プロローグ
どうもどうも、polarisです。今回は前回の赤穂に続いて播磨の方の山に登ります。
播磨「平野」というくらいだから結構フラットなんだと思っていましたが、姫路の方まで足を伸ばすと結構小さな山々がたくさんあるみたいです。
また、海の方に「小赤壁」という某三国志に登場する赤壁のミニバージョンみたいなところがあるらしいのでそこもついでに見に行ってみようと思います。
言うなれば「播磨うみやま散歩」ですね(笑)
それでは早速登っていきましょう!
活動概要
活動記録
向山・磯山
おはようございます。今日はJRではなく山陽電車で西へ向かいます。
写真はみんな大好き加古川、増水時には水位の上昇で東西の行き来を寸断してしまいがちなちょっと厄介な川です。
的形駅で下車。跨線橋とシンプルな対面式ホームがある2面2線の駅です。
こぢんまりした程よく田舎だけどちゃんと15分に一本電車は来てくれます。
0603出発、まずは海側にこんもりした向山に向かいます…向山に…向かう…何でもないです。
山の中腹にあるお寺まで階段を駆け上がります。路地っぽいところに階段がある風景好き。
お寺までは上がらず脇にちょっと逸れたところにある登山口から入山です。まさしく「低山」って感じの登山口、良いですね。
地域の方も頻繁に使う道のようで登山道の脇には畑がたくさんあります。こうやって通らせていただけるだけありがたいですね。
0615、向山に到着。山頂付近は大きな広場になっています。残念ながら展望は特にありません。
地元の整備がよく入っているようで山頂標識がめちゃくちゃ綺麗です。
そのままの流れでお隣の磯山へ。こちらの山頂は展望があり東側の太陽光発電施設が見渡せます。
過座当たりの強い太陽光発電ですが、自分は理路整然と並ぶ姿が案外好きです。塩害で農業も難しそうですしね。
ところどころかつて住んでいた人類の遺構が残されており丁寧に案内まであります。ここの里山会はすごいですね。
尾根上を海に向かって下る一本道をするすると進みます。
行基が鼻・小赤壁
標高が20mを切った辺りで雑木林や竹藪からウバメガシの群落に変化。久しく行っていない須磨浦公園と同じで懐かしさを感じます(笑)
ウバメガシのトンネルを抜けると目の前に海が広がります。結構釣り人がたくさんいました。
ここは「行基が鼻」というらしくかつて行基がこの地に上陸したという伝説が残っている…と案内板には書いて有りました(笑)
東に目をやると遠くに発電所や神戸製鋼の工場が立ち並んでおりこの辺りも工業地帯の一部であることを実感します。
行基が鼻から砂浜沿いに西に進み小赤壁公園へ。山腹にめちゃんこデカい岩が鎮座しています。
公園を回り込んで浜辺に降り立つとここから先1kmほどは道のないところ。頑張って進みましょう。
この岩のところまではわりかし普通に通れる道でこの岩自体クライミングのスポットになっているとか何とか。
ゴツゴツした崖がずっと続くので圧巻。落石の危険は常にあるのでそれはちょびっと注意ですね。
細かく突き出た岬を海面ギリギリのところでかわしまくって前へ進みます。
かつては護岸などで補強されていた痕跡が随所に見られますが波の当たりやすい関係か岬のあたりは大体何もない岩肌なんですよね。
そしてこの小赤壁の核心部がここ。ロープが2.5mくらいのところにかかっている場所です。
数mくらい足場のないところが続くので浸水必至です。干潮の時でもちょっとした岩に足を引っ掛けてようやく渡れるくらいだったので水位が上がるとザブザブしないと渡れないのでご注意を。
姫路側から見た小赤壁。実際の赤壁がどんなところか行った事ないのでよく知らないですが海岸線に沿って断崖絶壁が続くのは圧巻。
干潮の時を狙ってぜひ行ってみてください。
的方連山
海岸に突き出てきてる謎の旧階段を登って赤壁の上へ向かいます。この階段が急なことこの上ない。栂尾山の300段階段と同じくらい急でした。
手すりは塩を浴びてボロボロに朽ちており通る人が少ない為か上の方は結構藪のようになってるので通行はちょい注意です。
急な階段と坂を登り切ると謎の神社があります。地元の方がお参りに来ていました。
神社の周りが木庭山という山の山頂らしいのですがなかなか展望の良いところで南の瀬戸内海が超綺麗です。
小赤壁の上は畑があったり竹藪があったり雑木林があったりコロコロ様子の変わる道。結構歩きやすくて良き。
0638、燈籠地山に到着。小赤壁の東端にある山で周囲はウバメガシに囲まれて展望はありません。
一度街まで降りて神社の裏手からまた山に入ります…が事前に想定していた通り本当に僅かな踏み跡があるだけで道はほぼないと言って良い状態。
勘と経験で何とか道をたどります。途中から木の幹にマーカーがついていることに気づいたので途中からはそれを利用しました。
看板の右手から先ほどの道を合流してきて登山道に入りました。地元の人が使うだけの薄い踏み跡、やっぱりYAMAPの地図は信用なりません。
この辺りはすごく竹藪が多く京都感があったりなかったり。雑木林や笹藪よりも見通しが良いので精神的に楽です。
0721、高坪山に到着。本当によく整備されていて山頂には綺麗な標識はもちろん、テーブルや椅子まで設置されているという状態。
色々な低山に登ってきましたがここまで地域の登山会が精力的な例はなかなかない気がします。
播磨山らしく山頂を抜けると一枚の大きな濡れた岩場を通ります。まじで滑って落ちていきそうで怖い(笑)
北側の視界も開けて歩いて行く山々が一望できます。ところどころ木の色が黄緑色になっている所は竹が生えている所ですね。
横断歩道も何もない所を慎重に渡ります。250号は結構交通量があるので事故らないように注意です。
0730、250号を越えた最初の山である丸山に到着。山頂標識などは特になく分岐も怪しかったので本当に地元の山って感じ。大きな穴と焚き火の跡がありました。
低山って感じの雑木林の一本道を抜けて0737、青の山に到着。何で青の山という名前なんでしょうね。
山頂を過ぎて平坦な道に入った辺りで20mほど先にうりぼーを発見。同時にあちらも自分に気がついたみたいで一斉に散らばって逃げ出しますが道の左右に分かれてしまいました。
おかげで場はかなり緊迫、明らかに「ブチギレ寸前でヤバい」感じの母猪の唸り声が左前の藪から聞こえてきてフリーズ。ジリジリジリジリと後退してると道の右手に逃げていったうりぼーが道を跨いで母親の元に戻ったようでガサガサという音と共に消えていきました。
猪は風吹岩でかなりデカいやつを見たことがあったのですが、唸り声を聞いたのは初めてだったのでなかなか怖かったです。姿が見えないことに加えて子持ちでさらにやばいと言う(笑)
熊もいないし鈴なくても良いかなーとか最近思っていましたが他にも野生動物はいるんだし自分の存在を知らせるのは大事だなと思いました。
半ば逃げるように早足で前に進みます。次に到着したのは大日山、0745です。
ここの山頂は展望があり的方の街並みと工場が見えます。
一旦鞍部まで降っては登り返しを繰り返して0756に的方連山最後の山、坂の山に到着。
ハチがとても多く親指くらいの大きさのオオスズメバチを見てゾッとしましたがクマバチが追い立て回して追い払ってくれました。彼らからしても天敵なんでしょうね。
またまた竹藪の道を進みます。本当に何でこのあたりの山々は竹藪が多いんですかね?まあ、虫も少ないし見通しも良いしで良いことづくめなのですがね。
一度田んぼが広がる平地まで降り進みます。畦道って感じで良き良き。
日笠山連山
別の地元の山遊会のエリアに入ったようで標識の色とかが変わりました。こんな低山で充実した標識群はなかなかないですよ。
ここにも小さな古墳があります。詳しくは見てないですが炭焼き窯のようにも見えますね。
0827、イタチ山に到着。新幹線が爆速で通過していくのを上から見れる…と宣伝してありました。
すぐ近くには連理の枝がありますが…そこまで絡み合ってもない印象。そろそろ比翼の鳥も見てみたいです(無理)
木々の隙間からは何度か登ったことのある播磨アルプスが見えています。左側の山々は別所の方から続く桶居山の稜線ですね。
南に突き出したクソデカ岩とかもあります。落ちないように注意ですね。
0835、壱本松山に到着。特に一本松とかは無かった気がします。
山頂に至る稜線は左右とも結構濃い藪なので展望はありません…もうちょっと南に行ったら開けてるぽかったです。
道路を渡って最後の山の区間。「息切れ坂」ですって…確かにペース早めで息切れしています(笑)
尾根筋はめっちゃ開けていてあちこちにベンチがありここも整備が行き届いています。開けているからかクマバチがブンブン飛んでます。
たくさん小さなピークがありますが特にこれといった山名はついていないらしい。
どうやらこの辺りにも古くは山城があったらしくひっそりと看板がその遺構を伝えています。何も言われなかったら気づかないくらい何もないです。
登山道はどこも比較的通りやすい場所ばかりで歩きやすいです。相変わらず竹藪が多いこと。山頂に近づけば近づくほど増えていきます。
最後の日笠山に向かう道にはかなりあちこちに遺跡というか岩が点在してます。
0905、最後の山である日笠山に到着。山頂まで道路が通じているようで駐車場や遊具があるのであまり山って感じはしませんね。
草刈りの業者さんが登山道やその辺りの草を刈ってくれていました。いつもありがとうございます。
電車の時間が結構迫ってきているので下山は走ってタイムを縮めましょう。
大塩の街並みはまさに昔ながらという感じで瓦屋根の古い家々ばかり。細い路地もたくさんで地図がなかったら迷いそうな所です。
最後に国道250号をもう一度渡って0914、大塩駅に到着です。
日笠山からは隣の山陽曽根駅の方が近いのですがあちらは普通しか停まらないのに対し、こちらは全種別が停車するのでこちらに下山です。
リニューアル工事でめちゃくちゃ綺麗になっていて周りとのギャップがすごいな(笑)
という感じで今日の登山は終わり!お疲れ様でした〜
エピローグ
イノシシに遭遇したりオオスズメバチにビビったりなかなかハプニングの多い登山でしたがとても良い低山ですね。
山というと高い山を連想してそこを目指す方も多いですが、案外地元の低山とかに行ってみるのも面白いですよ。
それにしても改めて熊鈴はあった方がいいなと思いましたね。こちらの足音で向こうが逃げてくれるから大丈夫とかいう話もありますが、そんな都合の良い場合だけではないので保険としてちゃんと自分の存在を知らせられるのは大事ですね。
最後に差し込むところに迷った鉄塔たちを載せておきますね。低山お決まりの光景です。
それではまた〜👋
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