プロローグ
東京羽田からJALの直行便でパリにやってきました。ここから始まるぜ!俺のヨーロッパオリエンしまくりの旅がな!
ということでまずはイタリアの大会に出場するため移動を開始。とはいっても飛行機ではなかなか高額な費用がかかってしまうので基本的に陸上移動でまずはフランス第二の都市、リヨンへ向かいます。パリは素通りですがまあ良いでしょう(笑)
本編
日本とタメ張れるTGV
さてさて、おはようございます。欧州遠征2日目の朝ですね。昨晩はドミトリーベッドにザックを二つとも置いて寝るハメになったのでなかなか厳しい睡眠となりましたがギリギリ許容範囲ということで。ロッカーを使うと24時間で12ユーロとか取られます。死ぬ。
とりあえず昨日のうちに切符を買っておいてありますから荷物をまとめてチェックアウト。まだ流石に5時台ということで外も薄暗く街は眠ったままです。
今日はまずTGVでリヨンに向かうのでパリ北駅からパリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)に移動します。使うのはRER-D線、昨日使ったB線とは別系統ですがパリ・リヨン駅までは直通で行けるのでありがたい。
平日の朝ということでまだ早い時間帯なのにも関わらずホームや駅の中にはなかなかたくさんの人がおり通勤需要の高さを感じさせます。当たり前ですけどどんなところにも人の生活があるもんですからね。
10分もしないうちにパリ・リヨン駅に到着。あと15分で発車してしまうのでさあとっとと乗り込もうと座席予約のQRコードを改札の読み取り機にかざすのですが…なんかスマホのウォレットが自動で起動して読めない!
はぁ?と思いつつスクショしてみたりと試しましたがなかなかうまくいかず…とりあえずそこらへんの人を捕まえて尋ねたところできるだけ画面の明るさを上げろとのこと。なるほど?と思いつつやってみると上手くいき安堵。しかしあと5分で定刻なのでとりあえず乗り込みました。
今回ヨーロッパ全土を鉄道主体で移動するということで用意したのが「グローバル・ユーレイルパス」というもの。文字通りヨーロッパ全土の主要鉄道を特急含めて乗り放題になるという優れものです(別途座席指定が必要な場合もある)。
しかも1等か2等かを選べるので治安の面から1等を選択。詳しくは別の記事で解説しようと思いますが8万円くらいなのでガチで激安ですからオススメです。この通りたった10ユーロの座席予約でグリーン車より上等な座席がついてきます。
列車内は無料でWifiが使えるのでありがたい。乗っている人もフランス人のいかすビジネスマンといった風貌ばかりでみんなPCを取り出してお仕事しているようでした。僕もブログでも書いておこうかな…学生なので。
パリの郊外に出ると在来線の線路から高速線に乗り換え朝日に輝く小麦畑の中を300km/hでかっ飛ばしていきます。車窓に山がなく丘陵も切り通しで全て貫いて進む様はまさに弾丸列車という言葉がぴったりの走りでした。
かなり眠いので若干うとうとしたりブログを少しでも書き進めたり色々しつつ快適な座席を堪能します。2等の方は2人掛けしか存在しませんが1等だとこうして1人掛けの座席があるのがありがたいです。
昨日の夜に買っておいたお菓子と洋梨のジュースが朝ごはん。これで6ユーロと少し、日本円に換算すると1100円とか何だから全く信じられない物価です。恐ろしいことこの上ないですね(笑)
パリからリヨンまでは2時間と15分ほど。感覚的には東京から大阪まで新幹線に乗った感じがちょうどいいのではないでしょうか。予定では終点のLyon-Perracheまで乗車する予定でしたが一つ前のLyon Part Dieuで下車です。
先ほど急いでいて撮影できなかった写真をパシャリ。なかなかTGVのデザインもカッコよくて良いですね。行き先(ブランド)によって様々な塗装になっていて面白いらしい。乗りたいけどTGVは予約必須なのが少し渋いところ…
リヨン市内観光、フルヴィエール大聖堂
元の予定では節約のために徒歩で観光する予定だったのですが、いざ荷物を背負ってみると尋常ではない重さに疲労が拭えなかったので諦めて地下鉄など諸々を利用して観光することに。2時間パスが4ユーロとかだったのでそんなべらぼうに高いわけでもないですしね。
地下鉄を2路線乗り継ぎます。平日朝の時間帯でかなり混雑。次から次へと3分未満の間隔でやってくるのですが結構短編成なので積み残しが出るくらいの混雑率。ワイのクソでかザック君で一人分くらいのスペースをとってしまうのが少し申し訳ない…
Vieux Lyonという駅でメトロを降りケーブルカーに乗り換えます。このケーブルカーもメトロと同じ系列の会社がやっているらしく2時間券で乗れちゃうらしい。こぢんまりとしていて可愛いケーブルカーですね。
丘の上まで登るだけの短い路線なので5分もかからないうちに上側の駅に到着。リヨンのメトロはパリと同じく改札があるタイプなのでICカード見たいな乗車券をかざして改札を開ける感じです。
ケーブルカーの駅は地下にあるので階段を登って地上に出ると目の前にこの景色が。あ、圧巻の一言…大聖堂というだけはあり聳え立つ4本の塔と鐘楼は圧倒的な規模感で迫ってきます。もちろん世界遺産です。
この聖堂が建築されたのは意外と最近で1800年台後半とのこと。もはや近代も終わり現代と言って良いくらいの時代感の時にこんな美しい聖堂が建築されていたとは…すごいっすねヨーロッパ。だってこれ新造ですもん。
フルヴィエールという名前は大聖堂が建っている丘の名前から来ておりノートルダム大聖堂という名前でも通じるらしい。ノートルダム大聖堂というとパリにあって最近燃えてしまったのが有名ですが全国的に見られるらしいですね。
そんな丘に聳え立つだけあってリヨンの街中のどこからでもみることができ、街のシンボルとなっています。そばにある広場からの景色はご覧の通り、地元の人たちも多く訪れこの景色を眺めていらっしゃいました。
重いザックを運んでいるので少し汗ばんでしまいましたから広場でしばし休憩して大聖堂の中に入ってみます。重厚な木の扉をズズズと押し開けると目前に荘厳なバリシカが広がります。
バシリカというのは教会堂に採用される建築様式の一つのこと。要するに入ったらどガーンとでかい空間が広がっていて奥の方に色々儀式をやる祭壇があってという作りのことです。有名な大聖堂というとバシリカなことが多いですね。
初めて入るリアル大聖堂の荘厳さは言葉を失うほど。宗教施設特有の張り詰めた空気と圧倒的な様式美はあらゆる人を圧倒し魅了する「凄み」を感じます。なんか神を信じてしまう気持ちがわかるような気もします。
天井の装飾もこれでもかというほど細かく施されていて宗教の本気を感じます。残念ながら写真では逆光で白飛びしてしまっているのですが、祭壇の奥に見えるステンドグラスが光を通してカラフルに輝いているのもまた美しい…
バシリカに入った時はミサに来たのか謎なコーカソイドが沢山いましたが地下礼拝堂にはどうやら行かなかったようで同様に静かな張り詰めた空気の広がる地下礼拝堂を堪能できました。
壁には様々なイコン(カトリックだから聖像画というべきか)や白い像が飾られておりこちらも美しい雰囲気。ただ地下な事もあって日光が差し込まないので幾分か荘厳さは落ち着いているような気がしました。
お隣の小さな聖堂ではちょうどミサをやっていたらしく後ろの方から少しだけ様子を覗かせてもらいました。何をやっているかはよくわかりませんがなんかやってました(適当)
フルヴィエール大聖堂ではキャンドルが有名なようで大小様々なキャンドルを販売していたので一個くらい買って帰ろうかなと思ったのですがよく考えたら持ち歩く途中で破壊しそうなのでコインにしておきました。
リヨン駅へ舞い戻る
行きと同じケーブルカーで地下鉄の駅まで降り地下鉄に乗車。ラッシュの時間は流石に終わったみたいで先ほどよりは快適に乗車できましたが2両編成なので混雑することにはあまり変わりないです。
せっかく乗り放題の切符を買ったのですし時間もありますからトラムに乗ってみましょう。駅で下車し改札を脱出。案内のピクトグラムに従って階段を登ったらすぐにトラム乗り場なので難しいことは何もありません。
おぉここからもフルヴィエール大聖堂が見えるなぁと写真を撮っていたその時、LINEに一件の着信が。誰かと思えば世界のiwskではありませんか。おいおいトラム来ちゃったじゃねぇかと思いつつも要件を聞くと空港の入国審査なうだとか何とか。
どうも旅程に若干の(若干ではないレベルだが)不備があったらしく、誰かそれを証明してくれるやつに電話しろとということで俺にかかってきたらしい。日本代表が強制送還は笑えないので空港職員の質問に慎重に英語で返していったら最終的に無事入国できたらしい。皆さんはちゃんと旅程を立てましょうねというお話でした。
リヨンのトラムは白色。ヨーロッパのトラムにありがちな流線型の顔ではなく何だか卵を彷彿とさせるような少し丸っこくて可愛い形の顔をしています。
車内の様子は特筆すべきものは何もなくごく一般的なLRTといった感じの様子。Lyon Part Dieuが終点なのでどんどん人が乗ってきて大変でしたが目的地もそこなので終点で人に混じって吐き出され下車しました。
Lyon Part Dieuはリヨンの中心部の駅という感じでホームも沢山ある大きな駅です。駅前は工事中ですが工事していない部分の駅舎はかなり綺麗で大勢の人でごった返しています。開業が比較的新しい駅ですが今でも拡張工事を続けているのだとか何とか。
とりあえず早めに駅に来ておくが吉なのでまだ45分ほど時間があります。ヨーロッパの鉄道は謎なので直前まで出発番線が分からないのでそこら辺のカフェでベーグルとカプチーノを買ってお昼ご飯としましょう。
エピローグ
エピローグとはいってもまだここからスイスの首都ベルンまで移動するのでエピローグではないのですがとりあえずね、長くなりそうなので記事を分けておきました。
いや〜それにしても大聖堂、カセドラルというものは凄いですね。日本の神社も荘厳という意味では同じようなものを感じますがとりあえずデカい、デカいは凄いの精神です(知らんけど)
というわけで次回はリヨン〜ベルン間のお話しですのでお楽しみに。
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