【旅行】リメイク:弾丸東京旅行編 1日目(餘部・城崎)

旅行(日本国内)

プロローグ

Polaris
Polaris

 どうもどうも、polarisです。大体の方は察しているかもしれませんがブログに書ける内容がそこをつきました。オリエンのしすぎで山に登れてないからね…しょうがないね…

 それはともかく、このブログを書き始めてからだいぶ長いこと(当社比)経っているので過去記事のリメイクでもしてみようかなと。昔はだいぶ細かく分割してましたからね。

 今回は国公立二次試験の合格発表を3/9に控えた3/7,8、特に落ちる見込みもないしひとまず行けるところには行っておこうと思い立ち鉄道旅行に出かけることに。1日目は18きっぷを使用して兵庫県の北の方に行きます。

本編

いざ県北、余部へ

 おはようございます。本日の日付は2022/3/7、国公立の前期2次試験合格発表を2日後に控えています。

 普通だったら後期の勉強をしている頃ですが、生憎僕は神大経済以外に何も出願していないので受験勉強はしなくて良いというわけです。まあ、受かるでしょ(合格しました)。

 西明石駅始発の普通播州赤穂行きに乗り込みます。

 ここら辺は人が多くてあまり写真が撮れていないので軽めに。30分ほどの乗車で兵庫県第2の都市の姫路駅に到着。県北へと北上するために播但線に乗り換えます。

 播但線を走っているのは関西圏以外でほとんど姿を見ることは無くなった103系。通学の時間帯ということで車内は中高生と思われし制服姿で埋め尽くされていました。しばらく学校に行ってませんでしたから通学風景が新鮮です。

 ドアの開け方が分からず右往左往しながらもなんとか乗車…したのは良かったのですがなんと僕が乗り込んだ後ろ2両は途中の福崎まで行って切り離すらしい。車掌さんの案内を聞いていて良かったです。

 車両を乗り換えちゃんと寺前駅まで乗車。先ほどの列車は寺前止まりなので和田山行きの別の列車に乗り換えます。ホームの反対側に停車していたのは毎度お馴染みキハ40…のはずだったんですが、なんだこれ?

 どうもこの列車は「うみやまむすび」というキハ40を改造した観光列車らしく、普段はツアー列車として城崎温泉と餘部駅の間を結んで走っているそうですが、現在はオフシーズンのためこうして一般の普通列車に充当されることがあるようです。

 本来であればツアーに申し込まないと乗車することのできない列車ですので偶然にもここで乗車することができたのはとても幸運ですね。

 内装はこんな感じ。左がうみやまむすび改造のキハ40、右が後ろに増結されているノーマルのキハ40型の車内です。同じ型の車両とは思えないくらい内装が違っていてびっくりです。

 座席はJR西日本でお馴染みの転換クロスシートと窓を正面に見ることができる特殊な座席配置の混合型。この座席に座って日本海の絶景を眺めながらお弁当を食べる…最高じゃないですか。

 当然かもしれませんが誰も後ろの編成には乗っていませんでした。オンボロのボックスシートですからね。しょうがないです。

 この日はかなり冷え込んでおり遠くの山々は薄く雪化粧をしているくらい。3月の兵庫県とはなかなか思えないような光景です。

 23年の1月初頭に同じ区間に乗車しましたがその時よりよっぽど冬らしい。市川沿いをガタゴトとゆっくり走り列車は和田山駅へ向かいます。

 和田山で山陰本線の普通列車に乗り換え。豊岡行きの223系5500番台です。最近は大回り乗車とかも全然できていなかったので本当に久しぶりの5500番台です。

 豊岡駅まではiPadでこの記事を書いていた…と昔の僕は言っています。そうか、この頃はまだノートパソコンを持っていなかったからiPadを使ってブログを書いていましたね…非常に懐かしい。

 豊岡駅で反対ホームに停車中の普通浜坂行きの乗り換えます。またキハ40ですか。

 全国のローカル線の顔と言われたキハ40も製造から50年近くが経ちだいぶ数も少なくなってきました。特にJR東日本やJR東海といった金満会社ではいち早く消滅し西日本や北海道のローカル線区に行かないとなかなかお目にかかれなくなってしまいました。

余部橋梁

 日本海を眺めながら行こうと思っていたのですが、残念ながら海側の座席に座れなかったので諦めて記事を書きつつガタゴトと揺られているとあっという間に餘部駅に到着です。

 他の途中駅では下車する人はいなかったのにここでだけ結構な乗り降りがありました。さすがそこそこ有名な観光地なだけあります。

 あまり混雑しているのは嫌なのでそそくさと下山し日本海でも見に行きましょうか。

 写真中央に写っているガラス張りの塔の中にエレベーターがありそれで高さ40mまで上り下りすることもできるのですが、せっかくなら下りくらいは歩いて引き気味に余部橋梁を眺めたいよね。

 写真だとどうしても伝わりにくくなってしまいますが、コンクリートの橋脚はともかく朱色に塗られた鉄骨組の橋は大きさもあり圧巻です。

 余部は日本海に面する入り江にできた集落なのでもちろん海はすぐそこです。この日はもう3月でしたが結構波も強く「ドドーン」と地響きのような音が鳴り響いていたのが印象的でした。

 この入り江の向こうから吹き抜けてくる強烈な潮風が余部橋梁を掛け替える一つの要因となりました。

 1912年に香住-浜坂間の開通によって山陰本線は全通。この時に大きな谷を一気に跨ぐ橋としてかけられたのがかの有名な朱色のトレッスル橋である「余部(旧)橋梁」です。当時の土木技術の粋を結集して作られたこの橋は近代土木遺産のAランクに指定されています。

 50年以上も山陰本線の列車の運行を支えてきた余部橋梁でしたが、1986年に転機が訪れます。橋の上を通過していた回送列車が日本海からの強風に煽られ転落し12名が死傷する大事故が発生したのです。橋の上から車両が転落し死傷者が発生するという事故は実に87年ぶりでした。

 これを受けて風速に対する規制が強化されたものの、逆に列車が運休になる事象が多発しまともに運転することすらままならない状態に。そのような背景もあって余部橋梁は現在のコンクリート橋に掛け替えられることとなり2010年7月16日に運用を終了することとなったのでした。

 余部橋梁に関するエピソードはいろいろあるのでぜひ皆様ご自身で調べてみることをオススメいたします!

 後に余部の集落に建設された「道の駅 あまるべ」では余部橋梁にの建設や掛け替えに関する情報など余部橋梁に徹底的に焦点を当てた模型や説明などの展示が多数あるので余部を訪れた際は必見のスポットです。

 館内の食堂では海の幸をふんだんに利用した食事を取ることもできるので余部橋梁を鑑賞しつつ美味しい海産物に舌鼓を打つというのはいかがでしょうか?

 余部橋梁の歴史に軽く触れたところで帰りの列車がもうすぐやってくるのでそそくさと駅に戻ります。上る時は流石にエレベーターを使用しました。

 余部(旧)橋梁の運用が終了した後も橋梁3本は保存されており線路は埋められ歩行者用の通路となっております。この高さの端を100年以上も前に建設したという事実に驚かされます。

 橋の上からの景色はこんな感じです。リアス式海岸らしく綺麗な入り江の形。荒波が打ち付けているからか浜辺は真っ白ですね。

 そして特筆すべきは家の向き。どの家も切妻が風の吹き込んでくる入り江の口に向かって扇形に並んでいるのがわかります。こういう些細なことにその土地で生きる人の知恵が見え隠れしますね。大好きです。

日和山海岸

 まだ行くべきところがあるので名残惜しいですが余部を離れます。またまたキハ40が来ましたね。普通豊岡行きです。

 ちなみにワンマン列車なので一番前の車両の後部ドアしか開かないのでご注意を。危うく乗り遅れるところでした(笑)

 帰りは無事に日本海側の席を確保できたのでのんびり写真撮影です。 

 こちらは竹野駅付近の海岸の様子です。ゴツゴツとした岩壁もそうですがぽっかりと大きな穴が開いているのが印象的。

 カヌーだったりであそこまで行けるらしい。夏になったら行ってみようかな?

 1時間ほど列車に揺られた昼下がり、1304に城崎温泉駅に到着です。

 城崎温泉には小学生の頃に一度来たことがあるらしいのですが、そんな10年近く前の話なんて覚えているはずもなく実質的にこれが初めての城崎訪問です。

 城崎といえば…温泉!外湯めぐりだ!ということで温泉に行く…訳ではありません。そんな安直な旅行面白くないですよ。

 ですのでまずは城崎温泉からさらに北上した日和山海岸というところを目指し全但バスの日和山海岸行きに乗車です。

 なんでも日和山海岸では「あるもの」が見られるのだそう。

 こちらがその「あるもの」です。皆さんはなんだかわかりますか?

 一見すると日本海に突き出たゴツゴツした岩とそれに打ち付ける白波が印象的な冬の日本海の景色なだけに思えますが…

 実は少し沖合に出たところの岩礁ににこんな感じで不思議な建物が建っています。巷では「竜宮城」と呼ばれているらしく、浦島太郎が玉手箱を開けた場所がここなんだとか。

 かなり遠くにあるので小さく見えますが建設された当時はこの東屋でお茶会なんかも開かれていたんだとか。なかなかいい趣味していますね(笑)

 個人的にはおとぎ話よりもこういう「自然の神秘」みたいな風景にうっとりくるタイプ。日本海の荒波が長い年月をかけて山肌を削り…ってエピソード素晴らしくないですか?

 この辺りは山陰海岸ジオパークとして認定されているくらいなので地質学的にも非常に価値が高いです。日和山海岸とセットで城崎温泉の少し南にある玄武洞というところに訪れるのがオススメです。今日は時間の都合で行きませんが。

 まともにご飯と食べられるところがなさげだったので、城崎マリンワールドに併設されている展望レストランで海鮮パスタを注文。味はとても美味しかったですが如何せん食べ盛りの高校生にとっては量が少ない。

 店内は家族連れやカップルなど「まともな人」ばかりで僕のような異常者には肩身が狭く、食べ終えてそそくさと退店しお隣の売店でキンキンに冷えた大福を買って貪っていました。悲しいね。

城崎温泉外湯めぐり

 来た時とは逆向きのバスに乗車し城崎温泉へ。友人に「城崎に行ったら温泉行くよな?行くよな?」と脅されていたので外湯めぐりをすることにしました。

 一つ目は城崎温泉の一番奥にある「鴻の湯」から。

 足を怪我したコウノトリがその傷を癒した場所に湧いた温泉がこの鴻の湯らしいです。綺麗な庭園露天風呂が良かったです。

 続いてこちらは「まんだら湯」でございます。営業開始時刻が1500と少し遅めになっているので鴻の湯に入ってからだとちょうどいい時間帯でした。

 道智上人が1000日間「八曼陀羅経(はちまんだらきょう」を唱え続けたおかげでお湯が湧き出したんだとか。これにより城崎温泉が開湯されたのだと言い伝えられています。

 屋外にある桶風呂が面白い。大人一人がすっぽりとおさまるサイズでなかなか入り心地も良さげです。

 続いて3つ目「御所の湯」です。先ほどまでの温泉も建物が立派でしたが、こちらは一段と立派ですね。

 御所の湯はかの有名な「増鏡」にも登場し後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯したという記述があるのだそう。それで御所の湯なんですね。

 露天風呂は非常に開放感があり小さな滝を眺めながらのんびりするのが良き。僕が行った時には大きめのお猿さんが10匹くらいでワイワイしていました。入る人が俗っぽいと台無しですね(笑)

 4つ目は「一の湯」です。こちらの建物の非常に立派ですね。

 元々この温泉は「新湯」という名前で江戸時代になって開湯した新しい温泉だったそうですが、どこかの有名な医者が著書の中で「城崎温泉の新湯は天下一だ」と紹介したことで人気が爆発。その後「一の湯」という名前に改名したんだとか。

 名前の由来はともかく、露天風呂がまるで洞窟のように薄暗く秘密基地感があって良かったです。

 5つ目は「柳湯」です。7つある外湯のうちで最も浴槽が小さくお湯の温度が高いそうです。

 規模的には他の外湯に見劣りしてしまいますが、その風情ある佇まいから人気も結構高いんだとか。友人曰く「お湯は熱くてなんぼ」らしいです。僕は1分でギブアップしたのでよくわかりません(笑)

 名前の由来は中国から運び込まれた柳の下からお湯が湧き出したかららしいです。

 本日最後に入る6つ目の温泉は「地蔵湯」。先ほどまでの建物とは少し違った立派な建物です。

 先ほどの柳湯と同様に湯の温度が高くこちらも1分ほどでギブアップしてしまいました。後で友人に聞いたところ「柳湯と地蔵湯は水温が高いから気をつけてね」とのこと。そういうことは先に言えや(笑)

 ここの名前の由来は泉源から地蔵さんが出てきたかららしい。どういうことだってばよ。

 一気に6つの温泉に入っては出てを繰り返したのでふらふらに。ポカリと合わせてコーヒー牛乳で水分補給です。やっぱ温泉といったらコーヒー牛乳、異論は認めません。

 ちなみに一つの温泉に入るために700〜800円ほどの料金がかかるのですが、外湯をあらかた巡ろうと思うと相当な出費になるので「ゆめぱ」という7つの外湯に1日入り放題の入浴券を買うのがオススメです。2つ以上入れば元は取れる非常に良心的な価格設定ですね。

帰阪

 温泉も存分に堪能したことですしそろそろ城崎を離れます。

 ホームに滑り込んできたのはまたもやキハ40。豊岡行きの普通列車です。18きっぷのシーズンだからか想像以上に乗り込む客が多かった印象です。特急以外でも来る人結構いるんですね。

 先の列車の終着豊岡駅で下車し改札の外にコンビニすらないことに絶望しつつ列車を待っていると次の福知山行きがやってきました。

 またキハ40…ではなく113系の緑カラーです。山陰地方とかJR西日本管内にごく僅かに生息するだけとなった国鉄時代の遺産です。はよ置き換えてください。

 福知山まで乗り通し45分間の乗り換え猶予で大阪王将にて晩飯を食べます。大盛りのチャーシュー麺です。こりゃ、ブルジョワや…

 城崎でなんか食べてもいいかな〜とは思ったのですが、どう考えても高いだろうということで諦めました。後日いったらやっぱり高かったです。流石に観光地ですからね…仕方がない。

 ラーンんを食べ終えたら割と時間ギリギリに。チャーシュー麺の大盛りは少しやり過ぎだったかもしれません(笑)

 次に乗るのは本日初の優等列車、丹波路快速の大阪行きです。225系なので転換クロスシート完備で快適性はバッチリ。この列車で大阪駅まで一本です。

 大阪に着いたら御堂筋線に乗り換えて少し南の近鉄大阪難波駅へ向かいます。明日使用する特急券の時間を変更するためです。

 流石にもう窓口しまっているかな…と思い調べたところなんと2320まで開いているらしい。夜分遅くまで本当にお疲れ様です。

 無事係員の方に切符を変更してもらったところで大阪に舞い戻りしばらく次の列車を待ちます。

 次に乗車するのは…定期運行する唯一の寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」です!

エピローグ

 この辺りで日付が変わるので1日目は終了です。1年前に書いた記事を見返しながらここまで書いていますがいい振り返りになりますね。ネット民の変なネタは入れない方がいいと痛感しました(笑)

 1日でこんなにあちこち移動するのは受験期間中にできなかったことなので随分とはしゃいでいました。余部も日和山海岸もいいところだったので、大人になってお金に余裕ができたらじっくり泊まって観光したいものです。

 個人的な感想ではありますが、城崎温泉に行ったならば柳湯と地蔵湯以外を優先して行くのがいいと思います。お湯が熱すぎてちょっと入れたもんじゃないです。

 城崎温泉はHP上でそれぞれの温泉の混雑具合なんかもリアルタイムで掲載しているようなのでチラチラ確かめながら巡ると快適だと思います。混んでる温泉は嫌ですからね。

 城崎温泉のHP:https://kinosaki-spa.gr.jp/about/spa/7onsen/

 それではまた次回〜👋

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