プロローグ

昨日はレーティッシュ鉄道を1日乗り回しスイスのベルンからイタリアのティラーノまでやってきました。
今日はそのままティラーノからヴェネツィア、そして初参加の海外大会が開催されるヴィットリオ・ヴェネトという街まで移動します。途中で水の都、ヴェネツィアを観光するのがもちろんハイライトですね。
本編
閉じ込められて遅延もして

起床。朝早くの電車に乗らなければならなかったので早寝をしておきました。おかげで全く眠くない状態で目が覚めるという実に健康的な状態。さあ、いざ駅へと向かいましょう。
意気揚々とホテルを飛び出そうとしたら…ん?ドアが開かない…?困惑しつつガチャガチャやってみましたがどうやら鍵がかかって外にすら出れない様子…いや、これ火事とかの緊急時どうすんねん。

結局、フロントももぬけの空ということで仕方なくドアに貼ってあった緊急連絡先的な電話番号に電話。出れへんねんけど〜という事を伝えること30分、ホテルの人なのか電話先の人なのか分かりませんが人が来て開けてくれてなんとか脱出。
しかしまあ30分も閉じ込められていたものですから始発のバスは乗り逃してしまいました。余裕を持っていたはずの旅程が想定外のところで挫かれて悲しくなりつつも仕方ないので1時間後のバスに乗車します。

このバスはこのティラーノ駅からミラノ方面の一部区間が工事で運休していることによるいわゆる「代行バス」というもの。ユーレイルパスを見せたら普通に乗ることができました。
日本の高速バスとさして変わらない感じでしたが、唯一違ったのは車体真ん中の方にも扉があったこと。後ろの方に非常口が無い関係か前方と中ほどの2箇所から乗り降りができるようになっているみたい。

天気はご覧の通り澄み渡る青空、快晴ってやつです。夏晴れのアルプスの朝をバスは幹線道路をぶっ飛ばしながら駆け抜けていきます。
流石に鉄道の代行バスですからそれぞれの駅に立ち寄ったりしながら止まっては走りを繰り返し。鉄道の旅を所望していましたが、まあバスも嫌いじゃ無いのでこれはこれで良いかもね。

鉄道が運休している区間を抜けたのでバスはコリコという街の駅で終点。ここからは通常通りのユーレイルパスの使い方をして鉄道に乗車していきましょう。
ひとまずミラノに出ないと話にならないので近郊列車に乗車。普通の近郊列車のはずですが見た目がなんだか特急列車のようにカッコ良い。個人的には日本のよりもヨーロッパのこの感じ好き。

イタリアのこのアルプス地方は深い谷の間に水が溜まった湖がたくさん。しかも湖畔は数十キロという長さに達しているので延々と続く湖岸線をひた走っていきます。
例に漏れず一等車に乗車しているもののなんだか人が多い。一等の乗客なんて見ればだいたい分かるものですがおそらく検札が来ない事をいいことに無賃?乗車でもしているのでしょう。きっとそう。

そんなこんなでミラノ中央駅に到着。先ほどまで乗車していた近郊列車、信号か何かの影響で5分ほど遅れてしまっていたようで乗り継ぎ先の特急の出発時刻にホームに入線。
焦らず落ち着いてワンチャン遅延してたりしないかな〜と思っていたのですが残念ながら乗ろうと思っていたフレッチャロッサは発車していたよう。はい、つまり乗り遅れたということですね。草。

いやはやどうしたもんか、電車の遅延こそ想定していたもののホテルから脱出できず乗り遅れるとは。随分と面白い展開になってきましたが20分後に乗る予定だった同じヴェネツィア行きの特急があるらしいので窓口に行って交渉してみます。
最初は断られましたがお前らの列車の責任だと強く主張したら車格による差額の返金はないが振替はできると言わせることができ無事特急列車の席の確保が完了しました。

それがこちら、ユーロシティ(EC)という種別の特急列車です。車両は先ほど乗り逃したフレッチャロッサという特急と同じ運営会社のもの。正面に「F」マークが書いてあるので旧式の車両なのかな?
フレッチャロッサはイタリアでも最も有名な特急列車だったので是非乗車したかったのですが、もう仕方がないのでとりあえずヴェネツィアに向かうことを優先します。

ガチ直前の予約だったので席はたいして空いておらず4人がけの向かい合ったシートに着席。向かいに人が来るシチュエーションは日本だとあまり考えられないですが海外だと一般的らしいのでさっさと慣れましょう。
これまた日本と違う点として車内にビストロ、まあ小さなカフェみたいなのがあります。朝ごはんもまずまともに食べていなかったのでカプチーノを注文。今後、コーヒーといえばカプチーノばかり注文することになります。

美しい青空の下、だだっ広い平原を高速で列車は走り抜けていきます。名もなき特急だからといって力不足な訳もなく窓を流れる景色の速さには感服するものがあります。間違いなく高速列車と言えるでしょう。
地平線の果てには先ほどまであの中にいたんだよなぁと思わせてくる深い山脈が連なっています。具体的にどの山かとかはよく分かりませんがあの山々を超えて行くとやがてスイスとかドイツへと繋がっていくんですね。

2時間半ほどの乗車で列車はミラノからヴェネツィアへと到達。ヴェネツィアというと皆さんお馴染み水の都ですが、実はイタリア本土からは数キロほど離れた島にその中心部があります。
そこまではこのように浅瀬に架けられた鉄道橋か道路橋を延々渡ってアクセスするのです。横を見るとまるで水面を走っているかのような気分を味わえるので結構楽しい。
水の都「ヴェネツィア」

ヴェネツィア本島にある唯一の駅にして最大の玄関口でもあるヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅に到着です。流石に大きな駅なだけあってずらっと近郊列車から特急列車まで並んでいます。
それもそのはず、番線の数は実に20以上。各地への長距離特急から寝台列車まで発着し欧州にしては巨大な一日8万人の利用客を誇っています。なお、JR三ノ宮駅は12万人です。なんてこった。

駅前に出ると心なしかミラノやティラーノといったアルプス地方よりも日差しが強く感じます。まあなんと言うんでしょうか、地中海に来たんだなって感じがします。正確にはアドリア海と訂正しましょう。
駅の中にも外にも荷物運搬の客引きだらけ。にいちゃん、荷物もってったるで、ホテルどこ、と声をかけられますが全部無視。そこら辺のやわな観光客との格の違いを見せつけていきます(自意識過剰)。

駅からほんのちょっと離れただけでこのヴェネツィアという都市が世界的に有名な理由がわかってきました。深く青い空、カラフルな建物、続く石畳。その全てがまさに南ヨーロッパと言われてイメージする光景そのものです。
観光気分に浮かれているわけではありませんが荷物をとっとと預けて街中を散策しに飛び出したい、そんな気分に否応がなくさせてくる魅力と雰囲気がこの街にはあります。

さあ、街歩きを始めましょうか。ヴェネツィアは7世紀の頃から存在する古い街。その昔は1000年以上続いた史上最長の都市共和国であったという歴史も持っている街です。
皆さんも「運河の街」や「水の都」という二つ名を耳にしたことがあるようにその街中には大小150を越える数の運河が張り巡らされておりヴェネツィアを象徴する特色の一つとなっています。

先ほどの画像の運河は建物の側に歩道がついていて立派な船着場までありましたが、全ての運河がそうなっているわけではありません。このように運河の両脇はすぐに建物だなんて箇所も多いです。
こういう場合は建物から直接運河へとアクセスすることのできる出入口やテラスが設置されていたりするのでそこから人や物が船とを行き来することとなります。

また、限られた陸上スペースの中に所狭しと建物が立ち並んでおり言ってしまえばどこもかしこも「ぎゅうぎゅう詰め」の状態。広い道もありますがこうやって急に道幅が狭くなるところも多いです。
そんな細い歩道に大勢の観光客が集中するわけですから、メインストリートとなっている道はだいたい観光客でひしめき合っています。スリとかには十分注意しないとですね。

運河を渡るためには当然橋が必要ですよね。町中に張り巡らされたこの細い運河を渡るためにこれらの島だけで350以上の大小の橋が架かっています。
それぞれの端はもちろんどれも形や大きさが違っていて一つとして同じ橋はありません。この橋を観察していくだけで見どころになりますね。だいたい橋の上では人間が自撮りをしているのでおっことさないように注意。

そんなこんなで街中を歩き回っていると何だか美しい建物を見つけました。「聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂」という建物らしい。大きなドームと時計台がいい味出してますね。
この協会はドーム屋根を採用していることから分かる通り正教会のもの。これまで見てきたものはカトリックばかりだったので新鮮。カトリック圏でありがなら常に文化が入り乱れてきた歴史を持つヴェネツィアらしい建物の存在です。

駅から40分ほど歩き続けてヴェネツィア島の南岸にやってきました。ここはまだ外海ではありませんが何だかサッパリした雰囲気の街並みが広がっていて地中海の雰囲気を感じます。あ、アドリア海か。
建物に遮られてそこまで感じることのなかった直射日光がガッツリ当たるようになりしっかりと暑いと感じます。でもやっぱり湿度が低いからかじめッと気持ち悪い感じはしませんね。

綺麗…かどうかはわかりませんがなんかいい感じの雰囲気の海岸です。向こうのほうには何やらモスクなのか教会なのかよくわからない建物が見えますね。あちらもギリシャ正教の教会でしょうか。
しかしまあ、運河では無いにせよ水の都という名前に相応しく右へ左へ慌ただしく大小様々な船が行き来しています。沖合には島や砂州がたくさんあるのでそこへのアクセスももちろん船です。
海洋史博物館

あまりじっくりヴェネツィアを観光する時間が取れなかったのでとりあえず真っ先にやってきたのは主要観光地の中で最も駅から遠い「ヴェネツィア海洋史博物館」という博物館です。
その名前の通り海に関するさまざまな歴史を取り扱っています。主にその中でも海運や海軍史に明るい博物館らしい。ヴェネツィアといえば中世屈指の海軍国家でしたからね。

受付で料金を支払うのですが見たところ学生と思われたようで学生証の提示を求められました。もちろん日本の学生証しか持ち合わせは無いのでその旨を伝えたら、当然日本のでいいよ〜と言われました。なんか嬉しい。
入ってすぐのところにいきなりどデカい大砲がずらりと並んでいます。年を追うごとにどんどん口径は大きく全長は長く火力が上昇しているのがよく分かります。こんなのが船に乗ってたのか…

もちろん海軍といったら船からバカスカ撃つ大砲が主役なイメージですが当然それだけではない!船同士の接近戦が多かった中世では白兵戦もごく一般的でした。その際に使われていたであろうさまざまな種類の剣が展示してあります。
日本刀みたいなスタイリッシュな形も好きですが個人的にはレイピアみたいな柄が半球型になっていて持ち手にガードがついているものが好き。なんかヨーロッパって感じがするからです。

もちろん展示物は中世に使われたものに限りません。こちらは近代に使われた潜水艦などから発射する魚雷です。魚雷なんて大和ミュージアムくらいでしか接近して見る機会なんかありませんからその大きさに驚きます。
これ以外にもかつて軍艦に搭載されていたであろう計器類とか舵をとるための操舵輪とかなかなか見る機会のないものばかりで詳しくない人でもワクワクする内容。

階を上がると展示内容が変わりさまざまな軍事用の船の模型が展示されています。中世の帆船やガレー船といったものから第二次世界大戦で活躍した軍艦なども多数。これにはミリオタも歓喜ですね。
特に個人的に感激したのはかの有名なヴィットリオ・ヴェネト級戦艦一番艦「ヴィットリオ・ヴェネト」の艦銘の実物が展示されていたこと。めっちゃでかい。

もちろん模型だけでなく、かつて使われたもの系の実物もたくさん展示してあります。こちらはかつて水兵が来ていた制服の幾らか…らしい。正直もう覚えてない(笑)
とはいえ格好良いし、なぜか大日本帝国海軍の制服や江戸時代の船頭の法被なんかも展示してあって急なところで日本要素が出てきたり。まあ、海洋史の博物館ですから欧州に限った話ではないですもんね。

また、階が変わるとさらに船の模型がでかくなります。んや、これはもはや模型ではなく普通に実物ですね。ガレー船とか帆船とかこの建物にどうやってぶち込んだんやって大きさの模型がいくつもありました。
個人的に気に入ったのはこの装飾が豪華な小舟。どうも戦闘用ではなかったらしいのですがこのいかにも他の船に体当たりできそうな装飾。格好良いですよね?

最上階には天窓から光の降り注ぐ明るい展示室がありました。先ほどまでは窓も小さく分厚い白い壁に覆われていたのでなんか急に雰囲気が変わって気持ち良い感じ。
ここは主に歴史について説明するコーナーみたいでヴァイキングやさまざまな海戦の歴史を取り扱っており世界史履修者ならおおよそ理解できる内容でした。
散策・続き

あまりじっくり見ていると街中を歩く時間が減ってしまうので1時間くらいで退出。なかなか見応えがあって普通にオススメできる施設でした。ヴェネツィアに来たらぜひ。
しっかり時間はお昼間14時ごろなので気温も日差しも最高潮。酷暑の日本から逃げてヨーロッパにやってきたはずだったのに普通にこちらも暑くて日焼けしてしまいそう。

海岸の大通りをしばらく西に向かって歩いていくととても大きな広場に出ます。こちらはサン・マルコ広場というらしい。この広場の原型は12世紀からあるんだってんだから凄い。
写真に写っているのはサン・マルコ寺院…ではなくそれに付随する鐘楼らしい。かなりの高さで迫力があったため普通に撮るべきものを間違えてしまいました(笑)

サン・マルコ寺院の隣にはドゥカーレ宮殿という同じく有名なゴシック様式の白亜の宮殿があるのですがそのどちらも入るためにはお金と時間が必要なので今回は断念。ヴェネツィアならまた来る機会も…もしかしたらあるかもしれませんしね。
海沿いにはいろいろな施設があります。観光客を相手取ってサングラスや仮面を売っている雑貨屋だったり。船着場にはこんな感じで無数の木の杭が打ってあります。係留するためのものなのかな?

あまりに日差しがキツくてたまったもんじゃないので近くにあった「王の庭園」といういかにも凄そうな庭園でしばし休憩。日陰に入るだけでだいぶ楽になりますから如何に日差しが強烈か分かります。
とはいえあまり長居していても仕方がないので歩き出し外からサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿を観察しておきました。流石に有名観光地、人の量も半端なかったです。

サン・マルコ広場から抜け出し徐々に駅のある方へと向かって歩きます。万が一にも乗り遅れてしまうと大問題なので念には念を入れるに越したことはありません。
所狭しと島の土地を奪い合って建物が立ち並んでいるので何処もかしこも通りは細く人も多い。小さな雑貨屋とかレストランもあって入ってみたいですが欲に負けそうなので我慢しておきます。

建物の間をすり抜けて歩いていくとグラン・カナルに差し掛かります。その運河を渡るヴェネツィアで最も有名であろう橋がこちらの「リアルト橋」です。私もガイドブックで読みましたよ。
石造で屋根がついた立派な橋。この橋奥行きが結構すごくて橋の上にショップやレストランが入居しているんですから驚きです。乗ってる人も多くて潰れてしまわないか心配…

かなり大きな橋なのでヴェネツィア最大の運河もこうやって見下ろすことができます。橋の下をひっきりなしに小型船がさまざまなものを運んで行き来しているので見飽きません。
ご覧の通り運河の脇の建物からはテラスや船つき場が伸びていて「ヴェネツィアらしい」風情を感じる光景です。きっとレストランはお高いんでしょうね…

喉が渇いたけど高くて水も飲めない自分に若干虚しくなりつつ街中を歩き回りなんとかCOOPを発見。そこら辺の売店で売っている飲み物より半額以下の価格で買えるので我慢した甲斐がありました。
これはヴェネツィアに限った話ではありませんが、こういう大きな観光地でも必ずその地で生活している人がいるので安易に売店とかで食料を買わずスーパーを探すのが生き抜くコツです。お金が潤沢ならその限りではありませんがね。

駅とサン・マルコ広場を結ぶ通りはずっと人でごった返していて風情も何もあったもんじゃないので少し外れた通りの運河を散策します。観光客はいますが不安になる程静かでもないので良い感じ。
こういう地元の人の生活感がある程度見て取れるような場所を歩くのが好きです。でも、ヨーロッパでそれにのめり込み過ぎると危険に片足突っ込むことになるのでほどほどに。

そんなこんなで街中を思う存分歩き回って電車の発車時刻の45分くらい前に駅前に戻ってきました。駅前はグラン・カナルが流れているのでそれを渡るスカルツィ橋から一枚。
左奥の方に見えている長方形の建物がサンタ・ルチア駅。右に見えるのはサンタ・マリア・ディ・ナザレ教会。みんなその前を通るのですがあまりに駅に近すぎて通り過ぎてしまいます。

あはは、食欲に負けてしまいました。こんだけ暑いとアイスの一つや二つや三つくらい食べたくなるもんです。これは仕方のないことなんです。と言い訳してペロリと平らげておきました。
食べ終わったら預けていた荷物を回収して駅に戻ります。しかし、イタリアの鉄道は直前になるまで発車番線がわからないというだいぶ過酷な仕様なので同じ境遇の皆さんと一緒に電光掲示板で自分の列車の番線が表示されるのを延々と待つのでした。
今日の宿、牧場へ。

さて、この列車で本日の宿の最寄りの駅まで連れて行ってもらいます。一応これでも鉄オタなので駅の最前部まで行って写真を撮影するのですが毎回周りから結構奇異の目で見られます。やっぱ鉄オタはヨーロッパには少ないんでしょうか。
とはいえそんなことは気にせず乗車。二階建てと平屋を合体させたような謎の構造。しかもアクセスできる出入り口が限られているぽくて何処に座るか非常に迷いました。安全を取って左右に逃れる場所にしておきました。

1時間ほど近郊列車に揺られて目的地の一つ前の駅で下車。ヴィットリオ・ヴェネト駅で今日の宿の人に回収してもらう予定ですからさっさとそこまで行ってしまえば良いのですが、なぜこの駅に来たのか。
それは食料の調達。見出しにあった通り今日の宿は周囲にスーパーなんてあるはずもない超がつく山の上。牧場暮らしをするのに食べる物がないだなんて悲しいですから事前に買い溜めしておこうというわけです。

ということでクッソ重いザックを背負ってスーパーでお買い物。警備員が見かねたのか荷物を見張ってくれるというもんで見てもらってましたがよく考えたらそのまま持ってかれる可能性もあったのか…ちょっと気が緩んでました。
とはいえ何ともなく買い物は終了したので次の列車でヴィットリオ・ヴェネト駅に到着。先ほど海洋史博物館でも見た戦艦の名前の由来となった街です。そんな不思議な縁にびっくりしつつ宿のニキと合流。

ニキのマニュアル車の華麗な運転でゴリゴリと急な山道を登っていきます。本当に一瞬だけこの山を徒歩で登ることも検討しましたが途中で死にそうだったのでやめておいて正解でした。
坂道の途中に景色が良い場所があるということで車を止めて写真を一枚。天気が良い日にはヴェネツィアの浮かぶアドリア海まで見えるそう。60km以上先ですが果たして本当に見えるのか…

野暮な話を聞くのは辞めにして色々と雑談。欧州ではマニュアル車がまだまだ現役ですが日本ではオートマばかりという話なんかで盛り上がったりしました。
駅から45分ほどで牧場に到着。もちろん牧場の納屋に住むわけではなく別にきれいな建物があります。こちらの一角が数日間宿泊することとなる私の宿です。

宿のオーナーとさっきのニキがレストランに行くとのことでお誘いいただきました。飯も買ってたしちょっと迷ったけどここで行かなきゃ何のために来たんだ!とありがたく連れて行っていただくことに。
こちらはgnocchi(ニョッキ)というジャガイモ製の丸パスタ。そぼろのような肉のペーストと一緒に食べるのですがこれがとても美味しい。北イタリア名産のプロセッコも頂いて非常に満足な食事でした。

宿のオーナーは英語が話せないようでしたがそこはジェスチャーとニキの通訳で何とか意思疎通はって感じ。最低限日常会話くらいの英語を話せて良かったとなんか改めて感じましたね。
自分一人ではよう入らない、というかそもそも辿り着けないレストランに入れたので収穫は大きいと言えるでしょう。あとはお風呂に入って睡眠。明日に備えましょう。
エピローグ

こちらへ来て4日目だというのに色々トラブルに巻き込まれたりなんかしましたが何とか自力解決できて良かった良かった。
ヴェネツィアの街並みは堪能できましたがもっと見てみたい施設が沢山あったので次にイタリアに行く機会があればしっかりガッツリ観光していきたい物です。
いよいよ明日から念願の海外大会が始まるので怪我しないように張り切っていきます!
それではまた〜👋
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