プロローグ
ロングセレも無事…無事と言えるようなコンディションではありませんでしたが終わりまして、とりあえず選手権には出れるのでトレを引き続き頑張らないとですね。
という…わけでもありませんがいよいよ前々から計画していた欧州遠征が遂にやってきました。JWOCの現地観戦を発案してから盛りに盛りまくった最強の計画を実行に移す時です。気合を入れて頑張りましょう!
本編
乗り継ぎ目指して羽田へ
旅の始まりはいつも伊丹空港から。昨日とは打って変わって清々しく晴れた朝日が気持ちが良いです。ちなみに今日は始発で来るのがしんどかったのでちょっとお高いリムジンバスでやってきました。今日くらいはいいでしょう。
ロングセレも実家配車で行ったので往復8時間運転、パッキング内容も少し変更して寝るのが遅くなってしまい流石に眠いですね。
普段は何も考えずに自動化されたチェックインフローをこなすだけですが国際線乗り継ぎとなるとそう簡単にもいきません。荷物を預けること自体は可能なようですが羽田到着時に一旦荷物を回収して預け直す必要がありちょっと面倒です。
初めて使う有人カウンターは旅行客でそこそこ混雑していますが乗って良かった日本航空、私は最下位ではありますがステイタス会員なので国際線に限ってビジネスクラス用のチェックインカウンターを使用できます。控えめにいって最高です(笑)
伊丹空港からは国際線は一切飛んでいないので関空を使うか別の空港で乗り継ぎを行う必要があります。関空からならフィンエアーやらターキッシュ、エティハドなどなど選択肢は豊富ですが今回はJALをなんとしても使いたいという個人的な願望がありました。これでも日本人ですから。
まずは伊丹から羽田へということで0705始発の102便に。もちろんいつものボーイング788、オリエンの遠征でも幾度となく使ってきたので海外遠征感は0です(笑)
伊丹-羽田間は何度も何度も書いてきたので手短に。大阪市街の上空をぐるっと旋回したら伊勢・駿河湾岸をぱぱっと飛び越して東へ。そこそこ天気も良くて東京湾後ぐるっと回り込む時によく横須賀と富士山が見えました。
あまりに順調に飛行しすぎたがために15分くらい早着する事となり駐機スポットがまだ空いていないとのことで20分くらいそこら辺で待たされるという謎状況でしたが無事に羽田に到着です。
久しぶりの国際線、初の長距離
基本的にJAL便は羽田空港第1ターミナルに到着するので第3ターミナルから発着する国際線に乗り換える際はターミナル間を移動しないといけません。今回は荷物をパリで直接受け取ることができるのでとりあえず第3ターミナルに移動しましょう。
到着ロビーから脱出しターミナル間連絡バスやモノレール・京急で移動できますが今回は搭乗口91番から出発する乗り換え用のランプバスを利用してみます。だいたい15分に一本くらいで出てるのでとりあえず行けば乗れますね。
滑走路内をいろいろ作業してそうな車両たちが行き交う道路をのんびり走って第3ターミナルへ。速度は出ませんでしたが普段見られないところをあちこち見れたので面白かった。バスを降りたら出発ロビー直行のエスカレーターで3Fに向かいます。
関空もそうですが羽田も天井が広く開放感があってワクワクしますね。普通にパスポートを見せるなどして出国審査しても良いですが顔認証システムがあるのでせっかくですから使ってみます。チェックイン機の近くにある機械にパスポートを読み取らせて写真撮影、まじで一瞬で終わります。
保安検査場と出国審査は写真が撮れないのが残念。そんなに混雑もなく5分ほど並んで保安検査を通過、ベルトとかも外さなくて良くなってるんですね今は。出国審査はゲートにパスポートをかざしてカメラを見るだけ、簡単すぎやろ…。ハンコだけ押してもらいました。
今回はありがたいことにゲート114と出国審査からかなり近い位置。行き先に光るCDGの文字を見てようやく久しぶりの海外渡航なんだなと実感が湧いてきました。乗り換え時間は2時間もなかったのでちょっとそこら辺を見て回ったらすぐに登場時刻、国際線はクリスタルでも優先搭乗があるので使いましょう。
ビジネス、プレエコの横を通って機体後方のエコノミークラスへ。いざ着席してみた感想は…広いぞ…?というもの。国内線の788も広いな〜と思って乗っていましたがこちらは体感それ以上で身長180ある私が全力で足を伸ばせるだけの広さがあります。足だって組めちゃいます。
長距離国際線のエコノミーは大変だと聞いていたので少し身構えていましたがこの座席ならそこまで心配しなくても良さそうです。しかも今回は幸運なことに隣の席に乗客がいないのでかなり気を楽にして過ごせます。
定刻より少し早めにドアが閉まりプッシュバックの後滑走路までのそのそと自走していきます。滑走路の端まで移動してゆっくりと加速を開始し「ズズズズ」という音がしそうな挙動でゆっくりと離陸して行きました。大型機らしい動きです。
並行する滑走路からもJAL機がほぼ同時に離陸し西の方へと旋回して行きました。こちらの機体は左手にぐるっと旋回して千葉・茨城の上空へ。ちょうど筑波大学や筑波山を眼下に見下ろしながら太平洋に向かって飛んでいきます。
九十九里浜を右手に見る位置から陸地を離れいよいよ太平洋へ。本来日本からヨーロッパ方面へ向かう直行便というのはロシア上空を経由するものなのですが、ウクライナ情勢を鑑みて西側エアラインは北極圏を通る往時のルートを選択しています。北極航路のロマンはありますがあまり喜べない…
それに伴って所要時間も2時間程度増加していると聞くので燃油サーチャージの高騰も考えるととっとと戦争が終わって平時に戻れば良いのですが…なかなか難しそうですね。
離陸してから1時間ほどして機内食の提供が始まりましたが気流の乱れたエリアを通過したため一時中断。自分のところに食事がやって来たのは離陸後2時間といったところでしょうか。どうせ長丁場なので全然ゆっくりでいいんですよね〜
メインディッシュは洋食のバーリーライスを選択。ホクホクに暖かくサイドディッシュも空の上で食べるものとは思えないくらいしっかりした味で満足感は超高め。流石のJAL、日系エアラインは伊達じゃありませんね。
驚いたことにデザートはJAL機内限定で提供されているらしいハーゲンダッツ。配るクラスを間違えてますよと思わず思ってしまいました。もちろんありがたく頂戴しました(笑)
食後には温かな緑茶やコーヒーも提供していただき、朝ごはんを食べていなかったにも関わらず十分にお腹いっぱいになりました。制限エリア内でつけ麺をラストに食べようか少し迷っていたのですが食べない判断は大正解でした。
機内でのんびり、やっぱり長い
出発から3時間半ほどしてお腹いっぱいになりのんびりしているとCAさんに窓を閉めるように言われ機内は消灯となりました。14時間という長いフライト時間なので中盤で下手に寝てしまうと時差ボケしてしまうので軽く仮眠をとっておくことにしました。普通に寝不足ですしね。
そこから3時間ほど寝たり起きたりを繰り返すうちに飛行機はアリューシャン列島を飛び越え、ベーリング海峡から北極海に抜け一面氷に埋め尽くされた世界が眼下に広がるように。幻想的な世界ですが高緯度帯なので衛星通信が不安定になるのが玉に瑕です。
機内の様子は至って静か、平穏そのものといった感じ。時折ちびっこが泣き出すこともありますがまあそれは仕方がないことですから頑張って我慢しましょう。全体的に民度が良いような印象です。
アラスカよりさらに北方なので通信が一時途絶しやることがなくなりました。ブログを書き進めようと思ってもサーバーとの更新ができないと保存ができない仕様なのでスパイファミリーの映画でも見ることにしました。邦画も多くて洋画も日本語字幕があるので十分楽しめると思いますよ。
グリーンランドを通過し着陸まであと2時間くらいというところで2回目の機内食のサービスが始まりました。いや、一度おやつでツナパンが配られていたので正確には3度目というのが正しいのでしょうか。
それはともかくいただきます。メニューはバターチキンカレー、サラダ、ゼリー。なんとバターチキンカレーは無印良品とのコラボなんだとか。もちろん美味しくぺろっといただき食後のコーヒーも忘れずにです。
そこから1時間もすればイギリス本土も中程まで飛んできてウェールズが見えてくるころ。ここまで実に13時間くらいかかっていますが、不思議と疲れも感じずいよいよ大陸に降り立つワクワク感が遅ればせながらやってきてます。
JWOC組も無事に関空やら羽田やらから出発したよう。チェコで会うのが楽しみだな〜と思いつつ機内Wifiが使えるうちにこの記事を書けるだけ書き進めておきましょう。
長い長いフライトも最終盤で着陸態勢に。どこかで見たネットの記事に従って右手側の座席を指定してみましたがこれが大正解。風向きの影響もあるでしょうがいつぞやの教科書で学んだパリ新市街やエッフェル塔などなどを眺めながら降下となりました。
地形の平坦さや超至近に空港があることに驚きつつふんわりと柔らかに着陸。着陸しても静かだったので逆噴射はしなかったのかな?ひとまず14時間の長丁場お疲れ様って感じです(笑)
危険?なRER-B線
さて、飛行機を降りてからすることといえば…?そうですね、入国審査と税関の通過があります。もちろん撮影禁止ですしここで止められたら蜻蛉返りさせられるハメになるので少し身構えていましたが…
案内されたのは自動化ゲート、パスポートの顔写真が写ったページをスキャンしてカメラの方を向いて数秒…色んな意味で何事もなく一瞬で入国審査は終了でした。早すぎぃ!
拍子抜けぐらいする一瞬だったので何が起きたのか自分でもよくわかりませんでしたがそのまま進んで行ったらターンテーブルのあるフロアだったのでマジで何だったのでしょうか…
まあ、問題が起きるよりは問題がなさすぎる方が良いのは当然のことなのでヨシとしましょう。早速そこらへんの自販機を見てみると物価が日本の2倍はあって横転しました。
快適なフライトではありましたが流石に疲労があるのでとっとと宿に向かって今日は休むこととしましょう。300km目指して距離を積みたいのは山々でしたが流石に走る元気はありませんでした。ってかそもそも前日ロングセレでしたしね。
パリ市街に空港から向かう方法はバスやタクシー、TGVなどいくつかあるのですが今回はRERのB線というのを利用します。RERというのはまあ、近郊電車といった感じのものでパリ市街中心部と近郊を結んでいます。
このRER-B線ですが、実は空港と市街を行き来する観光客を狙った強盗事件などが頻発する路線として有名で、何年か前にも日本人女性が列車から引き摺り出されて強盗されたみたいな事件もあったくらいです(うろ覚え)。
とりあえず治安が悪いらしいですが…んなもん乗ってみないと分からないですよね?まあ、ちゃんと警戒してれば問題ないでしょということでいざチケットを購入し乗車、13ユーロだっけ?超高くてまた横転です(笑)
時刻はもうまもなく8時になろうというところ、この時間でもまだまだ明るいところに随分と緯度の高いところに来たんだなという実感を与えられます。窓の外に流れる小麦畑をのんびり眺められる良い路線です。
自分が乗ったのは各駅停車なので各駅からそこそこ人が乗ってきたり降りたりを繰り返しパリ北駅まで乗車しました。実際のところどうかというと…別に前評判ほど危険ということは全然ないと思いました。
列車にはセキュリティのいかついおっさん(ずっとスマホいじってたけど)が乗っていましたし、特段雰囲気が悪いということもありませんでした。たぶん怖いという人はコーカソイドやネグロイドをみるのが初めてだったんじゃないでしょうか。
わざわざ財布を取り出してお金を数えたり、無防備にスマホを弄って荷物を警戒しないみたいな海外旅行向いていないタイプには危険かもしれませんが、普通に治安の極端に良い日本でなく海外にいるという自覚があれば必要以上に恐れる必要はないと思いました。
Paris Gare du Nord(パリ北駅)
ということでパリ北駅(Paris Gare du Nord)に到着です!この駅はヨーロッパでも最大級の乗降客数を誇りRERはもちろんメトロやTGV、ユーロスターも発着しています。
じゃあ南駅があるのかというとそういうわけではなくパリにある主要駅の一つのこと。ヨーロッパの街は鉄道ができる前に完成されすぎていた(そのほかの事情もありますが)ので市街中心部の外縁に駅があり、路線の行き先の名前を冠する場合が多いのです。
この場合だとパリ北駅は北方面へ出発する列車が主に発着することになります。ユーロスターの行き先であるロンドンやCDG国際空港もパリ市街の北方にありますね。
なかなか構造が複雑な駅なのでとりあえず脱出した改札の出口が裏口みたいなところでん?となりましたがGoogle Mapで駅の正面に回り込むと…これはすごい!いかにも欧州って感じの建築物です。
でも駅の正面は人の溜まり場になっていて黒人が音楽をかけてギャンギャン騒いでいました。別に差別意識というほどではないですがマジで墨をこぼしたみたいな肌の人もおるんやなと改めてびっくりしました。
今日宿泊する宿はパリ北駅から歩いて5分もかからないところ。というのもパリはマジで経由するだけで一切合切みる気はないので安いし利便性が良いところにしておいたのでした。
とりあえずチェックイン、フロントの愛想が悪い(手続き中にお喋りしてる)のはまあ想定通りという感じですが泊まれれば何でも良いでしょう。宿泊料金も安いですし文化性の違いというものですかね。
明日もかなり朝早くから行動することになっているので荷物を置いてもう一度パリ北駅に向かいます。下手に手間取って切符を買えず乗り損ねるなんてことになったら悲惨ですから保険をかけておくことは大事です。
とはいえパリ北駅は本当に美しい駅。いくつか大きなホールがあって個人的にはホール2がお気に入り。絵に描いたような欧州鉄道駅はもはや一つの芸術品かと思ってしまうくらいです。
券売機の使い方も特に難しいということはなかったのでポチポチポチとボタンを押して無事に発券終了。もう時刻も10時に迫ろうという勢いなのでとっとと戻って寝ることにしましょう。
ちなみに窓の外から見える景色はこんな感じ。まさしくヨーロッパって感じの建物だ…マジで存在したんですね、ヨーロッパって(笑)
エピローグ
長い長いフライトを終えてようやくフランス、パリに到着したところで1日目は終了です。いやはや…ヨーロッパって本当に存在したんですね。話の中だけでしか存在を知らないのでちょっと心配でした(笑)
冗談は程々にして右も左も分からないヨーロッパで一人1ヶ月と少し生き抜いていかなければなりません。持ち前の知識がどこまで通用するかわかりませんが、まあ何とかなるやろの精神で頑張っていきましょう!
それではまた次回〜、次回はリヨン観光のお話になると思います!
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