はじめに
お久しぶりのアナリシスですね。俄然やる気が出て来たので頑張って書いていきます。
今回は毎年恒例、1年ぶりの富士山麓大会です。WOCに積極的に出るつもりはないのですが自身の実力差を試すという意味でもトップ選手と走る機会ということでM-selクラスに申し込みました。が、なんか人少ない?
大会情報
成績
- 2025/4/13(日)
- 大会:富士山麓オリエンテーリング大会2025
- 出走クラス:M-sel(7.8km/↑480m)
- 成績:20/24(巡航119.9/ミス率6.3/JRE1716)
地図:富士ひのきの森
前半

後半

目標
- 真ん中目標
- 78分切り(コース距離比で10min/km)
- JREポイント1800相当
レッグ毎分析
△→1

- ラップタイム:2’34
- 積算タイム:2’34
- 相対値:120
- ミスタイム:0’00
- レッグ順位:16
- 積算順位:16
Plan
薮の角から直進して当てる。
Do
概ねプラン通り。若干右にずれたが植生界を視認して軌道修正。
Analysis
いきなりの道走りで若干戸惑ったが上りの少なそうな方からの直進をチョイス。若干ズレてこそいたものの森の暗い植生界が見えて来たので地図から察知し自動的に修正できた。途中止まってないのは良ポイント。
1→2

- ラップタイム:4’05
- 積算タイム:6’39
- 相対値:123
- ミスタイム:0’06
- レッグ順位:23
- 積算順位:20
Plan
山塊を左手から巻いて沢を越えアタック。
Do
概ねプラン通り。沢の道が走りにくかったが序盤の登りなので歩いて対処。平坦地に入ってからは直進で推計を越えてから傾斜変換に沿って行った。
Analysis
序盤の登りで体力は十分だったがロングであることを加味して無理せずパワーウォークで対処した。道の足場がかなり悪かったので差がつきすぎることはないだろう、きっと。
直進からは無難に造成道に乗り沢を越えたらラフにアタック。傾斜変換をなめれば到着するのでこれも問題ない。
2→3

- ラップタイム:7’40
- 積算タイム:14’19
- 相対値:122
- ミスタイム:0’09
- レッグ順位:18
- 積算順位:21
Plan
道に脱出し曲がりから尾根を一気に降る。オープンの縁を通ってから直進。傾斜変換に当てて尾根を回り込んで登る。
Do
概ねプラン通り。大きくは減速せず走れた。
Analysis
プラン通りではあるが序盤の脱出の際に足場の悪いであろう沢を避けようとして出戻りをして距離・アップ共に若干の損。コンタすれば容易に道にでられたし曲がりまで水系を辿って走る選択肢もあった。
直進のエリアで沢を渡る時に土崖に阻まれタイムロスしたが読めていなかった。東側に土がけの表記がない部分があったからそこを通るように直進をずらせば距離は伸びるが若干タイムは縮まったかもしれない。
3→4

- ラップタイム:3’09
- 積算タイム:17’28
- 相対値:121
- ミスタイム:0’01
- レッグ順位:19
- 積算順位:21
Plan
道を走って曲がりからアタック。
Do
概ねプラン通り。しんどかった。
Analysis
道の曲がりまで走ろうとすると地味に登りが9本あるレッグ。トップタイムと同じルートではあるがフィジカルが足りて無いので遅い。正直仕方がない。
4→5

- ラップタイム:1’53
- 積算タイム:19’21
- 相対値:137
- ミスタイム:0’14
- レッグ順位:18
- 積算順位:20
Plan
無駄なく薮沿いにコンタ。
Do
概ねプラン通り。思ったよりも沢が渡りづらかった。
Analysis
コンタは良かったものの斜面の処理に手間取ってしまった。沢を渡った後も藪を嫌って少し下をコンタしてしまったため若干登る羽目になった。ポストが見えてから藪を避けたので突っ込むべきだった。
5→6

- ラップタイム:3’40
- 積算タイム:23’01
- 相対値:124
- ミスタイム:0’07
- レッグ順位:21
- 積算順位:20
Plan
飛ばないように安全にコンタ。落ち着いていく。尾根の地形の変化からピークを目指すタイミングを図る。
Do
概ねプラン通り。慎重なムーブができたが速度は出なかった。
Analysis
堅実さを重視した選択。コンタ自体の難易度は高く無かったが一つ一つの水系を超える際。想定していたよりもかなり深く時間がかかってしまった。ミスタイムは大きくついていないがここだけでトップと30秒離れているのは反省。
6→7

- ラップタイム:2’24
- 積算タイム:25’25
- 相対値:140
- ミスタイム:0’21
- レッグ順位:23
- 積算順位:20
Plan
直進一択。
Do
プラン通り。早い段階で給水所を視認できたので簡単だった。
Analysis
ゼリーと水分をきっちり補給したのでミスタイム。直進は悪くない。入江さんに給水で追いつかれた。
7→8

- ラップタイム:2’52
- 積算タイム:28’17
- 相対値:111
- ミスタイム:-0’14
- レッグ順位:14
- 積算順位:20
Plan
きっちり道走る。
Do
プラン通り。入江さんに引っ張って貰った。
Analysis
序盤の曲がりまでは登りが続く林道。歩きたくなったが前に入江さんが走っている手前歩く訳にはいかず食らいついた。
8→9

- ラップタイム:9’08
- 積算タイム:37’25
- 相対値:146
- ミスタイム:1’39
- レッグ順位:21
- 積算順位:22
Plan
主要道に脱出し沢と傾斜変換を辿り続ける。適宜造成道を使ってアタックまで持っていく。
Do
主要道に乗って降る。薮の薄いところから森に入って沢を降る。平らになったら右手に傾斜変換を見ながら直進。尾根の先端を掠めてまた直進。目の前の尾根を登って造成道に入りポストの至近まで引っ張った。
Analysis
圧倒的な負けルート。序盤に道を降った印象が強過ぎて道走りを排除してしまった。どう考えても道を走る一択のルートなのに登りに甘えて下手なルート選択をした。弱い。ロングレッグのルートチョイスミスは致命的。
9→10

- ラップタイム:0’58
- 積算タイム:38’23
- 相対値:109
- ミスタイム:-0’06
- レッグ順位:4
- 積算順位:22
Plan
脳死で直進。タイム差をつけない。
Do
プラン通り。造成道を見て軌道修正。
Analysis
想定外にレッグ順位が高かった。もっと直進したい。
10→11

- ラップタイム:0’36
- 積算タイム:38’59
- 相対値:105
- ミスタイム:-0’05
- レッグ順位:3
- 積算順位:22
Plan
無難に直進。
Do
プラン通り。まっすぐ安定。
Analysis
もっと直進レッグが多いと嬉しいな。
11→12

- ラップタイム:4’59
- 積算タイム:43’58
- 相対値:131
- ミスタイム:0’24
- レッグ順位:21
- 積算順位:22
Plan
主要道まで必死に登って出て藪の終わりから登る。
Do
プラン通りに実行はできた。登る箇所を迷って遠回りしてしまった。
Analysis
主要道沿いがかなり薮いことが見て取れたので少しでも藪を避けられる位置から登ろうと迂回したが実際は最短で道に脱出する箇所はC薮であり通過できた。地図読みミス。
12→13

- ラップタイム:1’49
- 積算タイム:45’47
- 相対値:129
- ミスタイム:0’07
- レッグ順位:20
- 積算順位:21
Plan
道を引っ張って曲がりからアタック。
Do
概ねプラン通り。アタックの際少し降り過ぎて一本下の沢を見たがなかった時点で直ぐ上の沢を見てリカバリー。
Analysis
実行自体も悪くはないが一旦造成道が途切れたタイミングで沢を直進して切るアタックでも良かった。
13→14

- ラップタイム:5’19
- 積算タイム:51’06
- 相対値:124
- ミスタイム:0’12
- レッグ順位:18
- 積算順位:20
Plan
道まで登って走る。道の曲がりから一気に降る。
Do
概ねプラン通り。登る際に傾斜の厳しい沢を嫌って距離の伸びる尾根から登ることを選択した。
Analysis
よく見るとポスト位置的に一本下の計曲線をコンタすれば辿り着く。ゴリゴリ登るのも有力な選択肢だがコンタルートが見えていなかったのは反省。コンタが苦手なことを加味すれば登るのが自己ベスト。あとはフィジカル。
14→15

- ラップタイム:4’40
- 積算タイム:55’46
- 相対値:126
- ミスタイム:0’13
- レッグ順位:16
- 積算順位:20
Plan
斜面を下って舗装路に脱出。給水を取って直進。オープンの沢の向きに気をつけながら渡ってアタック。
Do
概ねプラン通り。脱出する際に左右の急な沢が合流して来ていたので大胆に西に避けてから緩い沢を降った。給水でゼリーと水を補給していると伊藤さんに追いつかれた。
Analysis
地形の都合で序盤は直線的なルートを取れなかったが給水後はコンパスをきっちり見て直進できた。伊藤さんの存在はある。
15→16

- ラップタイム:3’56
- 積算タイム:59’42
- 相対値:134
- ミスタイム:0’25
- レッグ順位:22
- 積算順位:20
Plan
ゴリゴリに登る。地形を無視してコンパスに沿うよう登る。
Do
地図から受ける印象より深い沢をひたすらに切る。前半の回しでみた沢に入ったので一気に詰めて尾根を越える。また沢を越えて平らな部分からアタック。
Analysis
またコンタを8本も登らせるだなんて。フィジカル弱者にはかなり辛いレッグだった。
16→17

- ラップタイム:3’48
- 積算タイム:1:03’30
- 相対値:146
- ミスタイム:0’41
- レッグ順位:21
- 積算順位:20
Plan
水系を切って道に乗り林道を走る。林道の曲がりから降るようにアタック。
Do
概ねプラン通り。最初のヘアピンまで伊藤さんと一緒だったがアタック開始のタイミングが別れた。ついていくべきだった。
Analysis
自己のプランを優先してプラン自体はうまく行ったがタイムを短縮する機会を失った。
ルート自体はほぼ小牧さんと変わらないのになんでタイムが70秒も違うのだろうか。世界は広い。
17→18

- ラップタイム:7’13
- 積算タイム:1:10’43
- 相対値:118
- ミスタイム:-0’08
- レッグ順位:14
- 積算順位:20
Plan
舗装路に出て林道をつなぐ。林道を直走って主要道に出たら曲がりから一気に直進。
Do
概ねプラン通り。直線的なルート取りを意識して林道を走るチョイス。乗り換えもスムーズに行きヘアピンを切ったりする場面もうまくいったのは良かった。直進も地形を見て落ち着いて行けた。
Analysis
大きく道を巻いてしまうルートも走りながら見えてしまったが距離自体は数百m単位で伸びるため案外登るルートと差はつかなかったよう。止まらず走れたのも大きい。
18→19

- ラップタイム:5’22
- 積算タイム:1:16’05
- 相対値:126
- ミスタイム:0’15
- レッグ順位:22
- 積算順位:20
Plan
リスクを負いたくないので可能な限り早く道に出るルート。渡河点から直進。
Do
概ねプラン通り。造成道が走りやすかったのでそれを利用して主要道まで脱出した。渡河点からは直進したつもりだったが若干ズレていた。ポストが視認できてロスを回避。
Analysis
守りのルートとしては悪くないが地形と主要道で囲まれたレッグな以上挑戦しても良かった。終盤で露骨に体力を消耗して速度が低下しているのが色でよくわかる。
19→20

- ラップタイム:0’29
- 積算タイム:1:16’34
- 相対値:134
- ミスタイム:0’03
- レッグ順位:24
- 積算順位:20
Plan
直進。
Do
プラン通り。
Analysis
そこまで遅いつもりはなかったのだがレッグ最下位だった。
20→21

- ラップタイム:2’25
- 積算タイム:1:18’59
- 相対値:118
- ミスタイム:-0’02
- レッグ順位:21
- 積算順位:20
Plan
無難に直進。
Do
若干地形を利用しつつも真っ直ぐ進んだ。
Analysis
若干ブレ気味ではあるが直進。途中の季節的水系にコンクリみたいな舗装がしてあって焦った。
21→22

- ラップタイム:0’28
- 積算タイム:1:19’27
- 相対値:125
- ミスタイム:0’01
- レッグ順位:17
- 積算順位:20
Plan
直進。
Do
真っ直ぐ。
Analysis
早い段階でポストが見えたのでヨシ。
22→◎

- ラップタイム:0’31
- 積算タイム:1:19’58
- 相対値:129
- ミスタイム:0’02
- レッグ順位:19
- 積算順位:20
Plan
走る。
Do
走った。
Analysis
全力ではなかった。
反省点
うまく人を使いたい
あまり人についていくということはしたくないが、チェイスをしているときは多少精神的にキテいたとしても存外パワーが出たりするもんなので使える範囲で人を使うべきだった。
途中で追いつかれた入江・伊藤・前中選手は十分に速く信頼できるナビゲーションを提供してくれるはずなのに自己満的なルートチョイスでチャンスを無駄にしてしまったのは勿体なかった。
パワーが足りない
昨年より底上げに成功していることは間違いないが、とはいえまだまだ日本トップクラスの選手と張り合うには実力が足りていないので継続的なパワトレをしなければならない。
冬は全日本リレー・年末合宿の怪我と高い運営負荷で満足にトレーニングができていなかったが調子を戻すタイミングが来たので弛まず努力していきたい。
感想

トップ選手と自分との「差」を明確に認識できた。レース全体のまとまりとしては各所にミスはありつつも十分許容できる程度の乱数であったので純粋に巡航が足りないことが浮き彫りになった(全体でミスをしている可能性も否めないが)。
学生として勝つべき相手にはきっちりタイム差を付けて勝ててはいるので最低限面目は保てただろうか。巡航は以前として負けているので油断はできない。頑張ろう。
ポイントを狙いに行ったレースだったが今年の富士山麓は昨年、一昨年と比べて堅実で順当な順位に収まったように見えた。テレインの特性自体によるものも大きいのだろうがこういうレースでも着実にポイントを取れる選手になりたい。
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