【旅行】日帰りひょうご県北の旅(餘部・玄武洞・城崎温泉)

旅行(日本国内)

プロローグ

polaris
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 どうもどうも、polarisです。本日は1月の7日、本来だったら次週にある大会の前週準備に勤しんでいるはずだったのですが…悲しいかな、呼ばれませんでした()

 準備する場所から離れていて経費が余計にかかるので仕方がないと言えばそうなのですが…何だかなぁ…落ち込んでいても仕方がないので今日は県北に日帰り旅行に行くことにします。呼ばれなかったんだからしょうがないよね(クズ)

 というのは冗談で、今日は高校の同期と城崎に蟹を食べに行く約束をしていたのでこの日が前週準備となれば行けなかったので呼ばれなくて良かった…良かったのか?

本編

let’s go 播但線

 初動の写真は撮り忘れてしまったので姫路駅からスタート。まずは播但線の普通列車に乗車、車内は土曜日でしたが部活に行くと思われる中高生で溢れかえっておりなかなかの混雑。俺もこんな青春を過ごしたかった…

 そして、もはや主要幹線から消え去った103系が播但線では未だ現役バリバリで活躍しています。

 特に寺前までは見どころもなく写真も撮らず。終点の寺前で接続する和田山行きの普通列車に乗り換えます。

 車両は旧式で2両しか繋いでいませんがなんだかんだ言って寺前までの播但線沿線はなかなかに人が住んでいるところなのでローカル線にしては混雑するみたいですね。

 1年前にここに来たときは豪華な特殊車両が停まっていたのですが…残念ながら今回は普通のキハ40でした。別に良いけど。

 朝早くから播但線を乗る人はそう多くはないようで余裕を持ってボックスシートに腰掛けることができました。昼間に乗った友人曰く「めっちゃ混んでた」そうです。マジで?

 JR神戸線で見られるような転換クロスシートには流石に劣りますが、こういう古い形式のボックスシートも乗り慣れると案外心地いいものです。ロングシートよりはマシだわな。

 列車は市川の作った谷間をうねうねと走り抜けあっという間に朝来市へ。写真の右端に写っているのは北近畿豊岡自動車道の高架橋。右側の席に座れば和田山JCTが見られたのですがミスりました。

 この辺りには天空の城として名を馳せているらしい竹田城があります。竹田城を天空の城たらしめる雲海はどうやら今日も発生していたようで随分と低い位置に霧がかかっていました。

 9時過ぎに和田山駅に到着。播但線と山陰本線が交わり「こうのとり」や「はまかぜ」といった全ての特急列車が停車する北近畿の交通の要衝の一つです。

 太陽が顔を覗かせてくれていますが靄がかかっていてよく見えません。でも、なんだか今日は晴れてくれそうな気がします(フラグ)

 前日準備に勤しむ友人たちの動向をTwitterで監視…観察しながら乗り換えの待ち時間を潰します。

 せっかく青春18きっぷで来たのにホームで待つだなんて勿体無い。そんな和田山駅前の小さな広場に線路を発見。間に寝そべって写真撮りたくなります(笑)

 続いて福知山方面からやってきた豊岡行きに乗車。山陰地方に来るのは久しぶりなので5500番代も随分久しぶりな感じがします。

 車内は補助席を使って全員が着席できるかな…というくらいには混雑しています。

 書いていてすごく気になったのですが、豊岡周辺は山陰ですか?それともまだ近畿?

 先ほどの列車は豊岡止まりなので豊岡で接続する浜坂行きの普通列車に乗車。またキハ40ですかそうですか。

 キハ40も順次各地で置き換えが進んでいるみたいですがJR西日本ではまだまだ現役。山陰に行けば至る所でその活躍を見ることができます。早く置き換えやがれやください。

余部観光

 家から約5時間をかけて最初の目的地である餘部駅に到着。到着時何故だかホーム上には人だかりができていて驚きました。ここは餘部ぞ?

 城崎でも大して積もっていなかったので期待はしていませんでしたが、やっぱり雪は全然ありませんね。これじゃ3月と大して変わりませんよ…

 一応兵庫県北のローカル線区のしがない駅ということで日別の乗降客数は少なくなるはずが、つい10年ほど前まで存在していたかの有名な「余部橋梁」のおかげで現在は観光地として多少知られているようです。

 その余部橋梁の残骸が手前の鉄骨組みの巨大な橋です。写真で、しかも超広角で撮影しているのでサイズ感が分かりにくいですが高さが40mを越えるなかなかの高さがある橋です。

 現在架けられている屈強なコンクリート橋の下では、かつて存在した橋の面影をちらほらと見ることができます。

 こういう感じで保全してくれるのは当時を知らない僕のような世代の鉄オタにとってはとてもありがたいものです。

 話は少し逸れますが、さすがに1月ですから奥の遠くの山の方にはしっかり雪が積もっているようで白黒の山肌を見渡すことができました。

 餘部が雪に覆われる日を是非見たいものです。来年も来なきゃ(使命感)

 話は戻って、今の余部橋梁を逆から見るとこんな感じ。どこかの活動記録だか旅行記だかで書いた覚えがありますが、こういう「田舎に突然どデカい人工物が現れる」シチュが個人的にめっちゃ好きです。

 かつての赤い鉄橋が今も残っていてそれを見ることが叶えばどれだけ良かったか…

 橋の直下から少し離れたところには道の駅があります。比較的新しく居心地の良い建物。

 ですが、鉄道駅と鉄道橋梁が観光地なのに訪れる人の多くが車を使うという皮肉を僕は勝手に感じています(笑)

 昨年来たときはバイトもしてなくてお金がなかったので今日はきちんと何かしら買って帰りましょう。

 建物の中には道の駅でよく見られる地方の特産を販売するコーナーと余部橋梁のメモリアルルーム的な何か、そして小さな食堂が入っています。

 そこで販売されていた「香住ガニバーガー」が一際目に留まったので迷いなく注文。5分ほど待つと肉厚のバンズにカニクリームコロッケとカニの身が挟まれたハンバーガーが出てきました。特にカニクリームが濃厚で美味しかったです。

 どうでも良いことですが個人的にカニよりエビ派です。

 新しい橋に架け替えられた後にこんなエレベーターも設置されました。地上40mの駅に急な坂道を登って行くのは一苦労ですものね。

 エレベーターホールの入り口には門松が飾られていました。日付以外に正月を感じなかった僕にとって季節感のある装飾はとてもありがたい。

 あえて坂道を登るなんてことはせずエレベーターで餘部駅に戻ります。人のいなくなった快適な餘部駅で写真を一枚パシャリ。先ほど到着した時の人だかりはどこへやら。僕と他数名以外には誰もいなくなっていました。

 勝手に通ぶって話をすると誰もいない写真を撮りたいなら発車の30分前くらいに来るのがちょうど良いです。到着直後や発車直前だと如何せん人が多いです。

 せっかく遠くまで来たんだから人が写っていない写真を撮りたくなるものです。ですよね?

 前回来た時は気づきませんでしたが餘部の家々は基本的に湾の開口部に切妻が向かうように建てられているんですね。エレベーターから下界を眺めているとふと気づいた…訳ではなく、普通にどこかの説明板に書いてありました。

 こういう風景は土曜の夜にNHKで放送される番組で見るのでなく現地に足を運んで見るからこそ面白い、というのが持論です。NHKはスクランブル化しろ。

玄武洞公園へ

 それはともかくとして、帰りの豊岡行きのキハ40がやってきたのでもちろんきちんと乗車します。

 ローカル線区のローカル駅あるある「ワンマン列車の乗り方がわからない観光客」が今日も見られました。昔の自分を見ているみたいで可愛い。

 行きは山側に座って海岸線を見ることができなかったので今度はきちんと進行左手の海側に着席。

 残念ながら新しい余部橋梁は風対策のために防風壁が構築されているので綺麗に写真と撮ることができません。餘部湾を撮りたい方は餘部駅でお早めに。

 京都府北部から鳥取県西部にかけての日本海沿岸は特徴的なリアス式海岸が随所に見られるスポット。

 特に鉄道が海岸付近を走る兵庫県北部では小さな入江とそこに根付いた人々が築いた集落が次々と現れては流れていく素晴らしい車窓を堪能することができます。

 特に餘部〜竹野駅間はトンネルと入江が交互に続く屈指の車窓を持つ区間ですのでぜひ窓の外の景色にご注目を。雪の日になると景色はきっと格別でしょうね。

 城崎温泉駅を境に車内の乗客がどっと入れ替わり列車は進行左手に円山川を眺めながら引き続き豊岡を目掛けて走行します。

 そういえば次の目的地を言っていませんでしたね。え?タイトルでわかるって?

 さて、次の目的地である玄武洞駅に到着しました。時刻は13時を少し回ったところ。まだまだ時間はあります。

 玄武洞駅に来たからには行くところは一つしかない。そうですね、玄武洞です。

 「でも先生!玄武洞公園は円山川の対岸にあってとてもじゃないけど渡れないよ!」

 とお思いのそこの貴方に朗報です。風情があってかつ便利な乗り物があるんですよ。

 そうですね、渡し船です(事後)

 僕を含め乗船客6名を玄武洞駅がある左岸から玄武洞がある右岸まで手早く送り届けてくださりました。

 乗り場は玄武洞駅から川に向かって1分ほど歩いたところ。電車やバスの時刻に合わせて送り届けてくださる上に定員も限られているので予約が必須です。きちんと予約して乗船しましょう。

玄武洞・青龍洞・玄武洞ミュージアム

 では早速玄武洞がある玄武洞公園へ行きましょうか。

 だんだん曇り空が広がってきているので雨が降らないかとても心配です。こういう日に限って傘を忘れてしまうもので…

 まず玄武洞公園に入ってすぐのところに現れるのがこの公園の由来となった「玄武洞」です。

 高さ30mはあろうかという大きな崖がスッパリ切れ落ちておりその壁面には特徴的な柱状節理が見られます。

 写真だとやはりお伝えしにくいのですがその大きさと柱状節理が描く不思議な模様の迫力に圧倒されます。

 玄武洞と玄武洞公園は周囲より少し高くなった場所にあるので円山川の堆積作用によって生まれた豊岡盆地を見渡せます。

 かつて入り江の底にあったと考えられている豊岡盆地は現在でも標高が5m程度の低湿地であるため、自然堤防などの微高地に集落が立地し低地は水田に利用されるというまるで地理の教科書のお手本のような土地の利用がなされています。

 ここから少し北西にある来日岳から南を見るとどうもこの豊岡盆地が綺麗に見渡せるようですね。今度時間がある時に登りにきましょう。

 玄武洞公園にあるのは玄武洞だけではありません。右隣には「青龍洞」と呼ばれる別の洞窟があります。

 こちらの洞窟は先ほどの玄武洞よりもはっきりとした柱状節理を見ることができます。岩がうねうねとうねっている姿はなかなか斬新。こちらも高さが30mほどありますから大迫力です。

 玄武洞と青龍洞が玄武洞公園の2大見どころポイントですが、玄武洞の左手にもいくつか小さな洞窟があります。

 こちらは白虎洞。玄武洞ほどの規模はありませんがより近いところで柱状節理の六角形の断面を眺められます。

 白虎洞のさらに左隣には北朱雀洞と南朱雀洞があります。どちらもやはり玄武洞ほど大きくはありませんが水が滴り落ちる様が見られます。

 僕が行ったときは開放されていましたが積雪の状況によっては白虎洞・北朱雀洞・南朱雀洞は閉鎖されていることがあるのでご注意ください。

 勘のいい方…というより見識のある方ならもうお気づきかと思いますが玄武洞という名称は中国の神話で北の方角を守護する獣である「玄武」からきています。

 江戸時代末にどこかの偉い儒学者さんがこの城崎の地を訪れた際に、先の洞窟の柱状節理のうねる様がまるで蛇の体のよう、そして断面の六角形はまるで亀の甲羅のようだ。とのことで亀と蛇の組み合わせで描かれる四神の玄武から名前をとったそうです。

 なら他の青龍洞や白虎洞も何かしら意味が…?と思うのが普通だと思いますが、残念ながら公園の入り口のおっちゃん曰く「玄武以外は適当につけたらしいで(すっとぼけ)」とのこと。

 まあ、他の青龍・朱雀・白虎とは方角が対応していないのでそんなところかとは思いましたが流石にぶっちゃけすぎやで、おっちゃん(笑)

 玄武洞公園をぶらりと眺めたらすぐそばにある玄武洞ミュージアムも合わせて行きましょう。

 好みによるとは思いますが、様々な岩石や化石などの展示品に加えて地元豊岡の名産品である柳行李や世界中の植物編みの籠が展示されていたりなどなかなか面白いですよ。

 館内は撮影OKでしたが写真の商用利用はダメらしいので一応掲載しないでおきます。見応えたっぷりなのでぜひご自身で足を運んでみてください。

 玄武洞ミュージアムを回っても少し時間が余っていたので併設されているカフェで軽食をば。

 これまた地元名産の八鹿豚を使ったホットドッグです。ナイフとフォークが用意されていましたが…ホットドッグは齧り付くものでしょ。ということではしたない食べ方をしてしまいましたゴメンナサイ。もちろん美味しかったです。

 バスの時間に合わせて対岸への渡し船が出発するのでちょうどその時刻に船着場に行くと…悲しいかな、雨が降り出していました。

 玄武洞公園を回っている時でなくて良かったですが傘も屋根もないので雨に打たれながら円山川を渡ります。

 乗船客は僕一人だったのでこのためだけに船頭さんを引っ張り出してきてしまったことに少し申し訳なくなりましたが…事前にお金払っちゃったしね。仕方ないね。

 幸いにも土砂降りではなくパラパラと小雨が降ってるだけだったので助かりました。

 玄武洞駅前から全但バスに乗って城崎温泉駅にやってきました。

 この記事の冒頭で友人に誘われて城崎に行くことになったと書いていた気がしますが、今の今まで完全に一人で行動していたのでようやくここで友人と合流したことになります。

 もはやいつも通りの一人旅ですやん(笑)

 城崎温泉駅前の「海中苑」というお店が良いらしく僕に有無を言わさず直行。

 どうも彼曰く、宿泊客がお宿に1500にチェックインして一風呂浴びて飯を食いにくるまでがチャンスだそうです。事実、この時間だと流石にガラガラでした(1600ごろ)

 僕は2000円行かないくらいのお刺身定食的なやつを注文。天ぷらはサクサク、刺身も油が乗っていてなかなか美味しかったです。僕の安っぽい舌ではこれくらいの食レポが限界です(笑)

 友人はカニの値段に恐れ慄いて注文をためらっていました。チキンなよおい。そして結局頼まず仕舞い。カニ食いにきたんとちゃうんか君。

 そそくさと食べ終えて時刻はもうすぐ1700といったところ。本当はこの後に温泉にでも入ってから帰ろうと思っていましたが1本前の列車に乗れそうなのでこのまま直帰することにします。

帰神

 帰りは特急…ンな訳ありません。もちろん青春18きっぷで帰りますよ。ということでまずは普通豊岡行きに乗車です。

 城崎温泉に来たのに温泉には入らないだなんて…なかなか凄まじいムーブをしている気がします。前回来た時に6回入ったので別に良いんですよね。温泉はもう。

 あとは普通列車を乗り継いで帰るだけです。

 豊岡駅で下車し接続する福知山行きの普通列車に乗り換え。今日は初登場の113系ですね。あってますっけ?

 周囲は暗いしなかなか車内は混雑していたので窓に寄りかかってうとうとしていたらあっという間に和田山に到着です。

 今日はもう見飽きたキハ40が寺前まで連れて行ってくれます。

 ここの車内は空いていたので着席してすぐに爆睡。この記事を書き始めても良かったですが播但線内はあまり電波の状況が良くないので寝ることを選択しました。

 寺前駅に到着する直前に起床して103系の普通姫路行きに乗り換え。

 シームレスに乗り継げるダイヤが組まれているので非常にありがたい。ここでも案の定爆睡。もう書くことないからね。

 終点の姫路駅で下車し中間改札を越えJR神戸線のホームへ。なぜだかお腹が空いていたので姫路駅名物の駅そばを食べます。

 時刻は既に20時を回っており大体のメニューが売り切れになっていたので普通の駅そばにきつねをトッピング。ついでに大盛りにしておきました。

 駅そばを食べ終えたら折り返しの快速米原行きに乗車するだけ。ゴトゴトのんびりと揺られておうちの最寄り駅まで帰りましたとさ。おしまい。

 お疲れ様でした〜

エピローグ

 なんかこのエピローグと中見出しを書き忘れたまま公開しちゃってましたね。結構経ってから気づきました(笑)

 前回この辺りに来た時は同じルートで余部に行った後玄武洞公園ではなく日和山海岸というところに行っていたので玄武洞はお初でした。とても見応えのある光景で博物館の展示内容も面白く城崎に来たときは是非セットで訪れるのをオススメしたくなりました。

 昨年の3月に来た時は少しばかり雪がありましたが今回は1月だというのに皆無で「冬の風情ある城崎」にまだ出会えていないのが残念ですがこればかりは仕方ないですね。手軽に行ける場所ですから何度も行ってみるのみです。

 それではまた〜👋

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