プロローグ
どうもどうも、polarisです。
都会は少しずつ暖かくなっていく季節ですが標高の高い山はまだまだ冬でございます。そして今回はおそらく受験前最後の本格的な雪山登山になるので精一杯楽し見ますよ〜
今回登山するのは鳥取県最高峰の伯耆富士こと「伯耆大山」です。
以前に登ったことは…ないですがひたすら登って登って登りまくる山だと聞いています。頂上からみる下界の景色はそれはそれは綺麗なんだとか?
晴れることを祈っていざ出発です(フラグ)
活動概要
活動記録
大山夏山登山口〜3合目
おはようございます。
我らがmont-bellは大山の麓に店を構えているのです…はい。
それは置いておいて本日は伯耆大山にやってきました。
まだまだ雪はしっかり残ってます。ほなら登っていきましょう。
0626、夏山登山口から出発です。
既に雪道、さすがにこれくらいはツボ足で行きます。
長い石畳の階段、ここは雪ないですしもうしばらくはアイゼンなくても全然良さそう。
それにしてもちょっと怖いくらい静まり返っています。
何故かわかりませんが道ではなく標識ばかり撮影している僕。
標識撮って何になんのや…道撮りなさいよ…
まあそれはともかく、逐一何合目かと標高を標識が教えてくれます。
2合目を越えたあたりから登山道が雪で覆われるようになってきました。
どこら辺でアイゼンを装着すれば良いかわからない微妙なラインです。
大山3合目〜6合目
0711、大山3合目を通過。
これから先、雪のない部分があるのかわからずアイゼンを着けれない、のでツボ足で滑らないように歩きます。
どこかのガイドが「ツボ足で歩けて一人前」とか言ってたような…?
そしてようやく降ってきた人からこれ以上上には地面が露出した場所がないということを確認。
手早くアイゼンを装着。軽アイゼンではなくちゃんとしたセミワンタッチの12本爪のものですよ。
0729、大山5合目を通過。
相変わらず景色は白くガスったまま。この感じだと山頂も真っ白の虚無状態でしょうね…
それにしても12本爪アイゼンはやはり効きが違いますね。雪面の状態もあるのでしょうけど10本爪の軽アイゼンとは比べ物にならない安心感です。
5合目を越えると急に森がひらけて稜線のような感じに。
あまり踏み跡から外れてしまうとやばいので慎重に前進します。
木々は真っ白く凍っており霧氷が楽しめます。
背景が青色だと白色がもっと綺麗なのにな〜なんでガスってるんだろうな〜
ひらけた斜面をしばらく歩いていると正面に小屋の屋根が。
あそこが6合目の避難小屋ですかね。
大山6合目〜弥山
0747、6合目避難小屋に到着です。
ここでしばし休憩、と同時にハードシェルを着用。ここから先は吹きさらしの死の世界です。
稜線は前日の雨のおかげなのかガッチガチに氷化しており、かなり「危険が危ない」状態。
アイゼンもピッケルもしっかり効かせないと万が一にでも滑ったら下まで一直線ですわ。
幸いにも周囲がガスっていることからそこまで高度感による恐怖はありません。
残念というか運がいいというか…
氷は結構硬めでフルパワーでぶち込んでスピツェが刺さる程度。
滑落停止で咄嗟にピック突き立てても刺さるのか?
そもそもコケている時点でナシですけどもね。
ちらちらと背後を振り返りながら登っていると少しだけ日本海が見えました!
本当に少しの間だけでしたが一切見えないよりは全然ヨシ!
木々には雪が厚く付着しており大山の環境をまざまざと見せつけてきます。
これって風下に着くのか風上に着くのかどっちなんですかね?
さすがに風上か。風下に着くとかどういう原理。自問自答。
凍った部分より左側へ行くと大山北壁の絶壁へ一直線です。
さすがにそっちまで流れていくことはないかと思いますが慎重に。
あぁぁぁぁぁ…また雲の中に入ってしまった…
今日はぁ…もう…ダメそうですね…
0829、大山8合目に到着です。
もうあちこちに雪がついていて別世界です。
8合目を越えると木道で舗装されている区間。
先ほどよりも絶壁の端が近くて恐ろしい。踏み外したらどこまで落ちて行ってしまうんだろうと考えてしまいます。
死なないためには自分の死ぬシーンを想像するのが良いらしいですが果たして。
弥山頂上にて
縦走禁止のために立てられた立ち入り禁止の看板が完全に埋まっています…
ちょっと見ないことにしてこの先の小ピークまで行ってみます。
ピークに到着して先にいたおじさんと少しお喋り。
先程までは完全に雲の中で全く展望がありませんでしたが、ここにきて主稜線がわずかに姿を見せてくれています。
強風の吹き付ける中待つこと5分、そろそろ戻ってもいいかなと思っていたところに天啓が。
雲が晴れて1分間ほどですがすっきりと稜線を見通すことができました。
今まで見て来たどんな山とも違う、白と黒の濃淡に彩られた神々しい世界です。
さて避難小屋まで戻ろうと振り返るとなかなかスリルのある道が。
来るときはそうでもなかったですが、こうしてみるとめちゃくちゃ危ない道ですねこれ(笑)
右に落ちても左に落ちても数百m下まで直行…あまり風が強すぎる時には渡りたくないですな。
かなり寒いので早く避難小屋の中で暖を取りたいところですが少しだけ写真撮影。
なかなかいい感じに撮影できたのではないでしょうか。
先日導入したばかりのJETBOILでみんな大好きカレー麺。
小屋内で火を使うのはどうなのかな〜とは思いましたが外で待機してると凍ってしまいそうなのでしょうがない。
実際髪の毛なんかは凍ってましたからね。
弥山頂上〜8合目
1時間ほど休憩した後下山を開始します。
残念ながら休憩中に完全に展望は無くなってしまっていました。
避難小屋の大半は雪で完全に埋まっていて掘り下げられたトンネルを通って出入りします。
むしろこれのおかげで少し中の方が暖かいのかも?知らんけど。
ご覧の通り頂上周辺の雪面は強風によってか、雨によってか分かりませんが氷化している部分が多くあります。
これがさらに硬くなると富士山のようになるんですかね?
大山の頂上付近はこんな感じでだだっ広い台地状になっているのでホワイトアウトすると完全に方向感覚がなくなります。
そうでなくとも迷いやすいので目印を確かめながら進みます。
スキー板を背負ったパーティーと何度もすれ違います。
大山の北壁を滑り降りるんでしょうかね?いつかBCスキーもやってみたいです。
8合目〜元谷
1008、大山8合目を通過。順調に下山していきます。
8合目を過ぎたあたりから多くの登山者とすれ違うようになって来ました。
僕は結構朝早く登って来た方だったようです。
そして皆さんの様子を見ていて思ったのが、結構12本爪アイゼンではなくチェーンスパイクや軽アイゼンで登ってくる方も多いということです。
ガッチガチに凍ってる斜面ですけど効くんですかね?
また、ピッケルを持っているのに使っていない方もいてこれまた驚きです。これだけ凍ってたらピッケルも意味ないってことですかね?
使わないなら置いて来たほうが体力的にもいいのに。
相変わらず展望はありませんがそのおかげで高度感はあまりありません。
晴れてる時にこの下を覗いたら相当怖いでしょうね…
この区間だけで50人以上の方々とすれ違った気がします。
途中ジンバルを片手に持ったYouTuberもいて怖くないのかなと思ったりしました。
雪山で片手を安全と無関係のものに塞がれるのは僕は怖過ぎて無理ですね。
降りはかなりゆっくり来てあまり疲れていないので6合目の避難小屋はスルーです。
機会があったらここで宿泊してみたいかも。していいのかは知りませんが。
元谷の方へ尾根を降っていると雲を抜けたようで下界もちょびっと見えました。
樹林帯を進むのもなかなかいいですね。
元谷〜mont-bell大山店
1117、元谷まで降りて来ました。
なんだろう…なんかすごい景色です。めちゃくちゃでかい谷だ。
相変わらずこの時間になっても主稜線は完全に雲の中。
これで晴れていたらそれはそれで残念でしたが、曇っていて北壁が綺麗に見えないのもそれはそれで残念。
適当にいい感じの傾斜地を見繕って滑落停止とアイゼン歩行の練習。
正直滑落停止訓練をやったところで転んでる時点で死んだも同然だと思っているのであまり関係ない気がしますが「もしかしたら」止まってくれるかもしれませんから一応練習しておきます。
持っている手の方に回るらしいですが凍った雪面だと乗っかるだけじゃ刺さらない気がしますがそこら辺どうなんでしょうかね?
2時間ほど雪面をのたうち回ったり滑り降りたりしているとだんだん晴れ間が見えて来ました。
はるか向こうに6合目の避難小屋が視認できますね。
さらに2時間ほど練習を繰り返して下山を開始。
4時間以上留まっていたんですね…なかなか集中力あるじゃないですか(笑)
この辺りの木道もなぜかアイゼンの跡だらけ。
容易にアイゼンを外せない頂上付近なら分かりますがここまで来てアイゼンつけているのはなぜなのか…これだとすぐに木道が傷んでしまいますね。
そして1604、mont-bell大山店に到着です。
普通に登って降りるだけならもっと早く下山出来たはずですが、雪上訓練してて遅くなってしまいましたね。まあいいでしょう。
お疲れ様でした〜
エピローグ
という感じで今期の冬山登山は鳥取県の伯耆大山で終了です。
完全に曇っていて景色がいいとは決して言えませんでしたが、神々しい稜線をわずかな間でも拝むことがでいたのでよかったかなと思います。
結構長い時間滑落停止と愛染歩行の練習もできましたしね。
余談ですがこちらは蒜山SAから眺める蒜山の山々です。
交通がネックですがいつか蒜山にも登ってみたいところです。
それではまた〜👋
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