今日はジェット船の発着も岡田港らしい。まあ、あれだけ桟橋がざぶんしていたらそうなるでしょうね。
定刻から少し遅れてジェット船「友」が入港。ジェット船はその名前の通りジェットエンジンで海水を噴射し海面を「飛んで」進みます。海中に可動式の翼があって港内では普通の船のように進みますが海上に出ると翼を展開し文字通り「離陸」し時速80kmの超スピードで爆走します。しかもこの船はかの有名なボーイング社が開発しているので名実ともに「ジェット」船というわけです。
阪神奈の面々と集合し、いざ三原山へ!と意気込んでやってきたのは良いのですが…んんん…これはぁ…虚無ですねぇ。下界はそこそこ視界も良くて晴れ間が見えていましたが残念ながら三原山の上部はガッツリ雲の中。雨は降らないみたいだから行けるかなとも思ったのですがこれだけ視界が悪いと流石にヤバそう。雨も降ってきたしね(矛盾)。
この写真右手奥の方に人だかりが見えるのですがあそこまで50mと離れていません。中央奥の方には車が何台か停まっているのですがそれも見えません。とりあえず運転することすら危険なくらいの濃霧(というか雲)なので下山することにします。天気が良くなったらまた来ましょう。
というわけでやってきたのはみんな大好き「地層大切断面」でございます。伊豆大島の有名な観光地の一つですね。ご存知の通り伊豆大島は繰り返し噴火活動を続ける火山島。幾度もの噴火によって巻き上げられた噴出物は島全体に降り積もってご覧の通り、まるでバームクーヘンかと見紛うような巨大な地層を作り上げました。
大島を一周する道路を建設する際に人工的にぶった斬られてできたこの断面ですが高さ20mはあろうかという大断面が1km近く続く様は圧巻の一言です。なぜか同行している名大の某先輩の解説を聞きながら「オリエンだったら土崖…いや岩崖表記かな…」とか考えてしまうオリエン脳。みんな大好きラントレ杯が開催されているので何故か皆走っています。こいつらいつも走ってんな。
地層大切断面でしばし暇を潰し元町港へ戻ります。火山博物館を見学するかという話になったのですがどうやら天候は回復して雨雲は来ないようなのでもう一度三原山に登ることに。でも雨が通り過ぎるまでまだ時間があるのでショッピングセンター「べにや」に向かって買い出し。僕は何もお昼に食べるものがないので昼ごはんの調達もやります。
伊豆大島の物価は本土よりもそこそこ高め。ウチの周りのスーパーが安いだけなのかもしれませんがチョコパイ9個で450円とかだったのでびっくりしました。ですが、ご覧ください!この厚切りのカツサンドを!こちらなんと金額450円でございます、安すぎる…。肉厚で柔らかくジューシー、今まで食べたカツサンドの中で2番目に美味しかったです。ちなみに1番は志賀高原のカツサンド、あっちが揚げたてで確か1000円することを考えると伊豆大島の方が1番か…?
買い出しを終えて再び三原山へ。先ほどは雲のせいで文字通り何も見えなかった駐車場ですがこの高さの雲はサヨナラしてくれたみたいで青空も見えてなんか普通な感じの天気に。前日にmont-bellで買っておいた補給食を全員に配って布教しつつ準備。遠征だからかなんかみんなテンションがおかしいですが仕方ないよね、だって伊豆大島だもの。
今回はMM一門主体で遠征に来てるのでみんな走る気満々、こいつらいつも走ってんな…って感じですがやっぱり例のラントレ杯のおかげなんですかね。短パンの人もいるのでそれだけではない気も…とりあえず僕はそんな元気ないので普通に歩いて登ることにします。走ったら写真撮れないしね、というブロガー精神です。
一門登山で三原山
野田浜と御神火温泉
三原山から戻って来ました。活動記録を読んでいない人向けに簡単にまとめると、山頂付近は完全に雲の中でなかなかの爆風。お鉢巡りしようかなという目論見は危ないとのことで頓挫しちゃいましたとさ。昨年は突然の豪雨、今年は爆風となかなか天気に恵まれない伊豆大島。まあ、そういう季節だからしゃーないというのはありますがそろそろ快晴の三原山、来ても良いんですよ?
それはともかく駐車場付近は比較的天気は穏やかで下界の元町港がちゃんと見えているくらい。真ん中に突き出しているのが客船の船着場で根元あたりにあるのが課題をやったり仮眠取ったりしていたターミナルですね。それにしても市街地の小さいこと。人口8000人の島ですから当然と言えば当然なんですけどね。
とりあえず登るだけ登って満足したので温泉に向かおう…と思ったのですが、身軽に登るためにほとんどの荷物を宿に置いて来てしまっているので温泉セットを回収しに行きましょう。今回宿泊するのは岡田港に程近い「癒楽」というところ。昨年もここに宿泊して特にアテもなかったので素泊まりでリピった感じですね。
Googleの口コミを見るとわりかし低評価の数も多めな感じですが印象としてはそんなに悪くないかなという感じ(特別良くもない)。雨風凌げて寝泊まりできる宿があれば良いので普通に清潔感があってそこそこ良いんじゃないでしょうか。洗面台やトイレが部屋に無いのだけマイナスポイントかな。温泉欲しいなら御神火温泉か大島温泉ホテルに行くのが無難です。
手早く荷物を回収してチェックインを済ませたらお風呂セットを持って野田浜へ向かいます。野田浜も伊豆大島の有名な観光地の一つ。乳が崎という三原山ができる前の古火山「岡田火山」の名残りである岬があるのですがその南側に位置しています。火山島らしく砂浜は真っ黒の砂で覆われており、ゴツゴツとした岩の様子からは溶岩流が海中へと流れ出ていく様が見てとれます。
夏は海水浴客で賑わうのですがそれもそのはず、ちょうど対岸には伊豆半島があり、天気の良い日にはさらに奥に富士山が聳えているのを望むことができます。溶岩流が海中で作り出した溶岩アーチには多くの魚が住み着いておりダイビングスポットにもなっているんだとか。でも、沖の流れは早いのであまり遠くに行くとヤバいらしい。
伊豆大島上空は晴れ間が見えていましたが残念ながら伊豆半島方面は雲に覆われており富士山は見えず…でもなんだか冬の空って感じの雲模様で季節を感じます(しみじみ)。結構人いたりするのかなーと思っていたのですが全然そんなこともなく。まあ、この寒い季節に海岸で遊んでる人たちの方が稀というのはあります。
チキンレースをしたり、そこら辺の石を投げて水切りしたり、思い思いの遊びに興じること約30分。どれにも飽きた私たちは石積みを始めました。これがなかなかに奥が深いスポーツでしてバランスよく石を乗せるのは当然ですが、如何に芸術的な石をチョイスし如何に感動的な形に積み上げるかを考えながら乗せる必要があります。30分くらいやってました、ちょっとヤバいかもしれない。
日没する頃にようやく我に帰り温泉に行くことを思い出しました。あんまりゆっくりしていると買い出しや晩御飯に響いてしまうのでとっとと温泉に向かいます。大島の温泉と言えば三原山の外輪山に位置する三原山温泉が有名ですが、元町港のすぐ北のところに愛らんどセンター御神火温泉という施設がありここでも温泉に入ることができます。
少し年季の入った施設ですが清潔感は十分。特徴的な泉質などはありませんが大浴場、サウナ、ジャグジー等一通りの設備は揃っているのでこだわりが無ければ十分と言って良いでしょう。入浴料は710円と安くもなく高くもない値段。畳張りの大広間でゆっくりのんびりくつろぐのが良いと思います。一応プールなんかもあるみたいですよ。
お風呂に入ってサッパリしたら買い出し。さっきも買い出しに行きましたが今度は飲み物(酒)や明日のご飯、お菓子を追加で買います。買い終わったので晩御飯を探してまわるのですが…これが大変なことに食べられそうなところがあまりありません。というのも今回は結構な大人数で来ているのでまとめて入ると小規模な飲食店だと大きな負荷になってしまいます。
何軒か車で走り回ってみたのですがどこも予約等で満席だったりワンオペで忙しそうだったりしていたので配車で分散して宿で集合することに。幸いなことに良さげな洋食屋さんが見つかったのでオムライス(大盛り)を注文。思っていた以上にデカくてびっくりしましたがたまごがふわふわで大満足。元町港近くの「らイヴ」という洋食屋さんです。
宿に戻ったら明日のスケジュールやらを確認。大会が朝早くからあるのと帰ってきたら船が出航するまでにほとんど時間の余裕が無いので割と巻きめじゃないとヤバいんですよね。ほどほどにダービーやったりカードゲームやってお開き。なんてったって10.3kmのコースですから、早く寝ないとぶっ倒れちゃいます。
それにしても夜になって風がますます強くなっていること。昼間は岡田港周辺では風は強くなかったのですが、外を吹き抜ける風の音が気になるくらいに。天気さえ良ければ大会開催自体はされると思うので心配はしてませんが船が欠航になったりしないと良いんだけどなー。まあ、なんとかなるやろ知らんけど。
伊豆大島大会2023
おはようございます。まだ日の出間も無い早朝ですが会場の大島温泉ホテルにやって来ました。やっぱりここから見る三原山はとても綺麗ですね。中央付近に見えるのが三原山の剣ヶ峰、左手の方で小高くなっているところが櫛形山という外輪山です。今日走るのはあの櫛形山の左手の方、いわゆる裏砂漠と呼ばれているエリアですね。
「砂漠」という表記が付くのは日本広しと言えどもなんとここだけ。一般的にイメージされる砂漠は気候の影響で降雨が少なく乾燥することが成因ですが、ここ裏砂漠は火山活動がその成因。三原山の噴火によって噴出されたスコリアと呼ばれる火山岩が厚く降り積もったことで生まれました。遠目から見ても分かるように植物は非常にまばらかほとんど生えていません。
テレイン内は残念ながら写真や動画を撮影することが許可されていなかったので、その素晴らしい景色を伝えることが難しいのですが(晴れていれば三原山からの景色をお届けできたんですけどね…)見渡す限り一面に広がる黒色の大地はまるで別の惑星に降り立ったかのよう。火星ってこんな感じなのかなと思わせる別世界の景色は圧巻です。本当に行ってみてほしい…
ちなみにこの写真は大島温泉ホテルさんでいただいた朝食バイキングの様子です。もうちょっと野菜食べろとか突っ込まれそうな取り方をしていますがとても美味しかったです。こういうところで食べる厚焼き卵って異様に美味しいですよね。あと、豆乳コーンスープ。個人的にはこれが絶品でおかわり必至でした(笑)
レース中の様子は実況するのが難しいのでアナリシスを読んで欲しい。出走が阪神奈の中でラストだったので迷いに迷ってようやく戻って来た頃にはあらかたみんな戻ってくつろいでいました。昨年は灌木林でぶっ飛んでたのでその対策は十分だったのですが荒原エリアの対処が上手くいかず今年も微妙なレースに…また来年リベンジですね。
皆は温泉に入りに行くようですが自分は今年も足と指の肉を火山岩に持って行かれて痛いので本土でシャワーを浴びることにしてあら汁をいただきます。あらから出た旨みがグッとスープに凝縮されていて疲れた体と心に染み渡る。気温はそこまでですが風が強く吹いていて寒いので温かい飲み物があるだけで癒されます。
なんかすごくのんびりした感じですが実は全然時間がありません。というのも昨日からさらに勢いを増した南風の影響でかなり海が荒れているらしく、乗る予定だった便も含め全てのジェット船が就航しないという絶望的な状態に。唯一運行している東京・横浜行きの大型汽船は当初の予定よりも1時間早い1430発なのでさらに時間がないというわけです。
宿で起床した段階で昨日同行した名大の先輩が欠航について教えてくれていなかったらどうなっていたことやら(アリガトウゴザイマス)…もちろん、風が一段と強くなるという予報は知っていたので船の就航状況は確認するつもりでしたよ。も、もちろんね。でも早く予約していなかったらみんなで甲板に雑魚寝することになったかもしれないので助かりました。
借りたレンタカーを返却するためにガソリンスタンドの給油待ちの列に並んだり、リッター200円越えのガソリン価格にドン引きしたりしながらもなんとか岡田港へ。なんかもう一台のレンタカーはバッテリーが上がりかけでエンジンがかからないとかいう致命的なトラブルもあったらしいですがなんとかたどり着けたようです。
乗るのはもちろんさるびあ丸、東京から来てこのまま停泊していたみたいです。乗船券を発券する長蛇の列に並びようやく発券できたと思ったら自分たちの後ろにもまだまだ長蛇の列が。流石にこの人たちみんな置いていくことはないだろうからこりゃ出航だだ遅れだな〜とか思いつつ船着場に向かうとすでに甲板には大勢の人が。今日中に東京に帰る手段はこれしか無いですから納得の混雑具合です。
7Fの甲板でどうやら阪神奈ダービーの結果発表があるらしいのでもちろん参加。裏砂漠のおかげで荒れに荒れまくった結果同率一位(2ポイント)が5人乱立して結局じゃんけん大会に。某名大の先輩や某東海卒の1回生(3回生)が加わる謎じゃんけん、さらにちびっこ乱入と非常に面白い展開に。たまにはこうやってワイワイ騒ぐのも良いですね。
結局40分ほどの遅れで岡田港を出航(まだ出発してなかった件)。お見送りしてくださる地元の人たちに手を降ってお別れ。また来年来るぞと誓いつつしばしの別れですね。岡田港を離れたさるびあ丸は一直線に横浜港へ。どうやら20分ほどの遅れで到着できるらしいので良かった。沈んでゆく夕日でオレンジに染まる水平線に伊豆大島がくっきりと浮かび上がります…また来るよ…
今日は天気は抜群に良いので熱海とか伊豆方面の眺望はバッチリ。もちろん我らが富士山も期待に応えて姿を見せてくれました。ジェット船だと基本的に席から立って移動することはできないので甲板を自由に歩き回ってあちらこちら、眺めたい所に行ってのんびりくつろげるのが良いところ。進行左手がオススメだよ。
どうも船内では謎解きイベントやらが大流行しているようで見知ったオリエンティアの皆さんが階段を通路を行ったり来たり。ゴミ箱の上でPC広げてルート図を作っている人もいたりと混迷を極めていました。自分もちょっと謎解きしようとしたのですがすぐ飽きちゃった…またやる機会があれば試すかも(なんかめっちゃ面白かったらしい)。
本当は日没するところも見たかったのですが眠すぎたので特2等のベッドですやすや。そうそう、言い忘れていましたが今回利用する席は特2等。2段ベッドが並ぶいわゆるドミトリー的な船室なのですがこれがなかなか良くってベッドはふかふか、カーテンでプライバシーも確保できるので圧倒的な睡眠の質の向上が期待できます。来年は絶対こっち使うわ。
それはともかく仮眠から起きると既に日没時刻を過ぎた後。まだ夕焼けの残る空をぼーっと眺めます。朝焼けも良いけど夕焼けの方が好きだな…なんか寂しくなるけど陽が沈まないと朝は来ないですからね(哲学)。相変わらず謎解きをしたり酒を飲んだりと思い思いの過ごし方をしている人たちを横目にもう一度仮眠のために船室に戻りました。眠すぎる。
まもなく横浜港に到着するというアナウンスでようやく起床。流石に寝過ごして東京まで行ってしまうわけにも行かないので渋々荷物をまとめて再度甲板へ。既に日没から1時間程度時間が経っているので空は完全に真っ暗になっています。オレンジ色の光が煌めくコンビナートも美しいですね。遠目なので小さく見えますがクソデカ船も停泊しています。
そんなこんなで横浜港に着岸し下船の準備を開始。できるだけ早く下船しようと大勢の人たちが乗船口に詰めかけており自分の船室の前の通路も大混雑。そんなに急ぐ何かがあるんかねぇ…と思いつつのんびりしていると5分ほどで人の列がはけて来たので流れに乗って一緒に下船しました。船から降りてターミナルに登っていく通路は今からこの船に乗る人で大行列。なんかあるんですかね?
どうやら調べた所によるとこの行列の正体は東京湾夜景クルーズに向かう人たちのよう。大型客船が横浜港を経由する場合に限って横浜から東京の間を夜景クルーズとして開放しているようなのです(要料金)。砂まみれのオリエンティアや旅人たちを横浜で降ろして夜景に飢えたカップル達を空いた隙間に乗せる。なんて頭の良い商売なんでしょう。
それもそのはず、港町横浜の夜景は神戸に負けず劣らず美しい(神戸の方が綺麗だと思うけど)。赤レンガ倉庫やランドマークタワーなどなど、数ある名所が集まったまさに「The 横浜」というイメージの夜景ですね。行きの時も同じ景色を見たはずなのですがなんだか帰りの方が綺麗に感じました。伊豆大島の余韻かな(笑)
とりあえず筑波山(前)
伊東に車を置いて伊豆大島にやってきた阪神奈の面々はどうも駐車場の開放時刻がヤバいらしく急いで車を取りに行かねばならないよう。でも、乗らなかった分の乗船券を払い戻さないといけない…ということで翌日も何故か関東圏に滞在する僕が代理で払い戻しを受けることに。ここで皆さんとはお別れです…さようなら…
実際は一瞬で払い戻しは終了し普通に待ってもらってお金渡せば良かったんじゃないか…とも思いつつ預かったお金は使っちゃわないように口座にぶち込んでおきました。ここからやる事が決まっていないのでとりあえずもはや阪神奈と化している某東北大OBと一緒にラーメンをば。横浜駅すぐ近くの「麺場 浜虎」というところ。なんか美味しかった(適当)
何故かみんな今日のうちに関西圏に帰ってしまうので(普通です)ここからはいつも通りのソロ行動。とは言ってもやはりやることを全く決めてこなかったのでどうしようか超絶迷い中でございます。こういう時はスタバのコーヒーでも飲んで落ち着きましょう。みんな大好きモバイルオーダーでテイクアウト。どこの店舗も混みすぎなんですよね…
プランとしては丹沢に行くか飯能に行くか筑波に行くかの3択。どれも悪くはないのですが最近気になっているのが熊の出没状況。もう12月も後半に入ったというのにまだまだ絶賛クマが出没している危機的な状況。決めるに決めきれなかったのでとりあえず北千住の快活に向かいました。東京の中心部だとナイトパックがなくて割高になっちゃいますからね。
おはようございます。伊豆大島遠征4日目の朝ですね(既に伊豆大島から脱出しているが)。結局決める前に寝てしまったので一番近い筑波に行くことに。キャンパス走らせてもらえないかな〜とか思っていたのですがアポが取れなかったので諦めて筑波山に登りに行きます。噂によると関東平野のど真ん中に聳えているだけで百名山らしい。
北千住駅近に泊まったのは交通の便が非常に良いため。ここから筑波はつくばエクスプレスに乗るだけで乗り換えなしで辿り着けます。実はTXに乗るのは今回が初めて。朝焼けを背後に飛び込んでくる車両に割とワクワクしています。ちなみに背景にスカイツリーを写そうと頑張ったのですがタイミングを探っているうちに普通に撮り逃してしまいました。残念。
北千住からはだいたい30分ほどで筑波に着きます。駅前にスタバがあることに驚きつつバスターミナルへ。ここから筑波山まで歩けないこともないですが片道10kmくらいあるので流石にしんどいかな…ということでバスを利用させてもらいます。どうもバスは地域の足としてかなり定着しているようで満員で発車。結局終点手前の停留所まで混雑していました。
特に調べもせずに来ていたので筑波山の登山口まで行くのかな〜とか勝手に思っていましたがどうやらこのバスは「筑波山口」行きらしいので筑波山のガチの裾野に着いたみたい。なんか山まで遠いんですけど〜と不満を垂れつつ仕方がないので登山口までダブルザックで登ります。停留所の名前をバス営業所にした方がいいと思うんですけどね…
百名山なの?筑波山
とりあえず筑波山(後)
さて、筑波山をサクッと片付けたのでつくば駅に戻ります。この辺りには文字通り何一つないですからね。帰りに気づいたのですが「筑波山口」バス停付近にこんな構造物が。特徴的な段差といいこの屋根の形といい、なんだか…廃線跡みたいじゃないですか?サイクリングロードの休憩所が近くにあるらしいし説濃厚ですね。
調べた所によるとやはりこれは鉄道の遺構だそうで土浦から岩瀬を結んでいた関東鉄道の筑波線廃線跡らしい。この営業所がある場所に筑波駅があったそうですね。なるほど、だからバスの運営会社が関東鉄道なんですね。こういう旅先で目にしたなんでもない要素がスッと線で繋がる感覚が堪らなく好き。これがあちこち色々なところを巡る魅力なのかもしれません。
つくば駅まで再びバスに乗車し40分。急いで提出しないといけない課題がまだ終わっていなかったのでiPadを取り出し最後列で黙々と数式を解きました。今回は割と簡単で助かりました、やっぱり移動中だと集中し切るのは難しいですからね。こういう時のためにMacとiPadは持ち物から離せないんですよね…重くて邪魔ではあるんですがね(笑)
特に行く当てもなくなってしまったのでつくば駅近くのショッピングモールに入っている「清六家」というラーメン屋さんでお昼ご飯。ぺろっと食べ終えて、どうもmont-bellがあるらしいのでもちろんご挨拶に行きました。割とガチ目に存在そのものを知らなかったのであると知って驚き。ダブルザックで下トリムのガキがいたら僕ですね。
適当に時間を潰したらTXに再び乗車し東京へ戻ります。TXの運賃が高いので行くか迷った筑波でしたが思っていたよりもめっちゃ良かった。次はチャリを持ち込んでサイクリングロードを爆走といきましょう。終点の秋葉原までガッツリ乗り通し130km/hの高速運転も存分に体感。新快速と違って安定性抜群で飛ぶように走るのが印象的でした。
秋葉原はオタクの聖地。だいぶ美装化されてしまったのでごちゃごちゃ感はかつてより減ってしまっているらしいですがそれでもアニメの広告や電気屋さんの数は圧倒的。実は来たことはあってもじっくり見たことはなかったので好機と考えフィギュアや同人誌を取り扱うお店をいくつか回りました。それにしても外国人の多いこと、しかも旅行客ぽい人たちが多数なのが驚きです。
出発の1時間前にチェックインできるよう秋葉原を出発しいつもと同じく羽田空港へ。もう、何回来たのか数えたくなくなるくらい見たチェックインカウンターの景色です。空港の物価はやはり高いので大阪に戻ってから晩御飯を食べることにし手荷物を預け制限エリア内へ。羽田はMacとかをザックから取り出すように要求されないのでスムーズです。
チェックイン前に電光掲示板で確認した搭乗口は16だったのに制限エリア内に入ったら18に変わっていて若干戸惑い。普通に変更があっただけっぽいけど鉄道と違って替が効かないので結構焦りますよね。ウチの便以外もあちこちに向かう便が搭乗口変更になっていたようでずっと未搭乗の客を呼び出すアナウンスが繰り返されていました。
簡単にこの記事の冒頭を書きつつ定刻通りに出発。出発前の機体のいい感じの写真は撮れず、飛行中もしきりにお隣の若者が窓を覗き込んできて鬱陶しかったので着陸前の夜景の写真も撮影できず。マジでこっちみんな状態でした。ちびっこなら別にいいけどええ歳した大人やろ…そんな身を乗り出してまで見たいんか…勘弁してくれ。
というわけで着陸後の写真でした。預けておいた荷物はスッと出てきたのでありがたく回収しやはりいつも通りの帰路へ。もうわざわざ書かなくていいですよね。帰宅してザックの中身を急いで片付け今回の遠征は全演目終了でございます。お疲れ様でした〜
エピローグ
今年の伊豆大島も最高の遠征になりました。いや〜マジで最高ですね、伊豆大島って。何度だって来たくなっちゃう引力がありますよ(笑)
レースの結果は芳しくなかったですが、できる失敗はもうし尽くした感じがするので来年こそは入賞できるくらいの走りを見せたいところ。晴れの三原山には2年連続で巡り会えなかったので来年に期待です。こいついっつも失敗してんな…
もちろん自分は来年も伊豆大島に行くので(覚悟)この旅行記を読んでもっと多くの人に伊豆大島の魅力が伝わればいいなと思っています。
コメント