さて、ご無沙汰しております。polarisです。今回も毎月恒例の装備レビューをしていくのですが、いつもと少し違って登山やアウトドア専用のブツではありません。
今回ご紹介するのは我らがmont-bellから発売されている「サンブロックアンブレラ」。
テレビで紹介されたからなのか、ネットで話題沸騰中だからか、とにかく追い生産するたびに即完売して欠品することで一部では有名です。実店舗でも入荷した翌日には店頭から姿を消しているとかなんとか。
自分も昨年の夏に買おうと思ったら翌日には無くなっていたのは苦い思い出です。それから秋あたりに購入して暑くなってきた最近よく使っているので使ってみた感想含めてレビューしていきます。
総評(はじめに)
割と値段はするけど軽くてしっかり涼しいmont-bell製の晴雨兼用日傘。もちろんアウトドアでの使用も想定済みなので耐久性も十分。
シンプルなデザインで男性でも女性でも使いやすく、街でもアウトドアでもあらゆる人にオススメできる一品です。
各種スペック
まずはmont-bellの公式サイトからサンブロックアンブレラの基本的な情報をおさらいしておきましょう。
- 【素材】75デニール・ポリエステル[表:ポリウレタンシルバーコーティング〈はっ水加工〉]
- 【本体重量】200g
- 【カラー】ライトグレー(SV)
- 【直径(使用時)】98cm
- 【骨長】55cm
- 【骨本数】8
- 【傘袋収納寸】27cm
また同じく公式HPの商品説明の欄も掲載しておきますね。
表面には日射しを反射するシルバーコーティングを施し、優れた遮熱効果を実現した晴雨兼用の軽量傘です。裏面を黒くすることで光を吸収し視界を見えやすくします。炎天下のトレッキングなどでの熱中症対策に適しています。親骨には軽量で強度を備えたカーボンを8本使用した、丈夫な構造です。
mont-bell 公式サイト
以上、公式サイトでのサンブロックアンブレラについての説明でした。
外観
表面
傘の表面は収納用に付属している袋と同じく銀色です。
反射してギラギラする銀色ではなくちょっと落ち着いた銀色なので鏡みたいに光り輝くみたいなことはありません。
さりげなくグレーの「mont-bell」ロゴが入っています。
裏面
傘の裏面は表面とは違って黒色です。
裏側から見るとわかりやすいですが骨は8本、持ち手の骨から繋がった3本の小骨が大きな一本を形成するようになっています。
良いところ
さて、ここからはサンブロックアンブレラの良いポイントについて紹介していきます。個人的な「推し」ポイントは以下の3つです。
- 表裏の配色
- 軽量性
- シンプルなデザイン
- 晴雨兼用
表面・裏面の色の組み合わせ
日傘の役割は直射日光から傘をさす人を守ることですからどれだけ日光に対抗する性能があるかが大切です。その点サンブロックアンブレラは非常に優れています。
まず、表面が銀色なことで光を効率的に反射します。銀色は白色と比べてもより光を反射しやすい色とされているので、表面が白色ではなく銀色なのは機能性を求めてのことなんですね(小並感)。
そして裏面が黒色なのは最も光の吸収率が高い色だからです。仮に内側が白や銀のような明るい色の場合地面から照り返された日光や紫外線が傘の中で反射して頭部に集中し完全な逆効果になってしまいます(禿げそう)。
そういう理由で表面は銀色、裏面は黒色という機能性重視の組み合わせになっているわけです。
ちゃんと軽い
mont-bellの公称値で200gと日傘にしてはなかなか軽い部類に入ります。市場に出回ってるモノには割と柄が付いてたりすることが多いのでね。
もちろん骨自体を細くしつつもちゃんと実用レベルの耐風性を持たせているので軽量であるから壊れやすいといったことはありません。
200gというとどれくらいかイメージしにくいかもしれませんが、おおよそ缶コーヒー1缶分が目安となります。缶コーヒーくらいなら鞄に入れていても手に持っていてもそこまで重さは感じないですよね。
デザインがシンプル
日傘といえば女性が使うもの…という訳ではないですが、やっぱり日焼けなど美容に意識を向ける属性的に女性が圧倒的多数だからかフリルが付いていたり可愛いデザインのものは多いです(最近はシンプルなものも多いけど)。
それに加え山でも使えるようにと実用面で不必要なものを削ったことでサンブロックアンブレラはかなりシンプルな見た目となっています。
特別カッコよかったり可愛かったりしないでとにかく実用性のためのシンプルなデザイン。ファッションアイテムとしては使いにくいかもしれませんが実用性は当然ピカイチです。
晴雨兼用
イマドキの日傘なら晴雨兼用で当たり前かもしれませんがこれも確実に良きなワンポイント。
夏といえばクソ暑いカンカン照りの太陽!と同時に午後になると突然湧き立ってドンピシャ降り出す夕立。そのどちらにも対応しなきゃいけないのがぁ日傘ですよね。
しっかり表面には雨傘としての実用に耐えるだけの撥水加工は施されているので雨が漏れてくるなんてことはありません。
ただ、雨に濡れるとどうしても劣化しやすくニオイなんかも付きやすいので、初めから雨だとわかっている日には雨用の傘を持って行った方が長持ちすると思います。
悪いところ
あまり悪いところとか書きたくないんですが、ちょっとだけ気になるポイントがあるので触れておきますね。
- ボタンの取れやすさ
- 開く手間
- 買えない
ボタンが取れやすい
傘を閉じるときにボタン押しますよね。あのボタンが付いている金属パーツのことを「下ろくろ」と言います。傘を開閉するとき必要になるとても重要なパーツです。
この下ろくろはプラスチックのボタンを押すことで金属製のフックによる固定を外し傘を閉じるという仕組みなのですが、このボタンが非常に取れやすいんですよね。
自分のサンブロックアンブレラはまだ大丈夫ですが1年ほど使ったトレッキングアンブレラLはこのボタンが取れてしまいました。取れても金属のフックを素手で押せば普通に使えますが使い勝手は下がってしまう…些細なことですがちょっと気になるポイントです。
でもそこは安定と信頼のmont-bell製品、近くの直営店に行けば修理対応を受けられます(納期は1ヶ月弱と長めですが…)。しかもどうやらこの部品かなり取れやすいみたいで修理に出したら無料で直して頂けました。壊れちゃうのは残念ですがアフターサービスが充実しているのは非常に良きですね!
開くのが手間
傘の開く向きって2種類あんねん(アンミカ風)。サンブロックアンブレラをはじめmont-bellの傘は全て濡れる表面が畳んだときに内側に入る構造になっています。
この畳み方の良い点は畳んだ時に手元が濡れにくいこと。濡れた面が自然と内側に収納されるので傘を畳んでいたら手がびしょびしょになっていた…なんてことにはなりません。
対して良くない点は開く時に一手間増えてしまうこと。骨の折りたたむ向きが開く向きと逆のため一度関節で骨を展開してから開かないと最悪ぶっ壊れます。これが骨8本分やらなきゃ行けないのが地味に面倒だったりします。
買えない
上二つは慣れたら全然問題ないのですが、どうしてここまで人気が出ているのかとにかく買えない!
自分が買ったのは昨年でしたが今年に入っても依然として品薄のようで今季の分は既に完売となっていました。とにかく人気なんですね…
作りすぎて売れなかったら企業としては大損になってしまうところなので迂闊に大量生産は出来ないのでしょうけど、これからの夏も売れそうだな〜とか思ったり。
オススメする記事を書いておきながら完売で買えませんよとお知らせするのは残念ですが秋冬になれば需要も落ち着いて復活すると思うので狙い目です(昨年それで買えました)。
定価で公式サイト/直営店で買うか、Amazonなどに出品されているチョイ割高製品を買うか。できれば公式から買って欲しいですが如何せん無いものは無いですからね…
オススメの人
万人にオススメ
「オススメの人」という商品紹介ブログ定番のコーナーですが、もうね、誰にでもオススメできちゃいますよこれは。
お値段がそれなりにするので日傘に5000円費やす覚悟は必要ですが、それ以上の効果があると断言して良いと思います。
特に遮光性が抜群なので日差しが抜群に強い晴れの日なんかはサンブロックアンブレラのあるなしで体感温度が全然変わってきます。
特に男性諸君
特に「いや〜日傘とかいらないっすわ〜?日に焼けてこそっスよ!」って思ってるそこのメンズ、騙されたと思って日傘を使ってみるのです。自分も昨年までその一員でした。が、7月のオリエンの炎天下青空会場で数時間待機して死にかけ、遂に敬遠してた日傘に手を出したんですよ。
これがもうね、どうして今まで使っていなかったのかとバカバカしくなるくらい涼しいんですよ。帽子じゃ頭頂しか日光を防げないのが半径1mマルっと日陰にできてしまう威力は絶大です。嘘だと思うなら彼女の日傘を貸してもらって使ってみると良いです。
そんなこんなで5月くらいから晴れの日には必ずと言っていいほど持ち出して使っている訳ですが、移動式の日陰を持ち歩いているようなものなので気温が高くとも強烈な陽射しを遮るだけでまだ活動できる範疇に抑えられます。
周りの男どもは日差しの中歩いているのに自分だけ日傘はちょっと恥ずかしい…なんて思って暑さに苦しむくらいなら、堂々日傘を掲げて涼しい顔をして街を闊歩してやるのです。
山歩き(の後)でも
森の中の登山道を歩く分には周囲の木々が日光を遮ってくれることが多いので気にすることは少ないかと思いますが、林道や街中を長時間歩くシーンでは重宝します。
特に山の中の林道を登山口まで行くとか帰るとかしていると日が照っていることもままあるのでその区間で熱中症になったり脱水状態になるのを防ぐためにもオススメです。
自分は5月末の登山終わりに10kmほど晴れの日の琵琶湖岸を歩きましたが日傘があって本当に良かったと思います。陰があるかないかで感じる暑さの違いを痛感しました。5月でこれなので夏本番なら更に効果は絶大でしょう。
参考記事
総評(おわりに)
200gと一般的な日傘と比べて十分軽く持ち運びや使用に支障のない重さ。それでいて実用に耐える十分な強度を持ち合わせた晴雨兼用の日傘です。
デザインもシンプルで老若男女誰でも使いやすく、街でもアウトドアでも使う場面を限定されない性能が「お値段以上」の価値を生み出しています。
ここ数年、年を経るにつれなんだか暑さも増して日差しも強くなってきている気がします。夏場の直射日光による紫外線なんか浴びても良いことないので日傘で強烈な日差しをブロックして少しでも快適に暑い夏を乗り切りましょう。
というような感じでサンブロックアンブレラのレビュー記事をお届けいたしましたが如何だったでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。他の記事も読んでいただけると嬉しいです。それではまた〜👋
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