プロローグ
どうもどうも、polarisです。今回はJALのスカイメイトを使って松山に弾丸遠征に行きます。スカイメイトというのは26歳以下のJALマイレージクラブ会員などが格安で航空券を利用できる制度のことです。
とはいえ当日出発の4時間前からしか航空券を購入できないというシビアな条件ですが、まあなんとかなるやろ知らんけど。特に6月はJALがキャンペーンをやっていて片道6000円台で航空券を取れるというバグ仕様だったのでそれもあって「ほな行くか」ってなった感じですね。
大して遠方ではないので気楽にいきましょー。
本編
伊丹空港へ
おはようございます。時刻は朝の6時と45分を回ったところ。今日も通勤ラッシュに沸き立つ阪急神戸三宮駅です。
通勤客に混じってトレランシューズを履いて普段使いのザックを持って伊丹空港へ向かいます。
十三駅で対面の宝塚線へ乗り換え。急行の宝塚行きです、
流石に大阪近郊の朝の下り列車なので混雑度合いは程々くらい。東京都は比べ物になりません。
蛍池で大阪モノレールに乗り換え一駅先の伊丹空港へ。門真市方面は長蛇の行列ができる通勤時間帯といった様相。
大阪空港へはスーツケースやらを持ったサラリーマンと思しき人がちらほらといった具合。平日にこうして活動するのは久しぶりなのでなかなか不思議な感じ。
出発のちょうど1時間前くらいに伊丹空港に到着。自動チェックイン機でチェックインを済ませ暇なのでさっさと保安検査場を通過します。
今日はできるだけ荷物を減らしてきたので預け荷物はナシ!到着しても待つ必要ないのがありがたい。
行きに乗るのはE70、ブラジルのエンブラエル社の小型ジェットです。圧倒的に小型なのでかっこいいというよりはかわいい。
改札が始まるまでPCを弄りながら待っているとたくさんの騒がしい少年少女たちがやってきました。那覇行きに乗るようなので修学旅行生でしょうか。楽しそうで良いですね、うるさいけど。
松山空港・伊予鉄高浜線
出発15分ほど前になってようやく搭乗。なかなか改札始まらなくて焦りましたが近距離線だとこんなもんなんですかね?
ほぼ定刻で出発し滑走路へ。何度乗ってもワクワクする離陸の感覚。小型機だからか離陸の時の左右の揺れが大きかったような気がします。
伊丹空港を北に向けて飛び立つとぐるっと大阪上空を旋回し瀬戸内海へ向けて進路をとります。
眼下に見えているのが我らが世界一…ではなく世界二の吊り橋である明石海峡大橋。左手奥には淡路島と和歌山に挟まれた紀淡海峡が見えています。
高度4000mくらいを巡航しているので下界の景色が綺麗に見えます。こちらは四国の観音寺のあたり。奥には急峻な四国山地が連なります。
基本的に瀬戸内海上を突っ切るような航路で飛ぶようなので遊覧飛行みたいで窓の外を見ていて飽き何のが良いポイント。
今治の沖合を通過し四国島をぐるっと回り込むようにして地上を避けつつ高度を下げて行きます。
左手奥あたりに本当なら来島海峡大橋が見えるはずなのですが…若干霞んでいて見えませんでした。
0915ごろ無事に松山空港へ着陸。朝方に四国の西端の方にいるなんてなかなか想像つきませんが飛行機なら楽ちんでできちゃうんですね。
小型機でしたが座席が思っていたよりも広く快適でのんびり過ごせました。さすが世界第3位の飛行機メーカーといったところです。
とりあえず時間の余裕がないのでバスに乗って松山市街へ向かいましょう。4kmくらいなのでそこまで遠くはないです。
が、リムジンバスで直行してくれる分お値段なんと790円。さすがみかんの国、容赦ない。
松山市駅で伊予鉄高浜線に乗り換えます。さすが四国一の大都市松山、中心部はたくさんの路線バスや自家用車で賑わっており活気を感じます。
特に伊予鉄高島屋、想像してたより5倍くらいデカくてビックリしました。
新しいのか古いのか判断しかねる電車に乗って高浜方面へ向かいます。
2両編成でしたがワンマンではなく車掌さんも乗っておりこれまたびっくり。四国というと人がいないイメージでしたがここに限っては全くそうではないのかも知れません。
ガタンゴトンと揺られること20分、終点一歩手前の梅津寺駅に到着します。
とりあえずこの辺りから右手に見えている山に登る感じで降り車掌さんに切符を渡して無人の改札を通ります。
駅は本当に海のすぐそばに設置されており瀬戸内海につながる湾の景色を楽しめます。
何かしらのドラマのロケ地らしくファンと思しき方々が歓声を上げていました。今で言うところの聖地巡礼ってやつですかね。
ほんでサクッと海沿いの低山に登りますっと。海が相変わらず綺麗ですね。
松山城
2時間ほどでぱぱぱっと登山は終わらせて再び松山市街へ戻ります。
古い高浜駅の駅舎にぴったりな古めかしい列車がご登場。このナリで電車だって言うんですから驚き。見た目完全に気動車です。
また揺られること20分ほど、今度は松山市の一駅手前の大手町駅で下車しました。大手町といえばなんといってもこれですよね〜
「ダイヤモンドクロッシング」、ざっくり言うと鉄軌と鉄軌が直角に交わるところのことです。松山では日本で唯一営業路線で路面電車と鉄道が交差する踏切になっており、通過時の音はなんともいえない不思議な感じがあります。
とはいえ、それ以上特別な何かがあると言うわけでもないので程々に松山城を見に行きましょう。
城定番のお堀の端をのんびり散歩。謎に真っ白な白鳥がお堀のど真ん中に佇んでいて謎。そもそも白鳥なのか問題。
松山城はきちんと丘の上に建設された城なので観光をしに行くにもなかなかの坂を登らなければいけないのが大変です。
大きな木々の隙間から溢れる木漏れ日を感じながら登りますが如何せんクソ暑い。嫌な季節です。
さすが現存12天守の一角を成すだけあってうちの近くの明石城や春先に訪れた浜松城とは比べ物にならない規模感です。
敵の侵入を食い止める曲がりくねった道といくつもの門を抜けて天守の方へ登って行きます。
登り切ったところで眼下に広がるこの景色。クソ暑い中頑張って登った甲斐があると言うものです。
松山空港のさらに先、伊予灘を超えた遥か向こうには大分県の国東半島があるはず。冬の見通しの良い日に来たら見られるのかな?
景色も眺めつつ売店で売っていた伊予柑ソフトにも舌鼓を打っておきましょう。まあ、暑い日に坂を登ったらソフトクリーム売ってるんだから食べるしかないよね(笑)
思っていたより甘さは控えめでみかんの香りが香ばしいソフトクリームでした。
ほえ〜この奥が天守閣か〜、と外から眺めるだけで天守閣内へは入りませんでした。
もうちょっと行くところがあるのでごめんち。
道後温泉方面への舗装路をそそくさと降りて行きます。
並行してリフトとロープウェイが通っており観光客はそっちを使いがちなのか全然人はいませんでした。
道後温泉・松山市街散策
松山城を囲む道路に出るとそれまでの静かな雰囲気とは打って変わって車と路面電車の騒音で満たされます。
流石に暑くて汗だくになってきたのでそろそろみんな大好き温泉にでも行きましょうか。
道後温泉の近くには現在道後公園として整備されている湯築城の城跡があります。
資料館もあったりと随分と雰囲気の良さそうな公演でしたが暑くてクタクタだったのでまた次の機会に。
さて、いよいよ道後温泉が見えてきたぞぉ…と思ったらナンダコレハ
ここが道後温泉の本館だとGoogle Mapが言っているのにどう見ても意味不明な絵が描かれた箱型の建物でしかありません。
と、思いながらもぐるりと回り込むとちゃんと道後温泉は存在していたようです(笑)
誰が考えたのか知りませんが場の雰囲気に合わない足場で心底げんなりしました。曲がりなりにも日本三古泉の一つなのですからそこらへんもうちょい考えて欲しいですね。
シャワーを浴びてちょこっと湯船に浸かったら早めにあがります。と言うのもお湯がクソ熱いんですよね。とんでもなく熱い。
良くも悪くも公衆浴場といった感じで長くゆっくり入る感じの温泉ではなかったみたい。今日の用途としては完璧だったので良かったですけどね(笑)
そういえば温泉むすめを見なかったな…泉海ちゃんどこ…
そういえばお昼ご飯を食べていなかったことを思い出したので道後商店街の一角にある「魚武」と言うお店で腹ごしらえ。
道後天丼を注文、お値段は税込1210円。カリッカリに揚げた海老天がめちゃくちゃ美味しかったです。
市街中心部へ戻るために道後温泉駅に向かうとみんな大好き「坊っちゃん列車」が鎮座していました。
普段はここに展示してあって土日は営業運転するらしいですね。
道後温泉駅は全体的にレトロな感じで階下のスタバもうまいこと調和して景観を損ねないように配慮されているようです。
路面電車に乗りに行こうとしたら地元の小学生と思わしき子供たちに社会学習のインタビューをされました。懐かしくて泣きそうでした(笑)
インタビューに答え終わるとジャストなタイミングで松山市行きの路面電車がやってきました。
運の良いことに新し目の車両が来てくれたので車内も清潔ピカピカで嬉しい。古い車両も嫌いではないですがやっぱり明るくて綺麗な新型の方が自分はいいですね。
それにしても市電が走っている街にはなかなか行く機会がないのでこう言う光景を見るのも新鮮ですね。
車も路面電車も運転手同士気遣うことが多くて大変そうです。右折する時事故りそう(笑)
割とすぐに松山市駅に着いたので空港行きのバスの時間まで暇つぶし。
駅すぐのスタバの奥に「坊っちゃん列車ミュージアム」なるものがありました。無料で入れるのですがスタバの入り口から入るようになっているのでなかなか見つけにくい。
ちなみにここも店内なのでそこらへんにあるテーブルとかにドリンクを置いてのんびりすることができるようです。
帰阪
1時間ほどブログを書いたり作業をしたらちょうどいい時間帯になったのでバス乗り場へ移動。
空港から来る時はリムジンバスを使いましたが今度は普通の路線バスで向かいます。リムジンバスは速いけどなかなかお値段がすごいですからね…
空港に着いたら行きしなにみつけた例の「蛇口から出てくるみかんジュース」を飲みます。もちろん有料です。
渡されたカップがなかなか小さくてびっくりしましたがジュース自体はすごく濃厚でみかんみかんしてます。喉越しも良いので濃厚だけど案外すっきり飲めました。柑橘だからかな?
夕方の便で帰る関係でご飯を先に食べておきます。愛媛県名物のじゃこ天が乗ったうどん。
かまぼこ…?というかなんというか。硬いのか柔らかいのか微妙な口当たりだったのでリピはないかな…美味しかったけどね。
1時間前には保安検査場を通過しておきます。少しばかり早いですが他にやることもないので座ってPC叩いておきます。
大阪便よりも東京便の方が需要が高いようで関西弁を話す人はなかなかいなかったような気がします。距離的に考えてもそりゃそうか。
ほぼ定刻に移動を開始。若干曇っていますが西の空の夕焼けが綺麗です。
この日は機材繰りの関係でE70ではなくE90を使うことになったみたいなのでただでさえ過剰気味な席数はさらに増大し機内はガラガラ。後方は一列おきに一人いるくらいの感じでリクライニングし放題でした。
美しい太陽を背に受けて東へ東へ、夜から逃げるように飛びます。
快晴の日の夕焼けもそれはそれでとても綺麗ですが、個人的な経験則としては曇りの日の夕焼けの方が鮮やかなオレンジ色に輝いて綺麗な気がします。
空港で買った全国各地で見るみかんゼリーをちゅうちゅう吸います。ちゅうちゅうゼリーだけに。
不知火というとみかんの品種を思い浮かべる方も多いと思いますが自分はやっぱり有明海を思い出すなぁ。あそこを走る特急かもめも廃止されてしまいましたしね…
淡路島の南、紀淡海峡あたりを通過して本州の上空へ。和歌山から金剛山地・生駒山地の上空を飛ぶように旋回します。
機内のアナウンスによるとこの先雲を抜けるので揺れるらしい。わくわく。
雨は降っていなかったようですが濃いめの雲をぐわんぐわん飛んだり跳ねたりしながら降下すると大阪の綺麗な夜景が。
大阪城や大阪駅の周辺をかなり低い高度で飛ぶので見応え抜群です。伊豆大島に行った時の羽田着陸を思い出します。
どういうわけか到着ゲートには向かわず駐機スポットからバスでターミナルへ向かうみたい。
LCCだとよくあるイメージですが伊丹みたいな主要空港でもFSCがここに着くこともあるんですね。全然楽しかったからいいけど。
割と鮨詰めのバスから吐き出されるように下車し通常ルートに合流して帰路へつきます。
伊丹に帰ってくるのは今回が初ですがこの空間は到着ロビーだったんですね。初めて伊丹に来た時に真っ先にここに来たので「綺麗なとこだなー」って思った記憶があります。
あとはいつもの道を戻って帰宅です。お疲れ様でした〜。
エピローグ
JALのスカイメイトで6000円弱で松山に行けるということで大学の授業をぶっちしましたが、その価値に見合うだけの楽しい小旅行になりました。
スカイメイトのキャンペーンは10月末まで続いているみたいなので、どこかまた時間を見つけて今度はロードバイクを持ってきてあちこち走り回りたいな〜とか思ったり。
ほんではここらへんで、さいなら〜👋
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