【欧州遠征2024】Day5(Cansiglio-Vallorch)21Eロングがハードすぎる件

旅行(海外)

プロローグ

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 ヨーロッパに到着してからはや5日目、ようやく初のオリエンの機会がやってきました。舞台はイタリアがヴェネツィア北方60kmの田舎町、さらにそこから車を1時間走らせたCansiglio(カンシーリョ)という平原です。

 イタリアは結構オリエンが盛んということで楽しみな大会です。最終日はWRE(ワールドランキングイベント)なので気合を入れて頑張っていきましょう。

本編

起床、朝カフェ

 おはようございます。本日の天気はご覧の通り快晴、本当に雲ひとつない文字通りの快晴。こんなに天気が良い日は日本でもなかなか見ないくらいですね。

 牧場というだけあって朝から鶏や馬などの動物の鳴き声で溢れかえっています。流石に鶏がなく声で目が覚めるなんてことはありませんでしたがなかなか感じることのない雰囲気なので気分アゲアゲといった感じです。

 こちらは牧場のオーナーの家。煙突があって石造で三角の屋根。なんか、すごく…こう…牧場って感じの建物で好き。玄関前に花が飾ってるワンポイントが素晴らしいですね。

 玄関の前には飼われている犬が座っており忠犬という感じ。この黒い犬(名前は忘れた)が実に可愛くてこちらの姿が見えるや否や飛びかかってきます。犬との暮らしってこんな感じ?

 昨日行ったレストランで偶然にも同じ大会に参加するスイス人のご一行に遭遇。しかも同じ宿に宿泊しているというんですからなんて偶然。ちょうど話しかける機会があったので会場まで送っていただけないか相談していたのでした。

 いいよいいよ〜と快諾していただけていたのですが、今日の朝はちょっとカフェでゆっくりしたいのでお先に行かせていただくことに。ちょっと申し訳ないですが相談した上なのでセーフ。

 会場までに至る道はだいたい4kmか5kmくらい。朝方の体にはちょっと響きますがまあいい感じのウォーミングアップと思えば全然走れなくはない距離です。

 道路の左右をチラチラと見てみると結構白くて走りやすそうな森が広がっています。特徴的なのは日本の森と違って針葉樹林ではなく広葉樹のブナで構成されているという点。日本ではまず見られない光景なのでこの目にしっかりと焼き付けておきます。

 車に抜かれながら走ること1時間、ようやく視界が開けてCansiglioの平原に到着です。林道からパッとこの大平原が目に飛び込んでくるので感動はひとしお。ずっと向こうに見える山の峰々が美しい。

 大会の会場はここからもう少し進んだ山手の方にあるのですが出走時間は午後で随分と時間が余っていますから先ほど言った通りカフェにでも寄って少しのんびりしたいと思います。

 普段はきっと地元の人ばかりで滅多に外国人なんて来ないんだろうな〜と想像できる感じの静かなコテージのカフェ。もちろんイタリアなので様々な種類のコーヒーが売っていましたが当然のようにカプチーノを注文。

 地元の人とトークしつつ女将さんがパパっと手早く淹れてくれました。しっかりふわふわとした泡でクリーミー、美味しいです。まだ朝の時間なので閑散としており漏れる陽光の中のんびりとくつろげました。最高の朝ですね。

 そんなこんなで気分良くのんびりし終えたので大会会場に移動。なんかいい感じのロッジで一階には小さなレストランなんかも入っていてホスピタリティは高め。

 奥のテントで受付したのですが参加賞に小さなリュックをくれたり地図を渡してもらう係の人がめっちゃフレンドリーで一気にイタリアが好きになりました。やっぱ海外でもオリエンティアって暖かいんですね。

 そこらへんでとっ捕まえた現地民とおしゃべりをして時間を潰しているとみんな大好きOLKご一行様がやってきました。何でかわかりませんがイタリアに団体で遠征に来ていたみたいです。

 久しぶりの日本語を使った会話に思わず英語で返答しそうに…なったりは流石にしませんでしたが見慣れた顔に何だか安心感がありました。

 さあ、会場に到着してから2時間半ほど経過。いよいよ自分の出走する時刻が近づいてきました。会場の脇の森の様子はこんな感じですでに期待しかない素晴らしく美しい森です。

 局所的にこそ下草が生えていたりはしていますが落木すらもほぼない真っ白な森が広がっていてテンションがガチぶち上がってきました。

人生最過酷オリエン

 と、いう感じで走って参りました。走っている最中の状況は上のYouTubeの動画をご覧いただければわかるかと。本当に真っ白の美しい森でぜひぜひ見て欲しいです。

 レース内容はスーパーハードウルトラミラクルロングで散々。実走16km、登高700mを超えるフィジカルの限界に調整した未知のハードさでした。

 テレインも地図も見たことない世界でなかなか骨が折れる大変なレースではありましたがギリチョンで完走。途中で疾走してゆくガチエリートの皆さんの列に紛れようとしましたが数歩もついていくことなく脱落しました。悲しいね。

 ロングディスタンスであるにも関わらずポスト位置が巧妙に隠されておりミドルをやっているのかロングをやっているのかよく分からなくなります。ロングディスタンスがキング・オブ・オリエンテーリングと呼ばれる所以がわかりました。

 あまりにハードなオリエンだったのでへっとへとに疲れて休んでいると昨日のスイス人のおじさん、Uluが帰るぞ〜送ってやるで〜と話しかけてきました。結構気さくなおじさんで絡んでくる感じ、嫌いじゃないです。

 ありがたいことに載せていただけるとのことで遠慮なくついていきます。年も離れていてちょっと気まずいかも〜と思ったり思わなかったりしましたがそこはオリエンティアどうしオリエンの話を聞いて何とかしました。

 車で宿まで送ってもらいお風呂に入ってしばし休憩。スイス人ご一行と一緒に行動していたラオス人のLang君とも仲良くなり、こんな感じに野外にテーブルがあるので今日の地図やCansiglio平原周辺のテレインマップを観覧したりして時間を潰しました。

 スイスでとても有名だという美味しいチョコレートをいただいたので買い込んでおいたお菓子を色々とお裾分け。やっぱり地図談義は楽しいですね。

 今日こそは買った晩御飯を食べるぞと思っていたら今度はスイス人ご一行にレストランに招待されました。やっぱりありがたい事にご一緒させてもらいました。

 こちらはピアト・ウニコという色々の盛り合わせ料理。モロコシのペースト、ハンバーグ、焼きチーズ、キノコの和えとどれも味が濃くてバゲットと合わせて食べるとさらに美味しそうな料理でした。

エピローグ

 え?これで終わり?という感じですがすみません、オリエンしてるとあんまり写真を撮る機会がないのでこんなもんです。許してください。

 ちゃんとYouTubeに動画をあげているのでそちらをご覧いただいてイタリアのオリエンの雰囲気をより具体的に感じていただければと思います。

 明日は大会2日目。晩御飯の時に聞いた話によるとめっちゃ難しいテレインとのことなので持ち前の対応力で何とか頑張っていきたいところです。

 それではまた〜👋

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